台湾の港町。九份。
1890年頃、金の鉱脈があることが判明、何もなかった山間の街が金鉱に
よって栄え、閉山によって衰退していく。日本の支配、太平洋戦争など、
歴史上の事件を背景に九份、台湾の歴史を紐解くドキュメンタリー。
なぜこの日本人監督は日本の三池炭鉱ではなく、
台湾の九份を撮ろうと思ったのか?
上映後たまたま予定されていた、名古屋西区出身の監督の舞台挨拶に寄れば、
NHKで台湾の番組を何本か作っているうちに、現在は「千と千尋の神隠し」の
モデルになった街として日本からも多くの観光客が訪れる九份という街の盛衰を
描き、多くの日本人に九份の本当の姿を知ってもらいたくなったとのこと。
確かに去年自分が台湾へ行った時も、台北から1時間程電車に乗れば行くこと
ができるこのノスタルジックな街で、金鉱があったことなど全く知ることもなく、
茶藝館でのんびりしたり、坂道を食べ歩きして数時間滞在しただけだった。
このドキュメンタリー、ナレーションは一青妙。一青窈のお姉さん。
テーマソングは、一青窈が歌う。
先祖がこの金鉱に関わっていたという2人が、今金鉱を描いた映画に関わる。
九份と言えば、こんな↑映像で有名ですが、夜には
宝石をちりばめたような海辺の町に変化するそうです。
大きなホテルはないけどきれいな民宿がいくつかあるらしく、
ぜひ今度行った時は九份で泊まって、かつてゴールドラッシュに
一攫千金を夢見た男達を思いながら夜の海でも眺めてみたいな。
今日の1曲: 大家 BY 一青窈
大家 (ダージャー)
一青窈
コロムビアミュージックエンタテインメント
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風を聴く ~台湾・九份物語
2007年 日本 (117分)
配給 : クリエイティブ21
監督・脚本 : 林雅行
出演 : 江両旺
語り : 一青妙