三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

換気の考え方

2008年04月30日 06時25分38秒 | 住宅性能・設備

きょうは北海道庁で200年住宅についての会議があります。
北海道が定めている「北方型住宅サポートシステム」について、
国交省が進めている200年住宅事業に登録しようというワケです。
今回の国交省の動きって、非常に足の速い動きで、
たぶん、全国の自治体では北海道を除いては急に対応するいとまがないと思われます。
なので、事業者側としては一部大手ハウスメーカーに
対応可能性は絞られるのではないかと推測されます。
北海道の場合、独自に寒冷地住宅の省エネという地道な活動を続けてきているので、
いままでの積み重ねの「北方型住宅」を基礎にして対応できるわけですね。
で、その北方型住宅の要件に上げられていたなかに
Q値レベルについて、1.3、ただし1種熱交換換気を除く性能値、
という基準が示されていました。
熱交換換気はそれを利用すると数値上、
コンマ3程度性能値が向上するので、
建築本体のみで、通常の3種換気を利用することを前提にして
公共の側としては対応する、という表現だと思われます。
熱交換換気は本格的に日本に導入されてから日も浅く、
いろいろな実証実験途上、という考えからの対処なのだなと思われます。
そうした意味では、実質的にはQ1.0がひとつのレベル値になっているともいえます。

写真は北総研の「個別換気装置」。
事務所部分では、常時人間がいて作業している。
なんといっても建物全体の気積が大きすぎて、
機械換気をしようとすると、巨大な装置が必要になるため、
建物全体の基本的な換気は自然の温度上昇を利用したパッシブ換気を利用している。
というような条件の中で、
ごらんのような誰でも開閉できる換気窓を作って、
一番信頼できるセンサーとして、人間の判断を利用して、
人力で個別に換気してもらおうという考え方の装置なのです。
住宅レベルでは機械による24時間換気が機能するでしょうが、
こういう大きな建物では難しいのですね。
その意味では、200年の寿命を考えるというような今回の
国交省の考え方からすれば、たしかに機械にだけ寄りかかるような
スタンスって言うのは避ける方が賢明とは言えるでしょう。

どんな機械も結局はメンテナンスが必須である、
っていう考え方からすれば、こういうほうが合理的とも言える。
ひとつの明快な考え方かなぁとも思える次第です。
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住宅のEXPOって?

2008年04月29日 06時20分36秒 | リプラン&事業

先日出展して、カミさんも帰ってきたイベント。
昨年対比で、来場者数が5分の1程度に落ち込んでいたそうです。
70000人の動員があった、という昨年の場合は、モーターショーと併設で、
そっちの動員が大きかったようですね。
わが方としては、そういうことも含めてのマーケット調査が主眼だったので、
まぁ、いろいろと得るところは大きかったと言えます。
今回も「ガレージショー」のほうが動員も多く、
ハウジングの出展でも、そっちのガレージ寄りの方が人通りも多かったよう。
原因は色々にあるのでしょうが、
あれだけのマーケットサイズですから、家の建築の絶対数は多いわけで、
ニーズにマッチしていないイベントだったのかも知れませんね。

そんななか、写真は同業誌(?)「モダンリビング」さんの
セレブそうな雰囲気の編集長さんの講演の様子。
こういうセミナー形式のものには、
めがけて聴きに来るという方が多い。
講演の内容は又聞きになるので、よくはわかりませんが、
聞いてみたいという気持ちになるようなメッセージ性は持っている。
住宅のイベントって、自分もプロデュース側の経験が多いので、
どうしてもそういう目で考えてしまいますけれど、
ユーザーにしてみると、建築会社に興味がある、っていうケースは少ないでしょう。
一般的には、建てる住宅の設計プランや、使う素材とか、性能面とか、
あるいは実際に建てられている住宅を見るとか、
そういうようなニーズの方が高いと思う。
ところが、こういうイベントでは、建築企業への小間販売が
収入の一番わかりやすい部分なので、どうしてもミスマッチになってしまう。

