ホイヤ~! チョイヤ~! あっ、どうもこんばんは、そうだいです。いや、気合いで暑さを追っ払おうかと思ったんですけど、ますます暑くなってしまいました……
なんともはや、連日とてつもない気温でございますねェー。さすがに夜は多少過ごしやすくなるんですが、これが梅雨明けになって熱帯夜になってしまうことを考えてしまうと。こえぇな! 乗り切れるのか?
暑さしのぎに、また最近気になったニュースをひとつ。いや、涼しくなるっていうもんじゃないんですけど、思わず暑さを忘れてしまうほど「えっ……?」と言葉をなくしてしまうやつ。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』完結、アニメ化決定 安彦良和が描くガンダムの「原点」(毎日新聞6月27日の記事より)
アニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインを担当した安彦良和さん(やすひこ よしかず 63歳)がファーストガンダムの世界を再構成したマンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』が25日発売の雑誌『月刊ガンダムエース』(角川書店)8月号で完結、同作品のアニメ化が発表された。
『機動戦士ガンダム』は1979年に放送されたシリーズ第1作で、社会現象となったロボットアニメ。安彦さんはキャラクターデザインとアニメーションディレクターを務めた。『THE ORIGIN』は、安彦さんが『ガンダムエース』の創刊号から連載を開始。アニメのストーリーをベースに、アニメでは描かれなかったシャア=アズナブルの生い立ちの詳細や「一年戦争」開戦の経緯などのエピソードも盛り込まれている。
安彦さんは同誌の巻頭で、30年以上にわたってさまざまなガンダムが生まれ続けたことに複雑な気分だったことを明かしながら、「『最初(オリジナル)のガンダム』が数ある『ガンダム』の『単なるひとつ(ワン・オブ・ゼム)』では困る。あくまでも『ただひとつ(オンリーワン)』でなくてはならない。」と振り返っている。
アニメの制作はサンライズが担当するが、制作時期などの詳細は未定。「ガンダム」シリーズでは、福井晴敏さん(42歳)の小説が原作の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」がOVA化(全6巻予定)されており、10月からテレビアニメ『機動戦士ガンダムAGE(エイジ)』が放送予定。
これは……うれしいニュースなのか。
なんなんでしょうか、「玉子が先かにわとりが先か」みたいな、自分の尾っぽを食べちゃってるウロボロス的な状態になってますね、ガンダムさん。それって、業界のあり方としてヤバいんじゃありませんこと?
「THE ORIGIN」ったって、単にマンガのタイトルがそうであるだけなんであって、内容は原点じゃなくて完全なる「アニメ版ガンダムの再編集&新解釈マンガ」ですよね? そんなにあえてアニメ化するほどたてまつるものでもないんじゃないかと。
しかも、なんてったってあの安彦先生のマンガなんですから、あの至高の画質をアニメにする必要はさらさらないんじゃないの?
声優陣はちょっと楽しみですね。特に気になるのはやっぱり「セイラさん」の役を受け継ぐ方ね! アムロの陰に隠れて目立たないんですが、セイラさんもそうとう人間性に起伏のある「アレな人」ですからねぇ。彼女をやりきるにはかなりの技量が必要かと。
あとはもう、「THE ORIGIN」でアニメ版の「大佐」から「中将」にまでズビズバ~とめざましい昇進をとげたマ=クベさんが誰になるかね! 塩沢さんの死後に声を担当された『劇場版3部作特別編』の田中正彦さんはセリフがかなり少なかったので、あらためて「マ=クベ中将」のあのすごみを演じてくださるニューフェイスに期待したいところです。私のマ様への愛情は去年11月くらいの『長岡京エイリアン』でつづっております。お時間のある方は、そちらもどうぞ。
『THE ORIGIN』のアニメ、どうなりますかねぇ。どうせだったら富野さんの「小説版ガンダム」も別口でアニメ化して、「本家」VS「元祖」キミはどっちがおもしろい!? みたいなハチャメチャな企画をやってほしいなぁ。ワイドショーも連日お互いの悪口でもちきり!って感じで。
はいはい、おたくっぽい話題はここまでにしておきまして、今日も本題の「ざっくりすぎるアイドルグループ史」を始めることにいたしましょう……って、こっちもおたくっぽいじゃねぇかァア!!
