休日に付き、本日は趣味生活ネタであります。
わたし、曹洞宗の本山、2つは見学しております。
というか、横浜鶴見の総持寺にはなぜか、
東京出張の時、ほかに理由がなければ鶴見に宿を取って
総持寺での毎朝の「勤行」を見学させてもらうのを密かな楽しみにしています。
ああいう宗教的イベントを毎日やっているというのは
それを伝統的なるもの、宗教文化として考えると
享受できる、たいへん得がたい機会なのではないかと思っている次第。
しかも無料なので、お賽銭を若干心付けすればいい。
曹洞宗に興味を持ったのは、福井県の永平寺を見学して
興味を覚えたことがきっかけではあります。
食べることにもそれを修行の大きな機会と考えるという教義は
日本人に、まことに大きな精神的影響を与えたのだと思われます。
で、曹洞宗にはもうひとつ大きな寺院があって、
それがこの能登の総持寺祖院であります。
なんども火災で焼け、また人口減少地域と言うことで
横浜鶴見に移転したけれど、
「祖院」という名称を付けて、古寺も存続させているのですね。
昨年、はじめて能登にいったときに訪問出来ず、
やや残念な思いをしたので、先日の出張時、足を伸ばして見ました。
横浜の本山ではそうは感じなかったのですが、
こちらでは、とにかく細かな彫刻の手業のみごとさに感心させられました。
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金沢で取材していると、
こういった手業の細やかな職人文化というのが強く感じられます。
金沢城の城郭の木組みの様子の再現映像などを見ると
こういった精緻さは、この地域の伝統のように思われます。
その技術ルーツが、この能登の古寺を見ていて
まことにクッキリと印象に残されました。
柱と梁の接合点に飾り彫刻として狛犬が配されているというデザインは
初めて見た次第ですが、その上、
「これ、どうやって造形したのか」と疑われるような複雑な彫刻作品。
これを1本の木から造形したとすれば、その構想力の精緻さに
まったく驚嘆するしかないし、
そうではなく、組み合わせであったとしても、
これもまた、奥深い技術が強く感じられます。
北陸地方の奥行きの深い文化レベルに脱帽させられました。