ゆずりは ~子想~

幼い葉が成長するのを待って、古い葉が譲って落ちることから名付けられた「ゆずり葉の樹」。語りつがれる想いとは・・・

ブロガー2年生

2006年09月02日 | これも自分あれも自分
そういえば、昨年の9月1日にこのブログが開設されました。

ということは、悲しい事件があってから、1年が経ったということになります。

心の中から忘れることはないでしょう。
今までもそうだったように、これからも。
1周忌・・・。

あなたは今 どんな空を見下ろしてますか

薬害C型肝炎訴訟

2006年09月02日 | 愛ある辛口
先月8月30日、福岡地裁で行われた「薬害C型肝炎訴訟」。結果は、原告側の勝訴であった。18人の原告のうち11人がこれにあたり、裁判官は国と製薬会社に計1億6830万円の賠償を命じた。残りの7人の請求は棄却された。

現在、薬害C型肝炎訴訟は東京のほか、大阪、福岡、名古屋、仙台の各地裁で係争中で、原告は二十五日現在、百二十七人に上るとのこと。


私の叔父は、この薬害C型肝炎の被害者の一人だ。15年ほど前、痛めた足を手術する際の輸血で感染した。だが、彼は訴訟はしていない。私は叔父が輸血された血液製剤の名前は知らないが、一般の病院で普通に使用されている血液製剤で感染したことに間違いはない。
C型肝炎は、感染してから10年から30年の間に肝硬変になり、肝癌になるリスクの高まる怖い病気だ。感染源は、血清調査が不十分だった輸血によるものや、覚せい剤などでの注射針の回し打ち、使用済み注射針を捨てずに再使用した場合などで、C型肝炎保持者の血液から感染する。

彼は今、毎週病院に通って、インターフェロンという注射を打っている。これは、肝炎の原因となるC型肝炎ウイルスを排除するための薬剤で、彼は週に一度その薬剤を腕から注射針を通して投与しに行っているのだ。
そして半年に一度は、癌が出来ていないかを検査し、小さな癌が認められると、手術日を決めて、函館から遠く旭川の病院まで手術をしに行く。電車(片道6時間を越える!)を使うのか、飛行機(片道1時間)を使うのかまでは知らないが、どちらにしても実費で、夫婦で行く。そして約2週間の入院を経て帰ってくるのだ。
この夏、二度目の癌を取り除く手術に向かった。内視鏡による癌の切除という、お腹を切らずにできる手術が可能なので、一昔前よりは体に負担がかからないらしい。とはいうものの、癌を取る手術。心の負担も、どんなにか重いことだろうと思う。

薬害訴訟を起こす人、起こさないでいる人。
訴訟を起こしても、敗訴する人。
その中で、確実に感染した人たちの体は蝕まれているという現実。
国は、製薬会社は、そんな人たちに面と向かって謝罪をするべきじゃないんだろうか。訴訟を起こした人たちが特別なんかじゃない。訴訟を起こした人たちの影に、どれだけの人たちが苦しんでいるか。

逃げるなよ!!!






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