いよいよ「アイドルグループ史」も、20世紀の終わりをむかえるところまで歩いてまいりました。やっとここまで来たのヨねェ~。そして6月ももう終わりなのヨねェ~!
もう2ヶ月もやってます……それでまだ終わってません。さすがに来月には終わるかと思うんですけど、第1回からおつきあいいただいている方がいらっしゃるとしたら、これ以上のはげみはないですよね。もうちょっとガマンしてね、もうちょっとで終わりますから!
6月いっぱいかけて1990年代の10年間をやりきりましたからね。21世紀の10年間もタイヘンだけどがんばるぞ~。
ということで、今回は20世紀のおしまい、2000年に活躍した「モーニング娘。」以外のアイドルグループのみなさんを紹介することにいたしましょう。
前回にもつづったように、2000年のモーニング娘。はまさに無敵状態。彼女たちに対抗しうる人気を持ったグループはまったくいない情勢になっていました。
しかし! だからといって無視してよいほど単純な話でもないと。モーニング娘の陰にあったグループの動きの中にも、のちの21世紀のヴィジョンを予見するかのような前兆はすでにあったのであります。
さっそくズズズイとならべてまいりましょう。2000年にブレイクしたグループのみなさんで~っす。
dream(ドリーム 2000年1月~)3~8人組
松室麻衣(17歳)・橘佳奈(15歳)・長谷部優(14歳)
エイベックスのヴォーカルダンスユニット
2011年6月の時点で27枚のシングル(インディーズを含む)と8枚のオリジナルアルバム(ミニを含む)を発表している実力派グループ
1999年8月に開催されたオーディション「avex dream 2000」のグランプリ受賞者3名で結成
※このオーディションの準グランプリは倖田来未(17歳)であり、最終選考には藤本美貴(14歳)も!
大人な雰囲気の楽曲で歌唱力が高い
2002年7月から8人組となり、以後不定期でメンバー人数が変化する(2011年6月現在は5名)
2008年7月からグループ名を「Dream」に改称し、ダンスパフォーマンスに重点を置くようになる
2008年からは全国でのミニライヴ活動に力を入れており、同性のファンが多くなる
2011年2月の橘の卒業により、結成メンバーが全員いなくなる
現在は松室はソロ歌手、長谷部は女優として活動している
代表曲 6th『My will』(2000年11月)自身最高のオリコン6位
EARTH(アース 2000年2月~05年1月)3人組
瀬戸山清香(13歳)・東郷祐佳(14歳)・朝長真弥(14歳)
全員が九州地方出身のR&B系ヴォーカルダンスユニット
安室奈美恵やSPEEDを擁する芸能事務所「ヴィジョンファクトリー」のオーディションにより結成
1999年3月のオーディション合格後は、およそ1年間にわたってニューヨークなどで本格的なレッスンを受けていた
抜群にうまい歌唱力だったが、多くのTV番組やCMへのタイアップにもかかわらずさほどヒットせず
5枚のシングルと1枚のアルバムをリリースした2002年3月の時点で突如活動休止
※それ以降は、正式に解散が発表された2005年までいっさい活動していなかった
現在は3人それぞれが歌手として活動中
代表曲 1st『time after time』(2000年2月)自身最高のオリコン13位
Folder5(2000年5月~03年6月)5人組
14~16歳 AKINA(15歳)・満島ひかり(15歳)ら
沖縄アクターズスクール出身のヴォーカルダンスユニット
先輩にあたる安室奈美恵らのユーロビート路線を継承
1997~2000年に活動していた7人組男女混合ヴォーカルダンスユニット「Folder」が前身
2000年に変声期などの理由によりヴォーカル担当の三浦大地とダンサー担当の男子が脱退し、女性だけの5人組グループに改編
