名フィル コバケンの名曲へのお誘いコンサート。
本日のセットリスト。
①ビゼー:「アルルの女」第1・第2組曲より2つのメヌエット、カリヨン、ファランドール、②モーツァルト:ピアノ協奏曲第21番ハ長調 K.467。ピアノは、三船優子さん。③スメタナ:交響詩「モルダウ」、④シベリウス:交響詩「フィンランディア」、⑤ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 作品72-2、⑥ブラームス:ハンガリー舞曲第5番、⑦ラヴェル:ボレロ。
ビゼーの「アルルの女」を聞いて、一瞬、十分に大人になってから
ゲーテを読んだときのような気分になりました
「アルルの女」の後に、モーツァルトのピアノ協奏曲を聞いたら、
モーツァルトの洗練された作曲技法について再認識させられました。
スメタナの交響詩「モルダウ」を聞いて、
いかに管の音が好きだったかってことに気づいた後、
シベリウスの「フィンランディア」を聞いて
なぜか無性に悲しくなってしまいましたが、
ドヴォルザークのスラヴ舞曲(作品72-2)を聞いたら、
こんなに悲しい人がこの世に存在したとすれば、
自分の悩みはなんとちっぽけなものなんだろうかと、
コバケンのブラームスのハンガリー舞曲(第5番)は、、、
ハンガリーというよりは、まさに日本舞曲のようだと思いました。
最後、ラヴェルのボレロ。
今日のとり。
お馴染みのあのリズムを繰り返しながら、徐々に
ゆっくりと静かにじりじりと展開していくその構成の中に、
自らの鼓動を感じ、自分が生きていることを実感、
今後も生き続ける義務感、
というか、
人として自らの命を全うする宿命
というようなものを
潔く認めなければ、と瞬間決意しました。
コバケン。
音楽をひたむきに愛し、そのすばらしさを真摯な態度で人に伝える伝道師。
小林 ”生田” 研一郎。
生田って誰かって?
コバケンさんって、生田さんにそっくりなんですよ。
一挙手一投足すべて。
2007年8月1日(水)
愛知県芸術劇場コンサートホール
[指揮]小林研一郎
[ピアノ]三舩優子