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米村晃多郎『サイロ物語』1980・作品社-北海道の農家と大自然を描く物語たち

2024年05月16日 | 北海道を読む

 2020年春のブログです

     *

 米村晃多郎さんの短編集『サイロ物語』(1980・作品社)を久しぶりに読みました。

 この本もだいぶ昔に帯広の古本屋さんで買ったもの。

 何回か読んではいるのですが、今回はかなり久しぶりになってしまいました(米村さん、ごめんなさい)。

 しかし、いい発見がありました!?

 なんと、あの天陽くんのモデルになった神田日勝さんをモデルにした小説があったのです(今ごろ気づいて、あった、もないのですが…)。

 日勝さんのことを昨年まではあまりよくわからずにいたので(日勝さん、ごめんなさい)、これまで読み流していたと思うのですが、今回は、えっへん!やっと気がつきました。

 日勝さんと奥さんの生活が戦後開拓農家の苦労話として、かなり詳しく描かれています。

 いい小説です。

 米村さんの文章はとても美しい日本語で、余韻が残って、心地良さを感じさせてくれます。

 他の小説もなかなか力作ぞろいで、北海道の開拓地やへき地の様子がていねいで美しい文章できちんと描かれています。

 こういう驚きがあるので、読書はやめられません。

 今年も北海道の牛さんのように、同じ本を何度も読み返していこうと思います。     (2020.4 記)

 


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2 コメント

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Unknown (lily)
2021-08-16 13:49:00
こんにちは。
神田日勝さんの美術館(記念館かもしれません)
23年前に一度行ったことがあります。
(長女が三歳の時、親戚が帯広に住んでいて)
とても感動したことを覚えていて、いつかまた行ってみたいと思っていたことです。
牛の絵の絶筆、すごく印象的でした。
本、読んでみたいです。
ご紹介、ありがとうございます。
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コメント、ありがとうございます (どさんこじーじ)
2021-08-16 14:09:42
ずっと前から日勝さんのことをご存じだったんですね。すごいです!尊敬です。
じーじなんかはほんの新参者で、お恥ずかしい。
でも、この本の中で日勝さんと出会った時にはびっくりでした(二度目のはずなんですけどね)。
こういうことがあるので、長生きもたまにはいいものですね。
これからも、一つ一つの出会いを大切にしようと思います。
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