8枚のシングルと2枚のオリジナルアルバムを発表するがさほどヒットせず
2003年6月のベストアルバムのリリース以降、グループとしての活動がなくなり自然消滅
現在はAKINAと満島ひかりが女優、石原萌が地元沖縄でタレントとして活動している
代表曲 3rd『Believe』(2000年11月)自身最高のオリコン16位
花*花(1998年11月~2003年8月・2009年5月~)ポップスデュオ
22歳 児嶋いづみとおのまきこ(共に兵庫県出身)
主な楽曲の作曲は児嶋が担当している
1998年からインディーズとして活動していたが、2000年7月に『あ~よかった』でメジャーデビュー
2000年に発表した1st『あ~よかった』と2nd『さよなら大好きな人』が大ヒットする
※『あ~よかった』はオリコン5位、『さよなら大好きな人』はオリコン6位を記録
2003年8月のベストアルバム発売をもって活動を休止していたが、2009年から京都を拠点に再開
Whiteberry(ホワイトベリー 1999年8月~2004年3月)5人組ガールズバンド
14~15歳
メンバー全員が北海道北見市出身
※同じ「北海道出身」ということで、翌2001年に『secret base 君がくれたもの』でブレイクしたガールズバンド「ZONE」とよく比較される
1994年から小学生ガールズバンドとして北見市で活動していた(当時はメンバー不定)
1999年に1stミニアルバムをリリースしてデビューを果たす
メンバーの大学進学のために2004年3月の地元きたみ東急百貨店ライヴをもって解散
11枚のシングルと3枚のオリジナルアルバム(ミニを含む)を発表
その後、ヴォーカルの前田由紀だけがバンド活動を続けていたが2011年2月に休止
代表曲 3rd『夏祭り』(2000年8月)
※ロックバンドJITTERIN'JINNのカヴァー曲・自身最高のオリコン3位
ぱふゅ~む(2000年5月~)3人組
かしゆか(12歳)とあ~ちゃん(12歳)ともう1名の3人組で、のっちは結成当時はいなかった
もともとは広島県の地方TV局「テレビ新広島」のタレント養成学校「アクターズスクール広島」のスクール内グループだった
※沖縄アクターズスクールとはなんの関係もない
2003年までは広島県を中心に活動していた元祖「ロコドル」
グループ名の由来は、結成メンバー3人の名前に共通して「香」があったことから(のっちにはない)
2001年に結成メンバーの1人とのっち(12歳)が交替して現在のメンバー構成となる
歌手グループとしては2002年にインディーズデビュー
2003年3月に東京に進出してからグループ名表記を「Perfume」にあらためる
のちに2008年に全国的ブレイクを果たすこととなる
りんご娘(2000年7月~)4~6人組
青森県弘前市のローカルアイドル
ぱふゅ~むとならぶ「ロコドル」のパイオニア
弘前市の市民団体「弘前アクターズスクールプロジェクト」がオーディションでメンバーを選定
メンバー全員が弘前市出身
グループのコンセプトは「cool&country」
正規メンバーの芸名は「つがる」「あさひ」「紅夏(べにか)」「北斗」などと、弘前名産のりんごの品種名をもとにしている
2000年7月にインディーズ1stシングル『LOVE&SOLDIER』でデビュー
※デビュー時のメンバー構成は6名だった
2010年4月まではグループ名は「りんご娘.」で「.」がついていた
現在のメンバー構成は4名で、結成からかぞえて第6期メンバー(結成メンバーはすでにいない)
2011年現在までに12枚のシングルをリリースしている
TV・映画・ラジオ・雑誌と、地元青森を舞台とした活動を積極的に展開している
こんな感じでございますね~。なつかしいですか? あら、そう~。
花*花は、この前のキロロと同じくご愛敬ということでね……『さよなら大好きな人』はほんとに名曲よ!
