三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

JR車内誌 トランヴェール

2007年08月31日 06時00分07秒 | 歴史探訪




わたしの密かな楽しみのひとつに
JR東北新幹線に乗って見ることができる車内誌 トランヴェールの講読があります。
このフリーペーパーは通巻で234号にもなる月刊誌。
で、表紙のようなものなんですが、
ごらんいただけるように、東北ゆかりの歴史物特集が組まれています。
今回はなんと、歴史好きにはたまらない、
東北の謎に満ちた豪族・安倍氏、清原氏の興亡を描いたもの。
これまでも東北に由来する歴的事跡を紹介する特集が頻繁に組まれています。
従来型の販売型メディアでは、歴史マガジンなどでも
どうしても日本全域を対象にすると、全体バランスに配慮して、
あるいは「買ってくれる」読者の興味におもねってしまって、
中央政府周辺の事跡をなぞるような特集テーマになってしまうことが多い。
歴史マガジンの宿命というか、
たぶん、販売から営業、などの状況を全体として会議などすれば、
どうしても無難な特集テーマを選んでしまうのは理解できる。
結果として、ほぼ毎回のように、戦国ものや、
義経を中心とする時代、幕末、というような
たくさん歴史上のスターが登場するテーマと時期が多くなってしまう。
だから、わたしのような読者からすると、
パラパラと立ち読みしても、「あぁ、またこんなことでお茶を濁している」と
思ってしまう。極端に言うと、これまでの号から手を変えて
焼き直したのではないかと、疑われるような内容が展開している。
だいたいが、どこかで読んだような内容が羅列されているケースが多いので、
そのうち、立ち読みもしなくなってくる。

そういう歴史雑誌の現状のなかで、
このフリーペーパーの特集の内容の厚みにはいつも感嘆しています。
なにより、地域に密着してテーマを選定し、
考証や監修なども、たとえば東北歴史資料館の館長さんとか、
東北域内の大学の先生など、地元の歴史発掘家のみなさんが
深い造詣を語ったり、アドバイスを送ってくれている。
どうも、歴史関係でも、全国一律の画一性、ということには
未来展望が見えなくなってきているのではないでしょうか。
その分、販売と言うことを考えれば狭い範囲になるわけですが、
このフリーペーパー「JR車内誌 トランヴェール」というようなメディアであれば、
いま、挙げたような状況を突破する可能性が広がってくる。
中央の知的欲求とは全然違う欲求に対して、
特集を打つ必然性もあり、それがやれる条件がほとんど揃っている。
読者の側は、きっとそういう諸条件などもきっと見越していると思う。
メディアに携わるものとして、留意しなければならないポイントだなぁと思っています。

で、昨日忙しいのと、疲れ切っているために
まだ、読みかけなので、じっくり読んでみようと持ち帰ってきた次第なんです。
あ、ちゃんと、「ご自由にお持ち帰りください」と銘打たれているので、
決して、ネコババ行為ではありません(笑)。誤解のないように(笑)。
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窓の開け方を考える

2007年08月30日 05時39分18秒 | 住宅取材&ウラ話





首都圏在住の方と話していて、
ふと気付いたのが、表題のこと。
わたしは北海道をベースにして住宅を考えているのですが、
無意識のうちに、この土地では一体、どのように窓を開けたら
気持ちのいい暮らし方が出来るのだろうか、
と、考え始めるように思います。
家を建てるには、その土地の環境条件が決定的だ、という由縁だとも言えるでしょうか。

ところが、首都圏地域を始め、多くの都市部の戸建て居住者にとっては
まずは、社会的なハードルを達成することが最優先。
過密社会である首都圏などで、地べた付きの戸建て住宅をゲットする
ということの社会的困難さのほうが、大きい。
そのためには激烈な成功競争を勝ち抜くことが最優先事項。
まぁ、確かに当たり前ではあるのですが、
そのような前提条件での困難を乗り越えることのみに
意識が集中して、いざ、家を建てる段階では、
最初に考えるような「窓の開け方」などということに考えも及ばなくなっている。
まずは社会的過密の方が前提であって、
窓を開けると言っても、とりあえずは「開けられるところに開ける」
というようにしか考えられないのが実際のところなんだ、ということですね。

