KOFUKUの家から

演劇的体質の自由人
大きな愛にいだかれて
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南のちいさな森の家にて
芸術的田舎暮らし真っ最中

てんごくのたましい 不思議なおはなし

2006-11-01 | KOFUKU日記
今日から11月。周りの空気もすっかりと秋です。
ブログもハロウィーンバージョンから秋の風景に模様替え。
これから紅葉のシーズン、みんなで秋を愛でましょう(^^)

さて、昨日はキクおばちゃんのお話をしました。
そしておじさんの話を少しだけ。今日はその続きです。
このとても素晴らしいスピリチュアリストであった
キクおばあちゃんには数々のスピリチュアルなエピソードがあります。
皆さんは心霊の世界を信じますか?
今日はそういった世界に関わるエピソードをご紹介します。

おばあちゃんがまだ若かりし頃のこと、
ある日、キクさん一家は西郷さんが最期を遂げた城山の
ある長屋の一つにお引越しをしました。
その家のあった場所は非常に日当たりもよく、お部屋も広く
とても素晴らしい環境であったのに「とても安かった」(^。^;)
いろいろ部屋を点検してみたけれどなんら損傷もなく
一家はそこに引っ越してゆきました。
夏の日で一家は夜「蚊帳(かや・蚊よけの為のネット状のテントのようなもの)」
をはり、戸を開けて風を入れ眠りにつきました。
深夜、草木も眠る丑三つ時のことです。
キクさんのお兄さんが、キクさんを揺り起こしました。
「キク、キク、起きんか!」心なしか声が震えています。
「何事ね、兄さん」キクさんは起き上がりお兄さんに声をかけました。
「あれを、あれを見て見れ」
(ホラーの駄目な方ここからご遠慮ください^^;)
お兄さんが指差すほうを見るとそこには血だらけになったお坊様が
必死に蚊帳の網をあげようとしているではありませんか。
それはすごい形相で蚊帳を上げ中に入ろうとしています。
「どげんすればよかどかい」お兄さんは震えながら言いました。
キクさんは言いました。
「何を怖がることがあるのね。私たちはなにもしておらんのに。
あげんして必死になられているのには何か訳があるはずよ」
そしてキクさんはその方の前に行き、手を合わせました。
一時間たち、二時間たち、3時間たち、
お坊様は怒りの形相のまま、蚊帳をあげようとしています。
キクさんは黙って手を合わせ祈り続けています。
明けの空が白む頃、お坊様はぱたりと蚊帳を上げる手を止めました。
そして祈るキクさんの顔をジーっとみてぽたりと涙を流されたそうです。
そして手を突き頭を下げられるとすーっと消えてゆかれました。
次の日、大家さんに訪ねると「やっぱり出ましたか?」(おいおい^。^;)
聞けば、はるか昔その場所には大きなお寺がありました。
そこのご住職はとても優しく穏やかな慈悲深い人でした。
人々に生き仏と慕われていました。
ところがそのご住職様が善い人なのをいいことに、
ある事件に犯人として祭り上げられ殺されてしまったのだそうです。
そしてそれ以来、その家にはそのお坊様が現れると言うことでした。
「ここはあの方の大切な場所だから、この上に住んではいけない」
そうおばあちゃんが言って一家は引っ越したそうですが、
おばあちゃんがいる間はそれきりお坊様は現れなかったのだそうです。
きっとお坊様も悲しみのこころを寄せてもらい嬉しかったのでしょうね。

