タイヤ交換してから1500キロ程走行した。このタイヤ、ブリジストンのBT-023というツーリングタイヤ。ミシュランのPR3が注目を集めているし、実際周囲でも乗り換えた仲間もいる。だが天邪鬼な私はあえてブリジストンBT-023選択した。天邪鬼と言っても選択の根拠が全く無いというのではない。以前のブログでも紹介したがシリカリッチでウエットに強い、夏の路面高温時でも必要以上にコンパウンドが軟化せず摩耗しにくい、冬の低温時でもコンパウンドが過度に硬くならずグリップ力を維持、そんなロングライフのツーリングタイヤと言うのがメーカーの売り文句。しかも前輪の摩耗が早いBMWには最適という営業マンの殺し文句にやられたってとこですか(BMWユーザーを有望なターゲットとしているのは確かだ)。
参考 ☞ タイヤテクノロジー ミシュラン vs ブリヂストン
先日『富士山一周』で350キロ走り帰宅直後のタイヤの状態です。
前輪タイヤ
後輪タイヤ
インプレといっても、そう長いことオートバイに乗っている訳でもなく、色々のタイヤを乗り継いできた訳でも無いので詳しく評価するほどのキャリアはないのだが、前に履いていたミシュランPR2のフィーリングは体がしっかり覚えているので比較してみた。総体的には、PR2から乗り継いだ違和感は無い。高速での、直進性やコーナーのコントロール性も悪くはない。山道のワインディングだが、今回平日の富士山スカイラインを存分に走り込んだ。前回4月24日に走っているがその印象はあまり変らないように思う。だが前回の方がペースは若干速かったかもしれない。気になったのはと言うかPR2では無かったと思うのだか、ヘアピン直前の減速で前輪が一瞬ロックする事があった。勿論ABS付だしコーナー直前なのでブレーキは直ぐリリースのタイミングにあるで走行に支障は全然なかったが。後輪についてはギアダウン時に一瞬ロックするスリップ音が多かった気がする。BMWのボクサーはエンジンブレーキが強烈なだけに、ギアダウン時にロックが起こらないよう、当然クラッチの繋ぎ方をコントロールしている。コントロール具合は前に履いていたPR2対応を体が覚えているわけで、その結果とし一瞬ロックが起こっているのだ。
BT-023もPR2もショルダー部のコンパウンドは軟らかく、センター部は硬めに出来ている(BT-023は後輪のみ)のだが、BT-023はやはりセンター部のコンパウンドはPR2に比べ硬めなのだ。但しタイヤの路面との摩擦力は空気圧や荷重によって変るが、その部分はけしてイコールではないのだ。今回(BT-023)の走行では両サイドパニアケースは付けていない。
峠道をガンガン攻めるような走りをするわけでは無いオヤジライダーにはそれなりのタイヤと言っていいだろう。だが今迄のところ正直言ってPR2の方が上だ。明らかに良い所は、走行時の振動や音これは確かに少ないし、ギャップからの衝撃もソフトに伝わってくる。ウエット性能についての比較は後日記事にしたいと思います。
2015-05-28 追記
使い切ったタイヤの最終的な感想(評価)
導入当初のインプレは書いても、最終的な所まで記載することはあまり書くことがないこれがインプレの実情かもしれない。今でもこの記事を読んでくれている方がいらっしゃいますので、BT-023の消耗最終段階の状態を追記します。
2013-10-31にミシュランのPilotRoad3へと既に交換してしまった。その時点の走行距離は14,010kmで、走り方にもよるが割と長持ちするタイヤだあった事は間違いない。交換の切欠は一泊ツーリングで新潟の蓮華温泉へ行った帰りのこと、白馬で一泊翌朝はかなりの雨それでも山中を抜ける国406号で戸隠神社経由で信州中野ICから上信越道⇒中央道一之宮御坂ICで一般道へ。その後は秋山街道⇒宮ケ瀬⇒平塚⇒横浜こんなルートで帰ったきたが、昼以降小雨になったものの一日中雨。14,000kmも走ったタイヤで良くも走ったものだと思う、しかし横浜に入ると急激にそのグリップ性能が低下、交差点を曲がるのも怖くてヒヤヒヤしながらの帰還。限界がこんな形で現れると予想外であった。
その後あるイベントでブリヂストンの営業マンとこの事に付いて話をする機会があり、この現象は限界点を越えたのだろうとの事であった。グリップ性能を発揮するのは溝だけではなくコンパウンドの特性が関わっている、だがこの高度に設計されたコンパウンド層が摩耗してしまえば溝が残っていてもグリップ力は無くなってしまうのだ。
ウエットでのインプレ、楽しみにしております!
出来る事なら新品タイヤで乗り比べしてみたいですよね
ウエットでのインプレ、出来る事なら雨中走行は
したくないですね。そういえばPR2での雨中走行
感覚的なイメージ思い出せない(笑)。
確かに高額な舶来品ではありますが、交換サイクルが国産3回に対して2回で済むのと、快適で安全な走りを約束されたその数万キロを考えると、かえって安いくらいなんですよね~。
『日本の工業製品の優秀さ』通用しない分野が
幾つかある。これもその一つですね。
「されどタイヤ」か・・・
エッジまで磨耗していますね。立派です。
私しゃ真ん中だけ減ります(笑)
モノではありませんからね。それだけに長年の経験
が物を言うのかも知れませんね。調べて見ましたが
夫々創業がミシュラン1863年(148年間)、ピレリー1872年(139年間)、ブリジストン1931年(80年間)
日本足袋㈱という会社の一部門だったそうですよ
ブリジストンは。ジカタビのゴム底が出発点だった
のですよ。