そういう意味で、改めて北海道で家を建てる、
ということの楽しみ方、というものも見えてくるのでしょうね。
こんなに条件の良い悩みを考えられる幸せを
もう一度、深く思い至ることが必要だとも思いますね。
写真は札幌の街を見下ろす大倉山にある市営のレストランからの眺望。
周囲は自然豊かな森であって、同時にこのような眺望を得られる。
まことに贅沢きわまりない家の建て方を楽しめているのですね。
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路上ホテルなんですかぁ?

2007年08月29日 05時04分58秒 | 出張&旅先にて




きのうから東京出張中です。
あさ、いつものようにホテルを出て散歩していましたが、
小石川の後楽園北側の隣接道路にでくわしたところ。
なんともガソリンの臭いが立ちこめておりまして、
何台もの長距離トラックや乗用車、はてはバスまで、
エンジンを掛けたまま、路上に駐車しておりました。
こちらはその排気ガスを吸わされるもので、
ちょっと往生させられていました。
気がついて車の中を見てみると、どうも、みなさん、仮眠を取っている。
熱帯夜の東京都内、エンジンを掛けたままエアコンを付けて
車内をホテル代わりにしているようなんですね。
そういう用途で道を使うのに、この道路は恰好のようで、
ごらんのように多くの車が路上ホテルを決め込んでいるようなんですね。
とくに長距離トラックの運転者さんなどの場合は、
東京都内では駐車場確保もままならない事情はある程度は理解は出来ます・・・
が、しかし、ねぇ・・・。
近隣のみなさんは排気ガスと車の運転音に
熱帯夜の不快感がさらに加速するでしょうね。
わたしのような通りすがりのものでも不快な排気ガスに閉口させられたのですから、
近隣のみなさんの迷惑は想像にあまりあります。

この道を、日が昇って10時頃にこんどはタクシーで通りかかりましたが、
そのときには車はだいたいいなくなっておりました。
それに日中はたいへん混雑する通りのようです。
ちょっと旅先で、考えさせられた光景でした。
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登別地獄祭り

2007年08月28日 05時34分19秒 | こちら発行人です



土曜日、登別に行ってきました。
毎年カミさんの方の親戚での集まりがあって、参加しているのです。
ことしはちょうど、登別地獄祭りに合わせた日程。
登別の開祖、滝本さんのホテル近くに「閻魔大王」の小屋があるのですが、
お祭りのときには、ふだん座っているえんまさんが立ち上がって目を光らせてくれるんです。(笑)
こういう単純な趣向って、実にバカバカしくていい。
鬼とか、閻魔とか、なかなかお目にかかれないだけに価値がある。
ことしは北海道もまだまだ暑い日が続いてくれていまして、
毎年だと、8月もこの時期になるとすっかり秋風なんですが、
地獄・閻魔・鬼といった趣向には実にいい案配のなま暖かさ。
もうすこし暑いと、お化けなんかがふさわしいところなんですが、
当日は熱気もあって、爽快という感じなので閻魔さん、大ハッスルです(笑)。

登別はやはりいつ行っても、すごいですよね。
地獄谷や大湯沼など、まさに温泉には最適地だと認識できます。
年間の降雨量もたいへん多くて、
活発な火山活動と相まって、温泉の湯量がふんだん、ということなんですね。
いろいろな種類の温泉成分が楽しめるのでも有名ですが、
やはり定番の硫黄温泉が、やはり登別らしくて格別。
ただ、今回は「まほろば」に泊まったのですが、
隣接していた滝の屋さんが、取り壊されて更地になってしまっていました。
「まほろば」は道内大手ホテルチェーンの資金力での大型ホテルですが、
伝統的なスタイルの和風庭園が楽しめた滝の屋さんも
格別の風情があったので、寂しさがありました。
「まほろば」が出来た頃、和風庭園を見下ろすように建てられたので、
目隠しをしていたような記憶があります。
こういう温泉地のホテル間競争、すさまじいものがありますね。
閻魔さんも、目を白黒ってとこなんでしょうかね。
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カンディハウス

