キム・ギドク監督。
小学校卒業後、兵役まで工場で働く。兵役終了後、工場生活に戻るのが嫌で、
91年渡仏。絵画や映画等文化に触れ、シナリオというものにも興味を持ち始める。
人間、「やってみよう」と思って、「実際にやる」ことが重要なんだな。
帰国後、たまたま書いたシナリオをきっかけに監督業に入る。
やっぱり才能あったんだろうな。
2004年、ヴェネチア国際映画祭監督賞(「うつせみ」)とベルリン国際映画祭監督賞(「サマリア」)受賞し、世界3大映画祭制覇目前。
あの写真家アラーキーをも惚れ込ませるその映像美と独特の世界観。
キム・ギドク監督。
映画 『絶対の愛』。
ダメでした。
今回、ニュートラル、というようりむしろかなりひいき目に見ましたが、
やっぱりダメだった。
そのモチーフの裏には何のメッセージが隠されているのかわからないけど、あの、
必要以上(私にとっては)の「血」や「暴力」の描写にはちょっとついていけません。
そんな描写で何を言わんとしているか定かではありませんが、もし、「血」や「暴力」
によって何かのイメージを訴えたいんだとすれば、例えばヒッチコックがしたような、
血を見せずとも恐怖感やドキドキ感を演出する技法は今でも十分通用するんじゃないかと思うんです。
私が現代絵画や現代音楽を苦手とする理由はもしかしたらこの辺にあるのかもしれませんけどね。
『絶対の愛』(2006年) 98分
原題:時間
監督:キム・ギドク
出演:ソン・ヒョナ 、ハ・ジョンウ 、パク・チヨン 、杉野希妃
PS.KUNIーSAN、この映画の原題が『時間』だということを思うと、何か他のテーマが見えて来そうな気がしないでもないけど、、、でもきっとダメだろうな~
落ち着いたら、KUNI-SANのギドク論聞いてみたいわ。