まぁ、持って他山の石、
マーケットサイズが大きければ、それでも人が集まるものなのかどうか
そういう興味部分では、決してそうは言えないというところでしょうか。
スタイルハウジング、っていう意味が不明なコンセプトよりは
ガレージっていうような、より直接的な部分の方がメッセージ性は強い。
そういう意味では、マーケットはより細分化された興味に向かっているとも言える。
住宅をテーマにしたEXPOって
どうやったらいいのか、逆にいろいろ考えさせられたイベントでした。
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奥州藤原氏館方向から束稲山を見る

2008年04月28日 06時25分29秒 | 歴史探訪

平泉の周辺はことし、世界遺産の登録審査を迎えると言うこと。
今回初めて、中尊寺以外の平泉地区を訪れてみて、
その中世都市としての広がりを少しイメージすることができました。
写真は都市としての平泉が持った最大の交通手段、北上川と、
その東方対岸に見える束稲山の様子です。
撮影したのは、柳の御所と呼ばれた奥州藤原氏の主要居館方向。
北上川は南下すると石巻あたりで太平洋に出て
太平洋岸の湊・伊勢などから京都へ、はるかに連なっています。
この物資の大動脈を通って、黄金をはじめとする
東北地域の物産が都へ運ばれ、同時に都を通して
世界中のものがこの平泉の地にもたらされてきたのでしょう。
マルコポーロが書いた「黄金の国・ジパング」というイメージも
この平泉の繁栄ぶりを誇張した表現であったのではないかと思われます。

中世都市の場合、そこにひとびとを引きつける魅力って、
宗教的な「極楽浄土」にもっとも近い、という要素があったでしょう。
日本の権力争奪者たちが折り重なるように宗教施設を建ててきた
京都や奈良の街を見れば明白。
その意味で、権力と宗教的魅力とは一体的なものであり、
主要な寺だけでも、毛越寺・中尊寺・立石寺という巨大伽藍を配していた
この平泉は、まさに独立王国的な存在を誇示していたに違いない。
対面している束稲山は、西行によって桜の名所として謳われましたが、
その後、藤原氏滅亡後は桜はほとんど維持できなかったそうです。
藤原氏がこの山に桜を大量に植えたという記録があり、
大切に保護し続けていたのが、自然林に戻ってしまった。
桜というのは、そのように人間による手間暇がかかる森なのですね。

現在は一部に桜が植えられているようですが、
奥州藤原氏全盛の当時は、全山桜色に染まるような光景だったに違いありません。
桜に異常なまでの好き心を見せた歌人・西行が
都から遙かにこの地を訪れたというのもむべなるかな、です。
中世都市・平泉を再現復興するようなプロジェクトが
世界遺産登録によって促進されることと思います。
平成の大合併に当たっても、平泉が合併を避けたのは
きっとそのような思惑が強く働いた結果なのではないかと思われます。
北上川河岸に沿って国道4号線と合流するバイパスが造られ、
太平洋岸方向へ、新しい道路も建設されています。
こうした開発行為に対して批判的な声もあると聞きました。

こうやってみてくると、
やはり東北地域の固有性の中心って、やはり仙台と言うよりも
この平泉を中心とする一帯の方がふさわしいと思われます。
そういう地域文化の再生という意味では
世界遺産登録という機会をうまく生かしていくのが賢いでしょう。
地域の誇りを作り出す、という側面から考えたら、
よい税金の使い方のような気がしてきます。いかがでしょうか。
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東京でのイベント

2008年04月27日 07時41分00秒 | こちら発行人です

さて、本日まで東京ビッグサイトで、
「Style Housing Expo」という注文住宅のイベントが開かれています。
当社でも、東京マーケットの市場調査を兼ねて出展いたしました。
なんですが、スタッフからの連絡ではことしの入場者はイマイチとのこと。
事情はよくわからないのですが、主催者は懸命に動員作戦には取り組んでいるでしょうから、
首都圏地域の注文戸建て住宅、イマイチ元気がないということなのでしょうか?
ちょっとわからないのですが、
それは別として、いろいろな情報交流はできているようです。
「なんで、リプランさん、こんなところにいるの?」
と目を丸くされるみなさんが多いということです(笑)。
住宅企業のみなさんや、建材関係のみなさんなど、
ひとつのミーティング機会と考えれば、成果は期待できるかも知れません。