2007年08月27日 05時04分18秒 | 住宅取材&ウラ話




北海道内の企業でありながら、
視野は広く世界に持って、優良企業として活躍している企業も数多くありますね。
そんななかでも、インテリア関係企業として元気なのが、
旭川のカンディハウスさんです。
創業者の長原さんは家具職人としてヨーロッパで修行し、
そのとき、北海道の優良な原木が高級家具の材料として
ヨーロッパに輸出され、職人の手業が加えられて高級家具に生まれ変わって、
ふたたび日本にも出荷されていくプロセスを目のあたりにして、
北海道で高級家具生産を一念発起して起業したフロンティア。
企業家としてのそういう姿勢は深く尊敬していたところです。
そう思っていたら、数年前にわたしの高校時代の同窓生である友人、渡辺直行氏が
なんと、2代目社長に就任しています。
ふしぎな巡り合わせにびっくりしているのですが、
ときどき、顔を合わせる機会にはいろいろな情報交換をさせてもらっています。
とはいっても、先方は幅広く世界を相手に高級家具で戦っている企業。
ほぼ、一方的に情報をいただいている、というところ。

今回もいろいろ話を聞いてきましたが、
とくに面白かったのが、欧米での「日本ブーム」の様子。
日本文化全般への関心が高まっているそうですね。
「いちばん理解していないのは、日本じゃないかなぁ・・・」ということ。
アメリカのIT成功者たちのなかでも1,2を争う大富豪の、
オラクル社の創業者が、なんと、桂離宮をアメリカでそっくりに建てたんだそうです。
施主本人が身長が高い人なので、
実際の桂離宮より寸法が大きくなっているのだそうですが
日本から宮大工を招いて、現物と同じような設計プランで作ったのだそうです。

なんで桂離宮のような建築まで、と疑問を感じますが、
サスティナブルということを考え始めてきた欧米人にとっては、
木と石と、紙や土などといった素朴そのものの素材で、
千年を超える審美眼に耐え抜いてきた日本文化は、まさに生きた未来透視図なんですね。
相当のレベルまで、本物の日本文化性がかれらに活かされようとしている。
その意味で、やはり省エネルギーとか、サスティナビリティということが
まさに現代の最先端的な興味分野になってきているのだなぁと
実感させられますね。

写真は、同社製品に囲まれた、あたたかく心地よさの感じられる社長室です。
たいへん、人をフレンドリーにさせる雰囲気でした。
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北総研訪問しました

2007年08月26日 04時54分19秒 | 住宅性能・設備




北総研、正しくは「北海道立 北方建築総合研究所」。
北海道の外郭組織で、旭川市郊外にあります。
前身は「寒地都市住宅研究所」で、当時は札幌市西区にありました。
北海道は、その前身の「北海道開拓使」の時代から、一貫して、
「寒冷地における住宅」というテーマを
日本民族が北方圏に居住するための基本要件と認識し続けて、
そのための研究努力を継続してきた、ということができます。
その意味では、日本国家の意思としての北方圏開拓の
基本条件をずっと、研究し続けてきた組織である、とも言えると思います。
で、今日的意義でいえば、
このようにして蓄積されてきた北方建築技術が、
同時に省エネルギーで、地球温暖化に抗する技術として
脚光を浴びるようになってきていると言えますね。
実際に、日本全国から「共同研究」の申し出が後を絶たず、
近い将来、民営化したとしても、十分に自立していけそうな組織のように思います。

写真は、庁舎の全景模型ですが、
建物それ自体としても、IBECの省エネルギー賞を受賞しています。
基本的な断熱気密の性能に加えて、
日中勤務稼働時間での照明用電気使用率が10%以下というレベル。
これはいかに、太陽光利用率が高い設計になっているかを表しています。
手前側の事務スペースと、奥の実験棟とをつなぐ巨大な採光吹き抜けアトリウムには、
Low-Eペアガラスを介して制御されながら、たっぷりの昼光が降り注いでいます。
また、開口部周りの換気口などの工夫は、
自然換気の利用による室内環境のコントロールを入念に計画していることが明白。
こうしたポイントに徹底的に集中することで、
デザインとしてもたいへん清々しい建築に仕上がっていると思います。