一気に紹介してしまいましたが、見えてくるものは簡単にいうと2つ、「ブームとしてのヴォーカルダンスグループの終焉」と「ロコドルの胎動」です。
もちろん、安室さんもMAXも第2期SPEEDも、今とりあげたドリームもみなさん現役で活躍していらっしゃるのですが、1990年代におおはやりした「ヴォーカルダンスユニット」という形式は、充分すぎるほどの実力を持っていたのにもかかわらずヒットすることのできなかった2000年代の各グループの撤退をもって終わりを告げることとなりました。ドリームを例にあげてみても、結成当初3人組だった時代と、2008~10年のインディーズ「夢者修行」(みずからつけたキャッチフレーズ)時代をへて再メジャーデビューを果たした6人組(さらに現在は5人組)の時代とではまったく別のグループに変容しているといって間違いありません。
変容といえば、結成当初は同じ「ヴォーカルダンスグループ」と名乗っていながらも、2000年ごろに正真正銘の「アイドルグループ」に体質を変えていったモーニング娘。もまさに同じことで、要するに名を残しつつ実を変えて1990年代からうまく脱出していけたのか、それとも1990年代の終わりと運命をともにしたのかというあたりがグループの分岐点となっていたわけだったんですね。
時代の激流の前では、メンバー個人個人の「容姿」とか「歌のうまさ」などは関係なかったということなのか。時代って、こわいね!
そして、ヴォーカルダンスグループ潮流の一段落とともに少しずつ動き出してきたのが、日本全国の各地方で勃興してきた「ロコドル」の登場ね!
2000年ではまだまだ「地方を活動の拠点にしている」ロコドルが全国的な知名度を得ることはなかったのですが、ぱふゅ~むやりんご娘などの結成と活躍は、沖縄アクターズスクールに触発されて各地方で設立されたタレント養成学校やアイドル養成プロジェクトが具体的なかたちを持ちはじめてきたことをしめしています。
「ロコドル」という言葉が最初に使われたのは2004年のNHKの歌番組『ポップジャム』でのつんく♂さんの発言からなのですが、東京以外の地方を拠点にしたアイドルグループが生まれたのは、篠原涼子さんのいた東京パフォーマンスドールの妹分として大阪で結成された「大阪パフォーマンスドール」(1993~97年)がはじめだとされており、それ以後は沖縄出身の面々は言わずもがなのことながら、ハロプロ勢では北海道の「カントリー娘。」(1999年~)がいました。
しかし、沖縄勢やカントリー娘。が具体的にブレイクしたのは東京に活動の中心を移してからのことであり、大阪パフォーマンスドールも「吉本興業」という東京にぶっといパイプを通している母体があったからこそ活動できていた側面もあって、いずれも「おらが地方のアイドル」というにはあまりに東京よりな存在になっていたわけなのです。まぁホワイトベリーもこっちのほうになりますよね。
こんな状況の中で、地道に地方に根ざした活動を続けていくのか、それともやっぱり東京に進出していくのか。りんご娘とぱふゅ~むにも見られたロコドルの2大選択がそれぞれどう展開していくのかは21世紀のお楽しみということですな。
まぁこのように、20世紀のアイドルグループ界はおもてむきモーニング娘。の全盛で終わっていったのですが、栄枯盛衰は『平家物語』のむかしからの人の世の常! さまざまな嵐の予感をはらんだまま、いよいよ新世紀は幕を開けていくこととなったのでありました。
さぁ~どうなるのか。っていうか、来月7月いっぱいでこの「アイドルグループ史」は本当に終わってくれるのか!? 梅雨明け前にAKB48は登場してくれるのか。
がんばってもう一息つっぱしっていきますよ~いっと。
夏、こわい~!!
