goo blog サービス終了のお知らせ 

らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

気を付けたい「重複言葉」

2020-03-12 | 雑学

相手の健康を気遣う表現に「ご自愛ください」があります。
改まったメールや手紙の締めに便利なフレーズですが、使い方を誤るケースもあるかと思います。

そこで皆様にお尋ねします。
下記の「ご自愛ください」の使用について、不適切なものがあるのですが、どれでしょうか?
1.「寒さ厳しい折、くれぐれもご自愛ください」
2.「季節の変わり目、お身体をご自愛ください」
3.「季節柄、何卒ご自愛お願い申し上げます」

「自愛とは」
「ご自愛」とは、元々「自分の身体を大切になさってください」という意味です。
広辞苑を調べると、
①自らその身を大切にすること。「自重--を祈る」
②品行を慎む
③物を愛すること。
④(哲)人間が自然状態において持つ自己保存の傾向。
と説明しています。
辞書が示すように、「自分の身体を大切にする」という意味が含まれている言葉が「自愛」なのです。

このことから、冒頭の問題では「2」が不適切な表現となります。
「2」の「季節の変わり目、お身体をご自愛ください」の表現では、「ご自愛」の意味の中に「お身体」が含まれており、「お身体」が重複言葉になるのです。

「重複言葉の例」
重複言葉の例としては、例えば、「頭痛が痛い」とか「馬から落馬する」「ダントツの1位」などがあり、いずれも同じ意味が重複する表現になっているので、聞いていてもおかしいし不適切になります。
以下、重複言葉のいくつかをご紹介します。
・「一番最初」又は「一番最後 」・・・一番初めが最初であり、一番後が最後です。
・あとで後悔・・・後で悔やむから後悔なのです。
・車の車間距離・・・車間距離は「車との間の距離」
・今の現状・・・現状は「現在(今)の状態」
・最後の切り札・・・切り札は「最後の手段・方法」
・必ず必要・・・必要は「必ず要する」という意味です
・被害を被る ・・・害を被るから被害なのです。

この様な重複言葉はつい使ってしまいそうですね。
気をつけたいものです。