の~んびり タイランド 2

タイの風景、行事や趣味の陶磁器を写真を中心に気ままに紹介しています。

タイ・ルーの織物

2014年08月21日 | 織物

「タイ・ルー」の「パー・チェット」(男性用肩掛け)です。







藍の「トゥア・シン」です。大きな柄は象頭のライオン「シホ」です。


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■「ワット・ノーン・ブア」の寺院壁画に見る織物です。
ここでは女性も肩掛けをしています。
なお、壁画が描かれたのは、地元の伝承によれば1867年から1887年の間だろうと想定されています。タイ・ルーの画工による「チャンタカータ・シャドック」から切り抜きました。











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■プアの「ワット・パー・ハット」の境内にある博物館の「パー・ウェット」の下絵です。
木の実を採りながら森を行くパー・ウェットの家族ですが、マッディーはタイ・ルーのパー・シンを纏っています。

水を汲みで、近所の女性に苛められるバラモンの若い妻です。

棚にボースアックの壺もありました。

ラオの織物

2014年08月20日 | 織物
■探し物をしていると、衣装ケースの中からラオスの織物が出てきました。仕舞い込んでいたのもすっかり忘れていたのですが、再会した機会に写真撮影をしました。自称ラオスから来た、と言う老婆が台の上に山のように積み上げて売っていた織物の中から何点かを入手したのを思い出しました。
正直言って織物には全く知識がありません。ただ、惜しみなく時間を注ぎ込んだ手作業に魅せられています。
部屋に飾りたいのですが、煙草を吸うために、結局は脂を避けて衣装ケースに仕舞い込まれています。
41cmX129cmの大きさで、両端には総がついています。赤地の綿織物で四頭の大きな鹿と間に小さな鹿をめぐらしています。用途不明です。






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42cmX165cmの大きさで、両端に総が付いています。縦方向に14羽の鳥が対称に並んでいます。やはり用途不明です。


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47cmX163cmの両端に総を付けた動物博物図鑑です。架空の動物は織り込まれていないようです。

ラオの織物にはメコン川に住むナーガ(ナーク)をはじめ「ハムサ鳥」(ホン)、シン・サイ物語に登場する頭が象で体がライオンの「シホ」(ゴッチャシー)、頭が獅子、体が馬でヒマラバの森に住む「モーム」(シン)、頭が象の「ハッサディー鳥」(パッサリーリン鳥)やカエル人間等の良く用いられる神聖な生き物は、ここには織り込まれていません。
これらは仏教徒ではない部族の儀礼用の織物なのでしょうか・・・。特に蛇の柄が真ん中でひと際大きいのも気になります。








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45cmX164cmです。四頭の「龍」、もしくは「ナーガ」です。ラオの絵柄ではありません。


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51cmX238cmとかなり大きめの「パー・チェット」または寺院に奉納する「トゥーン」(トン)です。タイ・ルーの綿織物です。出所を「ウドン」と聞いて「ウドーン・ターニー」と理解したのですが、ラオスの「ウドム・チャイ」が正しいようです。ラオの神聖な生き物がたくさん織り込まれています。

「パー・チェット」は男性用の肩掛け、タイの「パー・バー」女性用は「パー・サバーイ」ですが、サイズが大きすぎます。ちなみにタイ・ルーの女性の上着には美しい縁取りがされていて「パー・サバーイ」は着用しないようです。






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37cmX164cmのパー・サバーイです。「ナーガ」と「ハンサ鳥」です。イーサンのメコン流域の綿織物です。
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■タイ・ルーの織物のある風景です。
ナーン市街のホテル「プーカ・ナーンファ・ホテル」の階段の吹き抜けに掲げられた「トゥーン」です。



ナーン北部「プア」のタイ・ルーの寺院「ワット・バン・トン・レーン」の礼拝堂内部です。



同じく「ター・ワン・パー」の壁画で有名な「ワット・ノン・ブア」の「トゥーン」です。


ダーン・サーイ (ルーイ)

