名古屋するめクラブ

~名古屋発くうみるあそぶ~

戸田提山展 名古屋城天守閣二階展示室

2007年03月18日 23時20分10秒 | 観る(ライブ)

戸田提山展。



名古屋城天守閣。


天守閣入口に展示されている「しゃちほこ」横の
階段を2階へ上がると、そこが展示室。

受付の正面に飾られた4作品中3つが
最も好きな作品だった偶然を勝手に
神がくれた必然と感じいきなり感傷的になる。


(↑左から 「心」、「山」、「長」、「人生山脈只茫々」)

「心」、「長」、「人生山脈只茫々」。

この3つの大好きな作品は、
芸術や自らの宿命に対し潔く降伏し従い
前向きに生きることを決意、達観したかのような
「心強さ」と「心の平安」に満ち溢れている。


他の作品も1つずつ丁寧に見た。

作品の年号から、「あーこれはちょうど私が習い始めた頃かな」
などと当時のイベントと結びつけながら時間軸の視点で見始めたとき
書がさらに生き生きと現実味を帯び、魂が宿り始めた。

1作品でも見るものを圧倒するのに十分なのに、
情熱の込められた作品が詰め込まれた天守閣の展示会場は
まるで先生の魂が充満しているかのように熱気立っていた。

 

「長」
大きくは世界的に見ても、
小さくは家族やグループなどにしても、
今日ほど
長なる人の人格と洞察の重要さを
痛感するときはない。


「人生山脈只茫々」
Life full of ups and downs, with only vague prospects.
(薄墨桜より)

 
戸田提山作品集 「薄墨桜」