なんともはや、連日とてつもない気温でございますねェー。さすがに夜は多少過ごしやすくなるんですが、これが梅雨明けになって熱帯夜になってしまうことを考えてしまうと。こえぇな! 乗り切れるのか?
暑さしのぎに、また最近気になったニュースをひとつ。いや、涼しくなるっていうもんじゃないんですけど、思わず暑さを忘れてしまうほど「えっ……?」と言葉をなくしてしまうやつ。
『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』完結、アニメ化決定 安彦良和が描くガンダムの「原点」(毎日新聞6月27日の記事より)
アニメ『機動戦士ガンダム』のキャラクターデザインを担当した安彦良和さん(やすひこ よしかず 63歳)がファーストガンダムの世界を再構成したマンガ『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』が25日発売の雑誌『月刊ガンダムエース』(角川書店)8月号で完結、同作品のアニメ化が発表された。
『機動戦士ガンダム』は1979年に放送されたシリーズ第1作で、社会現象となったロボットアニメ。安彦さんはキャラクターデザインとアニメーションディレクターを務めた。『THE ORIGIN』は、安彦さんが『ガンダムエース』の創刊号から連載を開始。アニメのストーリーをベースに、アニメでは描かれなかったシャア=アズナブルの生い立ちの詳細や「一年戦争」開戦の経緯などのエピソードも盛り込まれている。
安彦さんは同誌の巻頭で、30年以上にわたってさまざまなガンダムが生まれ続けたことに複雑な気分だったことを明かしながら、「『最初(オリジナル)のガンダム』が数ある『ガンダム』の『単なるひとつ(ワン・オブ・ゼム)』では困る。あくまでも『ただひとつ(オンリーワン)』でなくてはならない。」と振り返っている。
アニメの制作はサンライズが担当するが、制作時期などの詳細は未定。「ガンダム」シリーズでは、福井晴敏さん(42歳)の小説が原作の「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」がOVA化(全6巻予定)されており、10月からテレビアニメ『機動戦士ガンダムAGE(エイジ)』が放送予定。
これは……うれしいニュースなのか。
なんなんでしょうか、「玉子が先かにわとりが先か」みたいな、自分の尾っぽを食べちゃってるウロボロス的な状態になってますね、ガンダムさん。それって、業界のあり方としてヤバいんじゃありませんこと?
「THE ORIGIN」ったって、単にマンガのタイトルがそうであるだけなんであって、内容は原点じゃなくて完全なる「アニメ版ガンダムの再編集&新解釈マンガ」ですよね? そんなにあえてアニメ化するほどたてまつるものでもないんじゃないかと。
しかも、なんてったってあの安彦先生のマンガなんですから、あの至高の画質をアニメにする必要はさらさらないんじゃないの?
声優陣はちょっと楽しみですね。特に気になるのはやっぱり「セイラさん」の役を受け継ぐ方ね! アムロの陰に隠れて目立たないんですが、セイラさんもそうとう人間性に起伏のある「アレな人」ですからねぇ。彼女をやりきるにはかなりの技量が必要かと。
あとはもう、「THE ORIGIN」でアニメ版の「大佐」から「中将」にまでズビズバ~とめざましい昇進をとげたマ=クベさんが誰になるかね! 塩沢さんの死後に声を担当された『劇場版3部作特別編』の田中正彦さんはセリフがかなり少なかったので、あらためて「マ=クベ中将」のあのすごみを演じてくださるニューフェイスに期待したいところです。私のマ様への愛情は去年11月くらいの『長岡京エイリアン』でつづっております。お時間のある方は、そちらもどうぞ。
『THE ORIGIN』のアニメ、どうなりますかねぇ。どうせだったら富野さんの「小説版ガンダム」も別口でアニメ化して、「本家」VS「元祖」キミはどっちがおもしろい!? みたいなハチャメチャな企画をやってほしいなぁ。ワイドショーも連日お互いの悪口でもちきり!って感じで。
はいはい、おたくっぽい話題はここまでにしておきまして、今日も本題の「ざっくりすぎるアイドルグループ史」を始めることにいたしましょう……って、こっちもおたくっぽいじゃねぇかァア!!