そんなおばあちゃんには死後もエピソードがあるのです。
これは私が体験した事です。
霊的な感覚が特に発達していた15歳くらいのときの事、
どういうわけかそれまでたった一箇所だけ仲の良かった親戚と
うちの父の間で仲たがいが起こりました。
それはそれは深刻でハードで(笑)
原因は「お墓」です。母方のお墓を納骨堂にすることになったのですが、
そうするとお墓の土地が余りますね?
それをその親戚のうちの人が「くれ」と言ったと言うのです。
もともと人を信用できない性質の父は
「これは最初から土地狙いの陰謀だ」
と言い張って喧嘩になってしまいました。
それは毎日毎日荒い言葉になって現れて、
私はそれを聴くのが嫌で家に帰るのも嫌だったのです。
さて、その頃私には親友が二人(唯一の友人でしたが)
居たのですが、その一人は強い霊能力をもっていました。
なんてったって「あ、畳の縁を子鬼たちが歩いてる」
そういって中学生にして精神病院に連れて行かれたつわものです(^^;)
その親友のボーイフレンドはこれまたものすごい能力者で
霊が見えるどころか、人のオーラや、なんと心まで完全に読める人でした。
あまりの霊力の強さに月に2,3日は高野山に入り、
霊力のコントロールのための修行をするという人で、
16歳になったときに得度、戸籍の名前を得度名にかえました。
今では高野山でも有数の能力者であられます。
そのボーイフレンドとはスピリチュアルな事で気持ちが通い合い、
人を寄せ付けない私が唯一、結構話の出来た男の子でした。
その子がある日、通りすがりに言いました。
「あのさ、月(ゆん)ちゃん(あだ名)、なんか悩み事あるの?」
「え?」
「いや、そういうオーラの色で心の叫びが聞こえますけど(笑)」
「あ、そ(^^;)そう、そうなのよ~」
「ふうん、どうやらそれ霊障のようなんだけど…」
「ゲッ!まじっすか?」(たらり
「私くし、よろしければ霊視してもいいですかね?」
「先生、よろしくお願いします」(かなり真剣)
というわけで放課後の放送室で霊視をしてもらったのです。
椅子に向かい合わせで座り、彼は手を合わせ祈りました。
たぶん、ご真言のような事をつぶやき、印をきりました。
そしてしばらくして言いました。
「分かったよ。
あのね、おばあちゃん、亡くなってるでしょ?」
「うん」
「そのおばあちゃんのお墓の下にね、たぶん江戸時代ぐらいの人、
17歳くらいで亡くなった若い男の人のお棺があるの。
昔のだから木が腐って崩れて土のなかで流れてしまったんだね。
それに気が付かないで、その真上に君のおばあちゃんを埋葬してしまった見たい。
その人がね、一緒に納骨堂に入れて欲しい、供養して欲しいって言ってる。
どうやらおばあちゃんを埋めたときに伝えたけど誰もわかってくれなかったって。
諦めてたら納骨堂の話になって、それで家のアンテナになってる
ゆんちゃんに伝えてきたみたい。
喧嘩はその人がさせてるんだよ。気づいてもらうためにね。
たぶん、君に伝えたから落ち着くよ。
それでね、たぶん君のおばあちゃんがなくなったとき
おばあちゃんの埋葬に関わった人で亡くなったり
怪我をしたりした人がいると思うから調べてみて。
それで、早くその人も供養してあげてね。」
「分かった~」
私は家に飛んで帰り母にその事を伝えました。
さすがに霊能力者を母と弟にもった母は真剣に受け止め
即座に弟に連絡し、私の話した事を伝えました。
おじさんは「俺も変やって思ってた。早速墓を掘ってみよう」
そういって親戚にはお墓を整備すると言ってお墓を掘ったのです。
(どうせ話をしても変な顔されるだけでしんじてもらえないので)
「出てきたよ!」
家に帰ると母が興奮した口調で言いました。
おばあちゃんの真下から、古い若い男の方の骨が出てきたのです。
早速、ご供養し、納骨堂に収めました。
もちろん、それいらい喧嘩はぴたりとやみました。
そして、調べるといたんです。
おばあちゃんのお墓に関わった人で病に臥している人が。
それは親戚のおじさんで、おばあちゃんのお墓堀をしてくれたのだそうですが
そのお墓堀をした日から、手足に原因不明の痺れと震えがでて寝たきりに…。
ところが、ところがです。供養をしたその日、
そのおじ様はすっかり治ってしまわれたのでした。
きっとその若い方が喜んでくださったのかなと思いました。