カミさんが出張で行っているので、
心配しながら、息子と留守番をしている週末であります。
すっかり、主夫と化してハウスキーピングをあれこれと。
って、こういうのもなかなか楽しい。
冷凍イカ、1杯100円なりを買ってきて、
皮をむいて捌いて、刺身にしたりしております。
最近、嵌っているのですが、
これがなかなか美味で、しかも安い。
手間を掛ければ、食材はおいしく食べられるものですね。
そんなところに沖縄の娘からは
「教えてもらった茄子の味噌炒め、作ったよ~」
というメールが到着。
日本列島、南北で手作り料理を楽しんでいる平和な親子であります(笑)。
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毛越寺・開山堂

2008年04月26日 07時45分10秒 | 歴史探訪
平泉に足を伸ばして、一度も見ていなかった毛越寺や
「柳の御所跡」などを見学して参りました。
ことし、平泉の一帯は世界遺産申請される予定になっています。
きっと、そのころからは大変なブームになるかも知れません。
日本史の中でも、きわめて謎の多いのが奥州の興亡史。
頼朝による軍事制圧によって、東北地方はその歴史を断ち切られたのでしょう。
その後は、関東の武権が東北地方を蹂躙してしまって、
それを背景とした鉢植え的権力がながく支配する地域になっていった。
要するに、奥州の独立性はその痕跡を含めて関東によって
歴史的に圧殺されてきて、正しい奥州の歴史が見えなくなっている。
この平泉を中心とする地域は、鎌倉幕府の正史である吾妻鏡でも
「わが国無双の伽藍なり」と記載されているように、
相当のレベルの文化を持っていたことは明らかです。

写真の毛越寺・開山堂は、慈覚大師円仁がこの寺を開いた記念施設なのだとか。
慈覚大師円仁とは、以前このブログでも触れましたが、
平安初期、新仏教として朝廷の庇護を受けた天台宗の3代座主。
唐代中国の最新文化を、苦難の大旅行の末に日本にもたらした
日本仏教史のなかの大スターなんですね。
日本で初めて「大師」号を受けた僧侶なのです。
まぁ、今の日本では比肩しようもないのですが、
日本第1級の学識者であって、朝廷権力の信頼も厚く文部科学大臣も兼務している、
みたいな存在だったのですね。
そういう人物が、この平泉地域の毛越寺や、立石寺・中尊寺などの
仏教文化施設をすべて開山したということなのです。
当時の平安朝廷にとってこの地域がいかに重要であったのか、
指し示すなによりの証拠のように思われます。
いったい、なぜここまでの傾斜を朝廷権力は奥州地域に対して見せたのでしょうか?
奈良の大仏開眼に際して発見された奥州地域の黄金が
すべての鍵と言うことになるのでしょうか。
その後の、源氏一族による異常なこの地域権力への執着。
前九年・後三年戦役を通してかいま見えるのは関東武士たちの
ぎらぎらとした欲望そのものであったと思います。
八幡太郎義家が戦争では勝利を得ながらも、朝廷権力によって
「私闘」であるとされ、結局は奥州藤原氏にこの地の権力が認定されていったのは
どのような政治的経緯によるものなのか。
いろいろな想念が沸き起こってきます。
頼朝による、先祖の復讐にも感じられる奥州征伐の様子を見れば、
いかにこの地域が魅力的なものであったか、証明もしているでしょう。

って、どうも飛び飛びになってしまいますね(笑)。
円仁さんの開山を記念した建築ということで、
見てみたら、ほかの仏閣とは壁の様式などが違っておりました。
建築様式でも、どのような系譜のものなのか興味をそそられます。
塗り壁と木とのコントラストが、寒冷地を意識した意匠なのかどうか、
よく調べてみたいと思います。
まぁ、何回か焼失してきている建物らしいのですが、
再建されてきている以上、その基本デザインは踏襲されてきたと考える方が自然。
あんまり日本の正史に登場してこないけれど、
平泉を中心とする地域って、相当、日本史に強い影響をもたらしてきたのは明らか。
さらに、大いに興味がふくらんできます。う~む。
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デザイン暖房

