JR東海道線車中にて。
入社5年目くらいの男性とその数年先輩の男性との会話。
後輩A「ダメなんですよ、センパイ。 あの娘じゃなきゃダメなんです、僕!」
先輩B「・・・・」
A「チャンスくらい欲しいッス。何もしなかったらあきらめきれないッス。」
B「ま、そうだよな。」
A「(少々くい気味で)そうでしょ~??まったくチャンスないんッスよ、いまんとこ。
まずは告白するチャンスくらいくれって感じなんすよねー。」
B「要するにバッターボックスにも入れてもらえないってことだな。」
A「そう!そうなんッスよ!まずは、バッターボックスに立たせて欲しいんすよ。
3振でもいいから、まずはあそこに立つ機会くれ!って感じっす。」
B「結果はどうあれ、まずはグランドには立ちたいってことか。。」
A「そうっす!で、もしね、もしだめだったら、キッパリあきらめるッス。」
B「・・・。」
水曜午後7時半、まだお酒も入ってない時間帯、
真剣な顔つきの若い2人のサラリーマン。
そーか、そーか。
黒ぶちめがねの君は高嶺のマドンナを狙ってんのか。
恥ずかしげもなく、意中の彼女のこと、公衆の面前、大きな声で語ってくれちゃって、
ちまたでは草食男子がはびこってる現在、
好きな子のことでそんなに熱くなれるんてなかなかじゃないの。
なんならそのマドンナをここに連れてきな!
君を応援しようじゃないか!
マドンナの心に多少なりとも受け入れる気持ちがあったなら、
この、見た目ぱっとしないけどマドンナを思う気持ちだけは誰にも負けないこのしがない男と、
何度かちょっと会ってやってくれないか、と、そのマドンナにこの私が説得してあげようじゃないの!
いやダメだ。
そんなことは本人の口で言わなきゃ、キモチが伝わらない。
やっぱ、陰で応援しよう。
こんなときだからこそ、
思い切り人を愛して、愛しまくってもらおうじゃないの!
愛する人を助ける一心で世界も救ってもらおうじゃないの!
ってのが「世界の中心で愛をさけぶ」のテーマだったよね。
そう、愛だぜ、愛!
Love conquers all!
KAN 愛は勝つ