いよいよ「アイドルグループ史」も、20世紀の終わりをむかえるところまで歩いてまいりました。やっとここまで来たのヨねェ~。そして6月ももう終わりなのヨねェ~!
もう2ヶ月もやってます……それでまだ終わってません。さすがに来月には終わるかと思うんですけど、第1回からおつきあいいただいている方がいらっしゃるとしたら、これ以上のはげみはないですよね。もうちょっとガマンしてね、もうちょっとで終わりますから!
6月いっぱいかけて1990年代の10年間をやりきりましたからね。21世紀の10年間もタイヘンだけどがんばるぞ~。
ということで、今回は20世紀のおしまい、2000年に活躍した「モーニング娘。」以外のアイドルグループのみなさんを紹介することにいたしましょう。
前回にもつづったように、2000年のモーニング娘。はまさに無敵状態。彼女たちに対抗しうる人気を持ったグループはまったくいない情勢になっていました。
しかし! だからといって無視してよいほど単純な話でもないと。モーニング娘の陰にあったグループの動きの中にも、のちの21世紀のヴィジョンを予見するかのような前兆はすでにあったのであります。
さっそくズズズイとならべてまいりましょう。2000年にブレイクしたグループのみなさんで~っす。
dream(ドリーム 2000年1月~)3~8人組
松室麻衣(17歳)・橘佳奈(15歳)・長谷部優(14歳)
エイベックスのヴォーカルダンスユニット
2011年6月の時点で27枚のシングル(インディーズを含む)と8枚のオリジナルアルバム(ミニを含む)を発表している実力派グループ
1999年8月に開催されたオーディション「avex dream 2000」のグランプリ受賞者3名で結成
※このオーディションの準グランプリは倖田来未(17歳)であり、最終選考には藤本美貴(14歳)も!
大人な雰囲気の楽曲で歌唱力が高い
2002年7月から8人組となり、以後不定期でメンバー人数が変化する(2011年6月現在は5名)
2008年7月からグループ名を「Dream」に改称し、ダンスパフォーマンスに重点を置くようになる
2008年からは全国でのミニライヴ活動に力を入れており、同性のファンが多くなる
2011年2月の橘の卒業により、結成メンバーが全員いなくなる
現在は松室はソロ歌手、長谷部は女優として活動している
代表曲 6th『My will』(2000年11月)自身最高のオリコン6位
EARTH(アース 2000年2月~05年1月)3人組
瀬戸山清香(13歳)・東郷祐佳(14歳)・朝長真弥(14歳)
全員が九州地方出身のR&B系ヴォーカルダンスユニット
安室奈美恵やSPEEDを擁する芸能事務所「ヴィジョンファクトリー」のオーディションにより結成
1999年3月のオーディション合格後は、およそ1年間にわたってニューヨークなどで本格的なレッスンを受けていた
抜群にうまい歌唱力だったが、多くのTV番組やCMへのタイアップにもかかわらずさほどヒットせず
5枚のシングルと1枚のアルバムをリリースした2002年3月の時点で突如活動休止
※それ以降は、正式に解散が発表された2005年までいっさい活動していなかった
現在は3人それぞれが歌手として活動中
代表曲 1st『time after time』(2000年2月)自身最高のオリコン13位
Folder5(2000年5月~03年6月)5人組
14~16歳 AKINA(15歳)・満島ひかり(15歳)ら
沖縄アクターズスクール出身のヴォーカルダンスユニット
先輩にあたる安室奈美恵らのユーロビート路線を継承
1997~2000年に活動していた7人組男女混合ヴォーカルダンスユニット「Folder」が前身
2000年に変声期などの理由によりヴォーカル担当の三浦大地とダンサー担当の男子が脱退し、女性だけの5人組グループに改編