2008年04月25日 05時58分36秒 | 住宅性能・設備

写真は盛岡市内の住宅でのモノ。
岩手県では、地元で「エコハウスコンテスト」を毎年続けてきています。
はじめは県の事業として省エネ住宅のコンテストとしてスタートしたのですが、
予算が付いたのは3年だけで、事業が終了。
その後、趣旨が素晴らしいと言うことから、
選考委員のみなさんなどを中心に終了を惜しむ声が起こり、
民間の側で運営資金を工面して、上記の名前で継続しています。
この写真の住宅は19年度の受賞作品住宅です。
 
趣旨に合致した住宅で、
ヒートポンプによる暖房を採用して、省エネ性を高めています。
低温水を循環させることから輻射面積を大きくした
このような放熱パネルが居間の真ん中にドーンと設置されています。
天窓からの採光も考えられていて、
実質的にも視覚的にも、「ひだまり」という感じに近い空間。
居間と食堂・台所の仕分けにもなっていますね。
柱や梁は地元産出の無垢のカラマツを使っています。
CO2排出を抑えるというコンセプトから考えると、
地元の素材を利用・活用することが大きなポイントになります。
乾燥技術が進んで、このように大胆に使う例も出てきているのですね。
余談ですが、
先日発表になった「200年住宅」の要件に、構造材として
北海道の地元産出木材樹種が含まれていない、という情報もありました。
まぁ、まだ詳細には確認できていないのですが、
樹種の認定という作業には、国交省の長い検討プロセスがあり、
その結論を、時間がない中で今回の要件に援用したということ。
このあたり、やや釈然としない部分もあります。

ちょっと、横道にそれましたね(笑)。
それにしても、この放熱パネル、大胆な設置方法。
ふつうは設備として、控えめに窓下とか、あまり目に触れないように
装置されるのが多いのに、ここまでこれ見よがし。
ヨーロッパでは、このようにデザイン化が始まっているということ。
パネル自体としても一種のインテリア装置として
カーブさせたりして、オブジェのような方向が高まっていると言うこと。
今後、そういう方向性が日本でも出てくるものかどうか、
国民性もあり、興味をそそられるものがあります。
みなさん、こういう暖房パネル、どう思われるでしょうね。
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満開・展勝地の桜

2008年04月24日 06時13分15秒 | 出張&旅先にて

きのうは盛岡の石割桜をご紹介しましたが、
ものの本や情報を見てみると、石割桜の品種はやはり、
エドヒカンザクラというのが正しいようです。
わたしの欲耳(?)のせいで、エゾと聴き間違えたものと思います。
この品種に何かを掛け合わせたのが、ソメイヨシノだとも聞きました。
って、申し訳ありません、これも伝聞ですね(笑)。
どうも桜の品種がどうこうというのは、不粋ということでしょうか。
単純に桜の美しさを楽しめればいいと思います。

今回の出張では、岩手県がメインでしたので、
仙台からの行き帰り、どうしてもここを見たくて、
早朝、行って参りました、北上・展勝地。
北上川の流れに沿って広がる河岸公園一杯に植えられた桜並木。
東北各地、色々な桜の名所がありますが、
便利が良くて、いちばん見に行くことができる場所です。
っていっても、今回のような満開ぶりは初めて。
芽吹きはじめる新緑と、淡いピンクの桜のコントラスト、
ゆったりとした北上川の流れ。
やはり、東北中でも1,2を争う名所と言えるでしょう。
早朝、7時台だったので、まだ散策している人も少なく、
まるで、満開の桜をぜいたくに楽しめました。
桜の木の間には、ツツジの木も植えられています。
こちらはもう少し後から、これもいっせいに花開きます。
こっちもいい風情で、楽しみではあるのですが、
今時期は新緑で、桜にコントラストの色合いを提供しています。

