長岡京エイリアン

日記に…なるかしらん

久々! 1人カラオケ & ハーレイ・クイン

2011年06月05日 23時13分45秒 | 日記
 でゅわわ~。そうだいです。みなさま、今日はどんな日になりましたか? なんとか雨は降らず……ありゃりゃ、夜になって降ってきちゃったかな?

 今日はですねぇ、久しぶりに日が出ているうちにフリーになりましたので、まだ家に帰るのは早いっつうことで、半年以上ぶりぐらいにカラオケに行ってまいりました。当ったり前のように、1人で!!
 ずいぶんと長いこと行ってなかったですねぇ、カラオケ。この『長岡京エイリアン』の記録で振り返ってみたら、去年の10月いらいのことだったんですな。

 正直に言わせていただきますと、わたくし、ケチです。しかも、この「月のはじめ」はただでさえない資金がさらにカツッカツという状況。
 ということだったので、今回の久々のカラオケも、タイトに1時間30分短期集中型でいかせていただきました。んも~ガンガン唄ってしまえ。
 せっかくこの前の日記でも唄った曲をリストアップしていたことですので、今回は前に唄ったやつは唄わないことにしまして、オール初挑戦でいくことにいたしました~。
 結果は、ざっとこんな感じ。

『天才バカボン 主題歌』 『悪の華』(BUCK-TICK) 『極東より愛を込めて』(BUCK-TICK)
『くちづけ』(BUCK-TICK) 『独壇場BEAUTY』(BUCK-TICK) 『限界LOVERS』(SHOW-YA)
『あんたのバラード』(世良公則とツイスト) 『銃爪 ひきがね』(世良公則とツイスト)
『時をかける少女』(松任谷由実) 『ノスタルジア』(いきものがかり)
『喝采』(ちあきなおみ) 『THE STRANGER』(ビリー=ジョエル) 『ドラマティック・レイン』(稲垣潤一)
『絶体絶命』(山口百恵) 『LAYLA』(デレク&ドミノス) 『SEPTEMBER』(アース・ウインド&ファイア)
『ONE WAY TICKET』(ニール=セダカ)

 タイトルは17コあるんですが、悔いが残って何回か唄った曲もあったので、だいたい90分で20曲くらい。
 いや~、1人でやってるわけだから恥ずかしがるもなにもないんですが、やっぱり久しぶりにやると声の出し方忘れちゃうもんですなぁ!
 やっと楽しくなってきたところでもうお時間って感じでした。初挑戦ばっかでもう七転八倒……また近いうちに行って、あの曲とあの曲はレパートリーに入れるぞ~。


 話は変わりますが、先日またアメコミを買いました。もちのろん「バットマン」シリーズの。

『バットマン マッドラブ・ハーレイ&アイヴィー』(2011年 小学館集英社プロダクション)

 なんか、今年に入って本屋さんで置いてあるアメコミが激増しておりまして。『バットマン』はもちろんのこと、『スーパーマン』とか『X-MEN』もちゃんと売ってあるんですよね。まだまだそれでも多くはないんですけど。
 しかし、私が読んだ『マッドラブ』もそうなんですけど、なんでまた今年2011年に「バットマン」シリーズがこんなにドバドバ……? 映画の新作は来年の予定だし、『ダークナイト』は2年前だったしねぇ。
 まま、とにかくこっちとしてはありがたいばっかりであります、はい!

 タイトルの通り、この本はポール=ディニの脚本とブルース=ティムの作画による、バットマンシリーズの1エピソード『マッドラブ』とシリーズからスピンオフしたミニシリーズ『ハーレイ&アイヴィー』の3作を収録した単行本です。
 ところがさぁ! 実は私、2005年にすでにジャイブから邦訳出版されていた『バットマン ハーレイ&アイヴィー』をもう持ってたの!
 だからもう、今回買った本のうち、ほぼ半分以上はいらねぇの! 別にこの前の『キリングジョーク 完全版』みたいにブラッシュアップされてるわけでもないんだし。

 それでも買っちゃったのは、やっぱり私がバットマンシリーズに登場する「ハーレイ・クイン」という女ヴィランが大っ好きだからだし、そのハーレイの「秘話」が明かされるという『マッドラブ』をかねてから手に入れたかったから! やった~。

 コミックとアニメの関係が日本とでまったく違うのし、ましてや「バットマン」シリーズは戦前から続くアメリカを代表する古典作なので話は入り組んできてしまうのですが、「あのジョーカーに一目惚れして悪の道に踏み込んでしまった」という最初の設定からして異常なハーレイ・クインは、1992~99年にアメリカ本国で放送されていた、アニメ化としては4シリーズ目のものとなる『バットマン ジ・アニメイテッド・シリーズ』で初登場した「アニメ生まれのキャラクター」です。
 で、1992年にアニメで誕生したこのハーレイ・クインは、キャット・ウーマンやポイズン・アイヴィーといったいかにも悪女らしいクールな同性の先輩たちとはだいぶ違って、常にいとしのジョーカー様のためにと悪行にはげんでいくのに、そのあまりにも熱すぎる愛情がからまわりしてしまい当のジョーカーにはいいようにあしらわれるだけ、というホットでバカバカしいマッドちゃんぶりが幸いして大人気となり、多くの大先輩たちにならぶ名キャラクターとなったのです。

