今日は久しぶりに音楽を取り上げます。
と言っても、歌謡曲ではなく、クラシック音楽(classical music)です。
クラシックと言ってもそんなに堅苦しいものではなく、皆さまよくご存知の名曲・組曲『ペールギュント』から「朝」です。
この作品はノルウェーの作曲家グリーグによる1875年の作品です。
4分余りの演奏では、爽やかで清々しい朝に陽光が降り注ぐようなメロディーが流れる曲で、静かに聴いていると、とても心が落ち着きます。
この爽やかな曲、「朝」はノルウェーの朝かと思いましたが、実はアフリカの砂漠の朝なのだそうです。
ある評論家によれば、「朝」は劇「ペール・ギュント」のために書かれた音楽だそうです。
「ペール・ギュント」は夢見がちで自由奔放な男で、この劇はペールが、一攫千金を夢見て世界へ旅立つ冒険物語です。
その第四幕、長い旅を経て、大金持ちになったペールが、朝起きるてみると宝はすべて奪われ砂漠にひとり残されていた、そんな最低な朝だったのです。
グリーグ研究者のアーリング・ダール氏は次のように語っています。
「グリーグはこの曲で、主人公の心の風景を描いているのです。 彼の心の奥に眠っていたのは、ふるさとで彼を待っている恋人の純粋な姿でした。」
どん底で迎える朝、新しい一日に立ち向かうための希望を、グリーグは「朝」という曲に込めていたということです。
では、グリーグ作曲 組曲『ペールギュント』から「朝」をお聴きください。
なお、グリーグは、ノルウェーの民族音楽から深い影響を受けた国民楽派の作曲家で、ピアノのために数多くの小品を残しており、「北欧のショパン」と呼ばれることがあるようです。
日本では、数あるグリーグの作品の中でも、この組曲『ペール・ギュント』とイ短調のピアノ協奏曲(特に第一楽章)が有名です。
牛の置物をぶつけて撮ったものだと思われます。 衝突実験か何かの実験でしょうか・・・。
メロディの流れにあわせた風景が、いかにも気持ちのいい朝を演出していました。
iinaも、朝早く目覚めた時は温かい布団の中で次の番組を聴いてウォーミングアップしています。
「音楽のある風景」 http://www.um3.jp/shop/contents/schedule2.aspx
この番組は、CD広告を兼ねていますが、曲のさわりを流すので心地よいです。