この展勝地、みんなの篤志で植えられた桜が育ってきて名所になったものとか。
弘前城の桜や、角館の桜が武家由来の歴史性を感じさせるのに対して、
大変庶民的で、好感ももてる次第です。
いっとき、癒される光景にうっとりさせられておりました。
大変、命冥加な思いをいたしました、ありがとう。
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石割桜

2008年04月23日 06時20分38秒 | 出張&旅先にて

きのうは盛岡市内で取材。
せっかく、桜の時期に盛岡に来て、見ない手はありません「石割桜」。
わたくし、花が咲いている時期には初めて見た次第。
この時期にはボランティアで観光案内していただけるようで、
この木が、エゾヒカンザクラであること、
いまから350年ほど前の江戸中期にこの地に屋敷のあった
盛岡南部藩の家老家の庭石が雷で割れ、
その隙間に桜のタネが飛来して、成長したと言うこと、
などの情報を聞かせていただきました。
桜の木としては日本で最初に天然記念物に指定されたものだそうです。
現在はすでにかなりの老木であり、
ところどころ、まるで絆創膏のような保護が施され、
また、支え木が何本も建てられております。
看るひとによってはもうすぐ寿命が尽きる、というひともいれば、
いや、何百年も大丈夫だというように見方が分かれるようです。

興味を引いたのが、この桜、周辺の桜よりも
咲くのが早いのだと言うこと。
という理由として、石の「蓄熱作用」があって、
そこからの温熱効果で早く咲く、ということなのだそうです。
もしそうだとすれば、この桜、
大変貴重な知恵をわたしたちに指し示してくれていると思いますね。
本州でもっとも寒冷として知られる盛岡で、
こういう自然のいとなみのなかに「蓄熱効果」が発揮されているって、痛快。
石をくりぬいて煙道を造り、温熱効果を得ていた
東アジア一帯に残るオンドルのアイディアに通じるものがあります。
ただ、こういう知識は日本ではあまり重要視されなかったのですね。
それよりも通風重視の家づくりの中の格式・様式部分の文化性の方に
はるかに民族的な情熱が費やされてきたのだと思います。

っていうような雑感を抱きつつ
桜の美しい饗宴を眺めさせていただいている出張行脚になっております。
ことしは東北、どこも桜が早めだそうで、
仙台はすでに葉桜の風情。
なのですが、やはり日本人ですね、
桜と春の空気感に、無上な沸き上がるよろこびがこみあげます。
民族的なDNAは確かに存在すると思いますね。
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超バブリーゴルフ場

2008年04月22日 05時08分23秒 | こちら発行人です

すごいですね~~~。
わたしのような一般庶民にとって、
その昔、バブルという時代があって、というお話だけを聞いていたのですが、
まさにかくやありなんというゴルフ場に行って参りました。
わたしは建築が専門なので、どうしてもそっちにまず目が行く。
って、誰でもクラブハウスには行かなければゴルフはできませんね(笑)。
とにかくこれが極めつきですね。
「おい、なにこれ?」というものすごさ。
一応外観とか、アメリカンスタイルであることは明白。
たぶん、デザインは海外有名建築家ということなのではないかと思われます。
内部には、案の定、意味不明の円柱が「どうだ!」とばかりに林立。
正面には人造の池がしつらえられていて、せせらぎも造作されている、
ってようするに、循環水になっていて人工の滝になっている。
これみよがしのアメリカン豪華インテリアの世界。
どうです、ここは選ばれしセレブのための豪華社交場でっせ、という感じ。