というようなお話を聞くことが出来たのは、今回が初めて。
実は何回も訪問していましたが、いつも他の要件で来ていたもので、
自分自身は初めてディテールを聞くことが出来たワケなんです(汗)。
実務に関わった研究者の方から、
細部のお話を伺ったのですが、こうした立派な建物でも、
実際の設計、施工の段階では、いろいろな問題点もあったそうです。
しかし、今後の建築が目指していくべき基本方向をきわめて明確に示している、
という意味では、わかりやすい近未来を感じさせる建物だと思います。
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石狩川を散歩できる街

2007年08月25日 06時12分46秒 | 出張&旅先にて




写真は旭川市内、常磐公園に面した石狩川から下流方向を見たところ。
朝の散歩には、すばらしい風景が広がります、旭川。
市の中心部は駅前を中心としたゾーンになるのですが、
そこから1.5kmくらいでしょうか、
常磐公園があって、緑地帯が広がり、
ごらんのような光景を見ることができますね。
高速道路網がそれほど整備されていない頃は、
札幌からも日帰りというケースは少なく、
旭川に宿泊するケースが多かったのですが、
最近は、札幌まで高速を使えば1時間半程度ということから
こういう早朝散歩は出来なくなっていました。
で、旭川で散歩といえば大体このコースを歩いています。
石狩川のような大きな川が、街の真ん中を流れているのは、
やはり珍しいでしょうね。
川幅も大きく、こういうように写真を撮ると、空の大きさにも驚かされます。
天気がいいと、反対側、上流側には大雪の山並みが遠望できます。
ちょうど逆光と、雲がかかっていたので、下流側の光景をご覧いただきました。

久しぶりに行ったので、
駅前の買い物公園などの変化も感じられました。
旭川は、ほかの街と比較すると駅周辺が活気があり、
必ずしもロードサイド型のアメリカ的なショッピング街にはなっていない気がします。
ただし、札幌まで1時間20分という鉄道の整備で、
札幌まで足を伸ばしての買い物、というケースが増加しているとか。
均衡ある発展には交通網の整備は欠かせませんが、
同時に都市の魅力競争も加速する部分がありますね。
でも、こういうおおらかさの感じられる風景など、
自然を体感できる30万都市。
すばらしい魅力を持った街です、好きです、旭川。
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コンビニ食でダイエット挑戦

2007年08月24日 05時55分57秒 | おとこの料理&食




表題のようなテーマであります。ハッキリ言って無謀であります。(汗)
なんですが、以前から出張の多い人間はメタボリックになりやすい生活を強いられますので、
なんとかならないか、というのが挑戦動機であります。
最近、友人たちの暖かい指摘(笑)があり、
再び三度、ダイエットに集中的に取り組んでいます。
とはいってもたいしたことは出来ませんで、
話題のビリーズブートキャンプDVDは、購入しておりません(笑)。
あれ、見ているだけで、絶対できっこないと明白。
ただ、CMの面白さ、熱気で買わせてしまっているのが実情でしょうね。
あんなの続きっこ、ありません。
また、プルプル振動マシンっていうヤツ、あれも怪しそう。
どうも、あとでいろいろな副作用を指摘されるのではないでしょうか?
まぁ、まじめにあれを続ける人もいそうもないので、問題にはならないか?