2014年08月19日 | ルーイ
■ダーン・サーイの町を出るとルーイと結ばれる国道2013号線は直ぐに山の尾根を走ります。14kmで「プー・パー・モック・ヴァレー」と言うリゾート・ホテルがあります。エアコン付、バンガロータイプが朝食付きで一泊2000バーツ、扇風機の部屋は900バーツです。まずは部屋を見せてもらいます。エアコン付の部屋は周りに木が茂り、せっかくの山頂からの眺望が遮られています。扇風機の部屋に泊まります。




部屋の前から見える風景です。涼しい風が吹いています。

赤い屋根が2000バーツのバンガローです。



午後5時にチェックインし食堂のテーブルでサービスのコーヒーを飲みながら寛ぎます。



薄暗くなった空に猛スピードで飛び交う生物が現われました。ホテルの従業員に聞いても「鳥ではない、蝙蝠でもない、何だか知らない。」と言う答えです。
何枚か切ったシャッターの中に一枚だけ写っていました。謎の生物です。
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部屋の前に植えられている「ケオ・マンコーン」の花です。サボテンの一種で夜間に大きな花を開きます。早朝の撮影ですが、花は閉じかけています。



実です。成長すると表皮が薄紫色になり食用になります。
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午前8時41分、「プー・ルア国立公園」で泊まったオートバイが戻ってきます。「プー・パー・モック・ヴァレー」からプー・ルアまで19kmです。まだ行ったことがないので、この機会に行ってみます。

「鶴見区」のナンバープレートです。他にも日本のナンバープレートをたくさん見かけました。盗難車が海を渡ってきたのでしょう。

ガソリンスタンドでコーヒー休憩です。

紫有明かずら、ガソリンスタンドに咲いていた花たちです。

マカームの花です。



ブドウ畑です。ワイナリーもあります。

観葉植物や花の栽培、販売個所がたくさんあります。
以前に観葉植物を買ったことがありますが、店員が一鉢が20バーツや30バーツと言うのを概算で600バーツほど買い込みました。店員は精算する前に車のトランクへ積み込み責任者を呼びます。責任者は詰め込まれたトランクを見て価格を決めます。「80バーツ」と言う答え、あまりに安いので聞き直すと、「ちょっと待て、もう一度計算する」ということで「120バーツ」になりました。
隣を見るとピックアップトラックにどんどん積み込んでいます。そこでやっと理解できました。ここでは一鉢当たりの価格は参考として設定しているが、実際の販売価格はトラックの荷台に一杯でいくら、2段積みでいくらという決め方のようです。
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途中で国道2013号線はダーン・サーイを迂回してきた国道203号線に合流します。プー・ルアの町から「プー・ルア国立公園」への入り口です。

「プー・ルア国立公園」の入り口ゲートです。黙って言われた入場料を払います。入場料40バーツ、車の乗入れ料30バーツと合わせて70バーツです。(外国人だと入場料が200バーツになります。)

公園事務所でパンフレットと地図などの情報を入手します。



















岩に張り付いて咲く花を見つけました。プー・ヒン・ロン・カーでも岩一面に咲いていますが花弁は純白でした。この山は薄いピンク色をしています。

「ポー・プー・ルア」と言う名前が付いています。




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山頂手前の駐車場に到着です。ここからは乗合トラックで山頂へ向かいます。





山頂の気温は23℃です。
プー・ルアは山の形が舟(ルア)の形をしているところから付いた名前だそうです。この山は標高1365mと決して高い山ではありませんが、冬期には0℃まで気温が下がり、寒さを求めてたくさんの観光客が来ます。
国立公園に通じる道路にはたくさんのリゾートが立ち並んでいます。



山頂から見る下界です。





山頂は松の林になっています。

「パー・サム・トーン」で見かけた花とよく似ていますが、この花は四弁の花で、青色をしています。



ルーイはヒョウタンも有名で、加工品がたくさん売られています。

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帰路は203号線でロム・サクへ出て、カノム・チーンを食べて帰ることにします。往復1010kmの旅でした。
■何種類かの花を掲載しましたが名前が分かりません。分かれば追記します。