8枚のシングルと2枚のオリジナルアルバムを発表するがさほどヒットせず
2003年6月のベストアルバムのリリース以降、グループとしての活動がなくなり自然消滅
現在はAKINAと満島ひかりが女優、石原萌が地元沖縄でタレントとして活動している
代表曲 3rd『Believe』(2000年11月)自身最高のオリコン16位
花*花(1998年11月~2003年8月・2009年5月~)ポップスデュオ
22歳 児嶋いづみとおのまきこ(共に兵庫県出身)
主な楽曲の作曲は児嶋が担当している
1998年からインディーズとして活動していたが、2000年7月に『あ~よかった』でメジャーデビュー
2000年に発表した1st『あ~よかった』と2nd『さよなら大好きな人』が大ヒットする
※『あ~よかった』はオリコン5位、『さよなら大好きな人』はオリコン6位を記録
2003年8月のベストアルバム発売をもって活動を休止していたが、2009年から京都を拠点に再開
Whiteberry(ホワイトベリー 1999年8月~2004年3月)5人組ガールズバンド
14~15歳
メンバー全員が北海道北見市出身
※同じ「北海道出身」ということで、翌2001年に『secret base 君がくれたもの』でブレイクしたガールズバンド「ZONE」とよく比較される
1994年から小学生ガールズバンドとして北見市で活動していた(当時はメンバー不定)
1999年に1stミニアルバムをリリースしてデビューを果たす
メンバーの大学進学のために2004年3月の地元きたみ東急百貨店ライヴをもって解散
11枚のシングルと3枚のオリジナルアルバム(ミニを含む)を発表
その後、ヴォーカルの前田由紀だけがバンド活動を続けていたが2011年2月に休止
代表曲 3rd『夏祭り』(2000年8月)
※ロックバンドJITTERIN'JINNのカヴァー曲・自身最高のオリコン3位
ぱふゅ~む(2000年5月~)3人組
かしゆか(12歳)とあ~ちゃん(12歳)ともう1名の3人組で、のっちは結成当時はいなかった
もともとは広島県の地方TV局「テレビ新広島」のタレント養成学校「アクターズスクール広島」のスクール内グループだった
※沖縄アクターズスクールとはなんの関係もない
2003年までは広島県を中心に活動していた元祖「ロコドル」
グループ名の由来は、結成メンバー3人の名前に共通して「香」があったことから(のっちにはない)
2001年に結成メンバーの1人とのっち(12歳)が交替して現在のメンバー構成となる
歌手グループとしては2002年にインディーズデビュー
2003年3月に東京に進出してからグループ名表記を「Perfume」にあらためる
のちに2008年に全国的ブレイクを果たすこととなる
りんご娘(2000年7月~)4~6人組
青森県弘前市のローカルアイドル
ぱふゅ~むとならぶ「ロコドル」のパイオニア
弘前市の市民団体「弘前アクターズスクールプロジェクト」がオーディションでメンバーを選定
メンバー全員が弘前市出身
グループのコンセプトは「cool&country」
正規メンバーの芸名は「つがる」「あさひ」「紅夏(べにか)」「北斗」などと、弘前名産のりんごの品種名をもとにしている
2000年7月にインディーズ1stシングル『LOVE&SOLDIER』でデビュー
※デビュー時のメンバー構成は6名だった
2010年4月まではグループ名は「りんご娘.」で「.」がついていた
現在のメンバー構成は4名で、結成からかぞえて第6期メンバー(結成メンバーはすでにいない)
2011年現在までに12枚のシングルをリリースしている
TV・映画・ラジオ・雑誌と、地元青森を舞台とした活動を積極的に展開している
こんな感じでございますね~。なつかしいですか? あら、そう~。
花*花は、この前のキロロと同じくご愛敬ということでね……『さよなら大好きな人』はほんとに名曲よ!
