らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

「ひょんな」の語源

2012-06-23 | 雑学

「ひょんなことから知り合った」とか、「ひょんな縁で」のように「思いがけず」或いは「意外な」という時に使う『ひょんな』と云う言葉があります。
今日はこの語源について調べました。

『ひょんな』は、室町時代のことばを集めた「日葡(にちぼ)辞書(日本語をポルトガル語で解説した辞書)」には、【服装や、やり方などが奇異で突飛な(人)】という解説があって、元々はちょっと奇妙なことをいう言葉だったようです。

一方、江戸中期の儒学者・新井白石は著書「同文通考」の中で、“不吉なことをいう「凶」の中国語の読みの一つに「ひょん」があり、そこから「ひょんなこと」というようになった”と説明しているそうです。

また、江戸時代の方言と俗語の辞典「かた言」では、“ひょんという木の実に由来する”といっています。
「ひょんの木」とは「イスノキ」の別名で、大きいものでは高さ15メートルほどになり、この木の葉には小さな虫が作った大小さまざまな虫こぶができ、大きいものでは5センチほどの丸くて堅いこぶになって、秋になると虫が穴をあけて中から飛び出すようです。
その空洞になった虫こぶに口をあてて吹くと「ひょうひょう」と鳴るところから「ひょんの木」と呼ぶようになったそうです。

他にも、宿り木に由来するという説をあげている言語学者の方がおり、その方は、他の樹木に寄生して育つ宿り木は東北地方の方言で「ひょー」というところがあって、そこから「ひょんな」というようになったと説明しているそうです。

ひょんなことからこの言葉の語源を調べてみましたが、ひょんな結末になりましたね。


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2 コメント

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ひょんなご縁 (iina)
2012-06-23 09:35:42
飛び出す彫刻は、二人目、三人目も続けとばかりな連続作品に仕上がってました。
ひょんなご縁で、この画像を拾いました。
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Unknown (tamirin)
2012-06-23 09:46:21
そういえば、最近聞かなくなった気がする・・
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