ピー・ター・コン祭り (5)

2014年08月18日 | ルーイ
■ピー・ター・コン祭りの「精霊(お化け)」を特集してみました。

ピー・ター・コン・コンテストも開催されていて、ケオ・アーサー通りはいつまでも精霊が闊歩しています。


















中には一斗缶を引きずっている精霊もいます。
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カモシカの頭です。まだ新しいもののようです。







かわいいチビッ子の二人組です。





胸元に思わずシャッターを切ってしまいました。


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お嬢さんたちはパレードを終えたようです。












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地区役場前の観覧席も精霊たちが休息中です。




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ダーンサーイで一宿一飯になったお宅の縁者の娘さんです。朝の出発も見送りました。
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■ダーン・サーイは小さな町ですが、意外なことに流暢な日本語を話す人がたくさんいます。
ある人は関東の「植木屋さん」で十数年間働いていました。とか、飲食店を開いていた。工場に勤めていた。またその間に同郷から伝手を頼って日本に働きに来る人の世話をした。というものです。来年から息子が働きに行くが大丈夫かという母親も居られました。ピー・ター・コンに通い出した頃、たまたま昼食に寄ったお店のおかみさんもそんな一人で、話しているうちに今夜の宿泊場所はきまっているのか。もし、決めてないなら自宅に泊まれと言うのが縁で、ピー・ター・コンに来るたび、マン川の畔の家に世話になっています。
ある時、近所の青年が結婚するので助けてやれ、ということで青年の精霊の面を買い取ってあげたのがきっかけで、毎年人助けをする羽目になってしまいました。そんな精霊のお面が自室に7個もぶら下がっています。部屋に入れると結構大きくて場所をとってしまいます。
以下の写真がバンコクまで付いて来た精霊たちです。



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ピー・ター・コン祭り (4)

2014年08月16日 | ルーイ

「ワット・ポーン・チャイ」の本堂内です。

本堂の四隅には聖木が供えられます。

本堂裏には仏陀と背合わせで、「チャオ・ポー・ルアン」(男性霊媒)が座って、村人の参拝を受けます。









本堂と「チャオ・ポー・ルアン」の座る前を村人は踊りながら三周します。





















精霊が憑依したのか酩酊状態なのかわからない人もたくさんいます。
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■ダーン・サーイ地区役場からワット・ポーン・チャイへ向かうピーターコンパレードが終わろうとする頃、ケオ・アーサー通りの反対側からもう一つのパレードがワット・ポーン・チャイへ向かおうとしていました。
精霊信仰の「ブン・ルアン」の行事表によれば、午後3時から「チャオ・ポー・クアン」宅で行われた「バイ・シー・スー・クワン・パー・ウェット」(パー・ヴェサンタラの霊を呼び寄せる儀式)を終えた「チャオ・ポー・クアン」と「チャオ・メー・ナーン・ティアム」(女性霊媒)が「パー・ウェット」を「ワット・ポーン・チャイ」へ導いていきます。





ケオ・アーサー通りをバー・シーを先頭に、禅定印の仏陀像、4名の僧侶を載せた輿と、「チャオ・ポー・ルアン」を載せたバン・ファイがワット・ポーン・チャイへ進みます。
チャオ・ポー・ルアンは道すがらタン・ブンを施しています。
山門をくぐります。























村人が続きます。





本堂を三周して本堂へ入ります。ピー・ター・コンの仮面を外した若衆は輿を激しくゆすりながら進みます。僧侶は振り落とされないように輿に付いた桟にしがみついています。







■儀礼はこの後、天上の「パヤー・テーン」に降雨を促すバン・ファイ(ロケット花火)が捧げられ、「ター・ワン・ウェン」(ワン・ウェン桟橋)からピー・ター・コンの面やピー・トン・ルアンの杖がマン川に流されます。