見えない世界の不思議、本当にいろいろあるものです。
ただこうやって経験してきた事を振り返ってみると
やはり人は愛によって癒されていくものなのだなあとわかります。
おばあちゃんが言うようにまだ天国に行かれない方もいらっしゃるのでしょう。
そういう方々が少しでも早く天の国に行かれて
また生まれ変わられる事を祈りたいです。
不思議な不思議な力。なんでそういうのが見えたり見えなかったりするのか
良く分かりませんが、大きな力だという事は理解しています。
ちから持ってる人にもいろんな人がいますよね。
「細木数子さん」と「江原さん」じゃ全然違うし。
要するに人によって見え方も違うということですね。
いろんなスピリチュアリストの方がいますが
いろいろなお話を聞かせていただいて、
いろいろな真実を学びたいと持っています。

え~、怖い話ついでに、こわいけど面白いお話もちょっと。
実はわたしの兄貴達も二人ともそういった力を持っていますが、
特徴でいうと上のお兄ちゃんはすべてを容認するタイプで
下のお兄ちゃんは分かるけど勘弁してってタイプ(笑)
某有名劇団所属の上のお兄ちゃんは現実の人のように霊が見える。
いつか新宿の喫茶店でお茶をしていたとき、私が
「東京って人多いね~、人だらけ」といったら
「うん、でも生きてる人ももういない人もいるけどね」
と冷静にのたまいました。怖い人です(笑)
ある日公演で兄ちゃんは名古屋のあるホテルに泊まりました。
フロントで鍵をもらって、部屋に帰り、鍵を開けた。
すると白いワンピースの女の人が立っていた。
「すみません。間違えました!」といいドアを閉めました。
なんだよ~と思ってフロントに帰ろうとしたがハタと気づいた。
「俺、ちゃんと鍵あけてはいったじゃん。間違いない。もしや…」
もう一度、兄ちゃんは鍵を回しました。「やっぱり…」
女の人が立っています。でも目の前の兄ちゃんは目に映っていないらしい。
「あの、一体どうしたんですか?よかったら話してください」
彼女は答えません。
仕方ないので兄ちゃんは声をかけつつ夜を過ごしたそうです。
「今から着替えますよ~」とか「おふろはいりまーす」とか(笑)
「だって相手は一応女性だし、失礼じゃん」
幽霊にも優しい兄貴。あなたは本物のフェミニスト(笑)
その幽霊さんは朝になったらいなくなっていたそうです。
そんなお兄ちゃんの口癖は「幽霊にはきれいな足がある」です(笑)

下のお兄ちゃんは怖い怖いといいながら追及する人(本当に怖いのか?^。^;)
ある日、住んでいたアパートで怪現象が続いたそうです。
誰かのいたずらだ!と思った兄ちゃんは部屋に潜んで待っていた。
いつものように謎の足音がする。いまだ!と思いドアを開けたら誰もいない。
すると廊下を走る音。兄ちゃんは追いかけた!ところが誰もいない。
(たら~、普通そこで追求やめると思うんだけど…)
誰もいないのに足音だけはする。追い詰めた先はトイレだったそう。
足音は止まりました。そし誰もいないのにトイレのドアノブが
がちゃがちゃとひとりでに回っている!(こ、こわい、怖すぎる)
しかし兄ちゃんは意を決してドアノブをつかみドアをあけました。
そこにはやはり誰もいなかったそうです。
お兄ちゃんは速攻でその家を引っ越したんだそうです。
怖かったんだって。そこまで追求できるのに、面白すぎ(笑)
そんなお兄ちゃんの口癖は
「俺、怪談話、すげえ得意!」(この人きっとアホや^。^;)

まあこのように見える世界と見えない世界は重なっているのですね。
私たちも必ず向こうの世界に戻るでしょう。
そう思うと少しだけそういう世界への怖さが薄れてくる気がしませんか?
お地蔵さんをみたら無意識に手を合わす。
お寺や教会や神社のような場所に敬意の念を持つ。
しぜんな日本人の姿。いいですよね。

今月は亡くなった方々を思い起こす月です。