恵庭カントリークラブというところなんですが、
まぁ、笑うしかありませんね。
北海道で名門ゴルフ場というと、輪厚とか、島松とかといわれましたが、
わたしはゴルフ、一生懸命にやっていたのが
もうかれこれ、20年前くらいなので、そのあたりまでしか
ゴルフ場とかについての知識がなくなっていたわけなんです。
で、ひとの噂の断片くらいで「恵庭カントリー」という名前は聞いたこともありましたが、
そういう意味でのバブル的興味はほとんどないので、
深く聞いたりもしたことがなかったのですね。
大体が、ここ10 年以上、年1~2回しかゴルフに行かない生活だったのもありますが。
で、シーズントップなのにすごい好天に恵まれた日曜日、
気の置けない友人たちとのコンペがあって
仕事上、顔が利くという友人の紹介でプレーした次第なんです。
まぁ、このクラブとしては超格安と言うことでした。
でもね、豪華さに浸るのはいいけれど、ゴルフをしに来ているだけなので
1杯1000円のラーメンを食べさせられても、ありがたいとは思えない。
聞いてみると、さすがにバブリーで、平成元年開業で、すでに
2回も経営者が替わっていると言うこと。
当初は会員権2000万円というふれこみだったのが、倒産して、
現在は200万円程度だと言うこと。
ですが、誰が考えても、そういう時代ではないと思われるのですが・・・。

プレー自体はアップダウンもなく、全体にフラットでやりやすく、
まだ、春先で葉っぱも繁っていないので、多少曲げても大きくスコアを崩さずに済みまして、
スコア自体は近年まれに見る好スコアを出させていただきました。
なので、やはり、素晴らしいゴルフ場だなぁ、と(笑)、
その意味では満足させていただけた次第です(笑)。
でも、何人も従業員の方が、入れ替わり立ち替わりするレストランって、
ちょっと、どうなんでしょうかね。
庶民感覚からすると、そんなにサービスを求める人がいるのかなと疑問。
まぁ、たぶん二度と行くことはないとは思いますが、
なんか、時代感覚がすっかりマヒしそうなゴルフ場でした。
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講演会、北国の春

2008年04月21日 05時23分52秒 | こちら発行人です

土曜日には、札幌市内である住宅ユーザーグループでの講演会。
ちょうど、「いい家ってなんだ」という特集をReplanの今回号で組んだので、
そのテーマだと、包括的に話せるなぁ、ということからやって参りました。
別に、講演が主たる仕事ではありませんが、頼まれると時々やっております。
人の前で、論旨が一応通っていて、しかも
できれば、家づくりの楽しさが伝わるように話すって、
毎回のことながら、いろいろ写真を準備したり、なかなか大変ではあります。
でも、そうやって折節に作成してきたPowerpointデータが44本ほど
わたしのパソコンの中に入っております。
ただし、一番古いもので2003年のものしか残っていません。
それ以前も講演の記録は確実にあるので、全部ではない。
少なくとも、5年間に44回はやってきたのかなぁと、びっくり。
ということは、年に8回以上のペースっていうことのようです。
ユーザー向けのものから、プロ向けのものまで講演の内容は別れています。
大体が過去の似たような講演記録から、
データを最新に差し替えたりするのが一般的。
それにその時々に考えていることなどをプラスしていく構成。
今回は結局、テーマが幅広かったので、用意したスライド点数は350点ほど。
それを与えられた2時間半の時間にお話しいたしました。
最後は時間がなくなって、大急ぎでの終了でした。
でもまぁ、参加していただいたみなさんから、笑顔を見せていただけたので
ホッと、胸をなで下ろしている次第です。

ということで、仕事が済んできのうは気の置けない高校同期の連中と
月例ゴルフ大会に行って参りました。
札幌はこの冬の積雪も順調に融けていっておりまして、
日中などは、半袖で十分なほどの陽気。
まさに春爛漫から初夏かと間違うような好天に恵まれました。
毎年、春先ゴルフというと、ほとんどやる気をなくすようなスコアでしたが、
きのうはここ10年くらい記憶にないほどのいいスィングができ、
今年は何回か、やってみたいと思えるスコア。
って、ここ十数年、年1~2回だったのですが、
なんとか月に一回くらいは行きたいな、と心に決められました。
まぁ、好天のせいであることは間違いありませんね(笑)、春の珍事です。

で、帰ってきたら、家のまわりでも春の花が開花しはじめました。
写真は家の前の中学校の校庭の「こぶし」の花。
大ぶり、肉厚なはなびらが豪勢な感じがして、大好きな花です。
さて、きょうからは東北の方に取材で行きます。
桜が待っていてくれるでしょうか?
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