一気に紹介してしまいましたが、見えてくるものは簡単にいうと2つ、「ブームとしてのヴォーカルダンスグループの終焉」と「ロコドルの胎動」です。
もちろん、安室さんもMAXも第2期SPEEDも、今とりあげたドリームもみなさん現役で活躍していらっしゃるのですが、1990年代におおはやりした「ヴォーカルダンスユニット」という形式は、充分すぎるほどの実力を持っていたのにもかかわらずヒットすることのできなかった2000年代の各グループの撤退をもって終わりを告げることとなりました。ドリームを例にあげてみても、結成当初3人組だった時代と、2008~10年のインディーズ「夢者修行」(みずからつけたキャッチフレーズ)時代をへて再メジャーデビューを果たした6人組(さらに現在は5人組)の時代とではまったく別のグループに変容しているといって間違いありません。
変容といえば、結成当初は同じ「ヴォーカルダンスグループ」と名乗っていながらも、2000年ごろに正真正銘の「アイドルグループ」に体質を変えていったモーニング娘。もまさに同じことで、要するに名を残しつつ実を変えて1990年代からうまく脱出していけたのか、それとも1990年代の終わりと運命をともにしたのかというあたりがグループの分岐点となっていたわけだったんですね。
時代の激流の前では、メンバー個人個人の「容姿」とか「歌のうまさ」などは関係なかったということなのか。時代って、こわいね!
そして、ヴォーカルダンスグループ潮流の一段落とともに少しずつ動き出してきたのが、日本全国の各地方で勃興してきた「ロコドル」の登場ね!
2000年ではまだまだ「地方を活動の拠点にしている」ロコドルが全国的な知名度を得ることはなかったのですが、ぱふゅ~むやりんご娘などの結成と活躍は、沖縄アクターズスクールに触発されて各地方で設立されたタレント養成学校やアイドル養成プロジェクトが具体的なかたちを持ちはじめてきたことをしめしています。
「ロコドル」という言葉が最初に使われたのは2004年のNHKの歌番組『ポップジャム』でのつんく♂さんの発言からなのですが、東京以外の地方を拠点にしたアイドルグループが生まれたのは、篠原涼子さんのいた東京パフォーマンスドールの妹分として大阪で結成された「大阪パフォーマンスドール」(1993~97年)がはじめだとされており、それ以後は沖縄出身の面々は言わずもがなのことながら、ハロプロ勢では北海道の「カントリー娘。」(1999年~)がいました。
しかし、沖縄勢やカントリー娘。が具体的にブレイクしたのは東京に活動の中心を移してからのことであり、大阪パフォーマンスドールも「吉本興業」という東京にぶっといパイプを通している母体があったからこそ活動できていた側面もあって、いずれも「おらが地方のアイドル」というにはあまりに東京よりな存在になっていたわけなのです。まぁホワイトベリーもこっちのほうになりますよね。
こんな状況の中で、地道に地方に根ざした活動を続けていくのか、それともやっぱり東京に進出していくのか。りんご娘とぱふゅ~むにも見られたロコドルの2大選択がそれぞれどう展開していくのかは21世紀のお楽しみということですな。
まぁこのように、20世紀のアイドルグループ界はおもてむきモーニング娘。の全盛で終わっていったのですが、栄枯盛衰は『平家物語』のむかしからの人の世の常! さまざまな嵐の予感をはらんだまま、いよいよ新世紀は幕を開けていくこととなったのでありました。
さぁ~どうなるのか。っていうか、来月7月いっぱいでこの「アイドルグループ史」は本当に終わってくれるのか!? 梅雨明け前にAKB48は登場してくれるのか。
がんばってもう一息つっぱしっていきますよ~いっと。
夏、こわい~!!