 そして、その反響を受けて、アニメシリーズにも参加していたハーレイの生みの親であるポールとブルースのコンビが、今度は「コミック」でハーレイの誕生物語を、と制作したのが1994年2月に世に出たこの『マッドラブ』だったわけなのです。

 いや~、本のために払うお金の半分がムダになってしまうのを承知で買ったんですけど、よかった!! ケチケチしなくてほんとによかった。

 おもしろいね~。ブルースさんの絵のタッチはほんとに的確で、無駄な線がなくて。日本人でもこれは違和感なく受け入れられますよ。それでいて、1コマ1コマで見せてくれる登場人物たちのしぐさや表情がアメリカンに豊かなのよねぇ。
 また、なんと言ってもハーレイがかわいくて、セクシーで、ちょっとおバカで、人間くさくて、純情で、いちずで、そいでもってすべてをひっくるめてマッド!!

 ポールさんの脚本も素晴らしい。約70ページの中にハーレイの物語をぎっちぎちに詰め込んでおきながらも、ちゃーんとこのエピソードは、本来のシリーズ全体の主人公であるバットマンとその宿敵であるジョーカーとの、ある種「愛情関係」とも言える因縁の関係をえがいているのです。
 この作品でのジョーカーは、いかにも長寿シリーズのレギュラーらしく「節度を守った悪役」に徹しているので、さすがに『ダークナイト』のようなルール無用の狂犬ではないのですが、これもジョーカー。ハーレイにさんざんに振り回されながらもバットマンへの執念だけは決して忘れない興味深い役割を演じています。あと、ここでのジョーカーはアル=パチーノに似ています。ジャック=ニコルソンよりもスマートでした。

 ハーレイをメインにすえながらもしっかり「バットマンVSジョーカー」の展開もおいしく用意していたこの『マッドラブ』は、アニメシリーズにもまして大きな好評を得て1994年の「アイスナー・ベストシングルストーリー賞」を受賞し、なんとなんとのちには1999年に幕を閉じたアニメシリーズの最終回として映像化されることとなりました。ホームに錦を飾っちゃった! まさしく「HOORAY FOR HARLEY」!!

 この単行本の後半に収録されている『ハーレイ&アイヴィー』3部作は、『マッドラブ』の10年後、2004年に同じポール&ブルースによって制作されたスピンオフ作品で、「バットマン」シリーズの女ヴィランで本編中でもなにかと水のあっていた2人、ハーレイとポイズン・アイヴィー(ハリウッドスターでは1997年にユマ=サーマンが演じていた)がタッグを組んで悪事をくわだてるという作品です。
 こちらは作品としてはドタバタコメディに徹したという感じのものなので、私はどっちかというとやっぱり『マッドラブ』のほうが好きなのですが、まぁ~10年の歳月というものはものすんごいものでして、描写力はこっちのほうが格段にアップしています。もうアニメなんですよ、静止画なのに!
 『マッドラブ』ではまだアメコミのルールにとらわれたような不自由さもちょっとは残っていたのですが、こちらはもう、すみからすみまでブルース=ティムの筆の独壇場といった感じですね。
 『ハーレイ&アイヴィー』にはジョーカーは登場してこないのですが、そのために愛情の対象がいなくなったハーレイはアメコミ史上に残ってもおかしくないボケキャラになることに全力を傾注しており、自由闊達にやりたい放題狼藉のかぎりを尽くしてくれています。それに対するアイヴィーの氷のような視線のツッコミも最高ね。

 こんな流れでシリーズの中でも一気に欠かすことのできない名キャラクターとなったハーレイ・クインなのですが、まだまだヴィランの中では新人だということでハリウッドデビューは果たせていません。いや、そんなこと言ってもハーレイは1992年デビューなのでキャリア20年にもなろうかとしてるのですが、なんせペンギン師匠とかキャットウーマン姐さんといった面々は戦前生まれですから!
 しかし、近年は2002~03年にアメリカ本国で放送されたスピンオフTVシリーズ『ゴッサムシティ・エンジェル』(原題は「BIRDS OF PREY」)でラスボスになったり(演・ミア=サラ)、2010年には日本でもPS3やX-BOX360で発売されたアクションゲーム『バットマン アーカムアサイラム』で重要な中ボスになっていたりと、ハーレイは着実に「映画出演」へ向けての外堀をうめつつありました。

 ところが……彼氏(を演じていた人)が死んじゃったからね。ヒースが元気だったら、次回作では仲良く登場できていたかもしれないのになぁ。
 撮影前の段階での談話ではあるのですが、ノーラン監督は「次回作にジョーカーは出さない。」って明言してるし。


 なんか今夜は私、ハーレイ・クインがあの格好でちあきなおみの『喝采』を唄っている夢を見ちゃうような気がするなぁ。


「いつものように幕があき 恋のうた唄うわたしに
 届いた手紙は       黒いふちどりがありました」


 うおお~。
 ガンバレ、ハーレイ! フレフレ、ハーレイ!!
コメント
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