っていうような懐疑派なもので(笑)、
やり方は、カミさんの方針そのまんま。従順に従っております。
カミさんも、ダイエット研究歴は長く、余人の追随を許さないレベル。
って、まだダイエット、定期的に取り組んでいるんですが(汗)、
まぁ、完全に信頼が置けるかどうかは、信じるものは救われる、かも(笑)、
という世界ですが、まぁ、いまのところは順調にダイエットしてきています。
今回の方法は、コメや麺類の炭水化物をセーブする、
で、それ以外の食品群はバランス良く摂取する、というもの。
それに、散歩などのリフレッシュ効果もある適度な運動をミックスして取り組んでいる次第。

家にいるときは、これでいいのですが
問題は出張などの旅先。
そういう食事をしたいと念願しても、外食では絶対無理。
たぶん、居酒屋に入って頼めば、可能ではあるでしょうが、たぶん、値段が高く付きそう。
しかし、朝や昼には営業していないし、
それに第1、お酒が入ってしまってすべては台無しになります。
そこで、考えたのが、コンビニの「個食」食品パック類。
写真は、メタボリック食そのものの朝食で定評のある「東横イン」にて、
近くのコンビニで仕入れてきた食品を広げて朝食メニューとしたもの。
選択基準は先ほど書いたような考え方です。
もちろん、完全には出来ませんが、
一応、考えられる最善は尽くしてみたつもりです。
量は少し多かったかも知れませんが、まぁ、しょうがない。
茶碗蒸しはレンジがないので、冷たいまま食べました。
下の白いのはヨーグルトなんですが、失敗しまして、甘みがついていました。
サラダは15品目が入っている、とかいう触れ込み。
動物性タンパクも必要なので、1個売りのメンチカツ。
それに牛乳1パックという献立であります。
購入総額は630円程度と記憶しております。
東横インの朝食は、おにぎりと味噌汁、おしんこ、という
ものすごい栄養の偏りぶりなので、やっぱりどうしようもありません。

さて、これで、どうなるか、はこれからのお楽しみ。
取り組んでから1週間くらいですが、
ずいぶんとスッキリしてきた感じで、体重は3kg程度は下がっています。
まぁ、涙ぐましい努力を続けなければならないのですが、
せいぜいブログで自慢できるようには、がんばりたいと思っています(笑)。
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北海道らしい建築

2007年08月23日 05時29分51秒 | 住宅取材&ウラ話



きのうは十勝にて仕事しておりました。
で、札幌から帯広に向かう国道沿いに、たいへん巨大な建築があります。
この写真の建物なんですが、名前は
「川西農業協同組合麦等大規模乾燥施設」という建物です。
川西というのは地名。その文字の上には、
「昭和55年度地域農業生産総合振興事業」という文字も。
まぁ、要するに麦などの生産穀物を集中的に乾燥させる施設なんですね。
農水省による公共事業案件として建った経緯がわかります。
という、機能性のみを追求した施設なんですが、
なんというか、現代的な巨大サイロとして、
十勝全域のランドマークとして立派に機能していると
わたし、個人的に強く心引かれているものなんです。
最近はまわりにGSなどの無粋な看板が並んでしまって、
ごちゃごちゃしてきたんですが、
それでも、この巨大さで、車のなかから、
「おう、また十勝に来たぜぃ・・・」という気にさせてくれる。
だいたいが青空が広がっている十勝の空。
そこにガルバリウムとおぼしき耐候性の高い外装。
単純で巨大な容姿。
いかにも農業関連施設としての機能性の表現。
などなど、ちょっと類例のない「北海道らしさ」が伝わってくる。
もし北海道らしい建築、というようなコンクールがあったら、
わたしとしては20世紀代表でこれに一票、入れてやりたい気持ちがあります(笑)。
「ここは十勝だ、農業で食っているんだ、文句あっか?」
みたいな、堂々たる主張性が明快で、まことに潔い。
っていうようなことをいうと、みんなニコニコするのもいい。

で、このもう少し札幌側に進んだところには
甜菜から砂糖を作る巨大円形サイロもあって、
どちらも、地域らしさを圧倒的に感じさせてくれるんです。
どうも、感じ方が単純に出来ているんでしょうか。
みなさん、この建物、どう思われるでしょうか?
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なぜか、ボクシング

2007年08月22日 06時03分24秒 | こちら発行人です




いろいろと面白いことを言い出します、わが家の坊主。
野球が好きだ、ということで、「じゃぁ、どんな選手になりたいのよ?」と聞いたら、
「おれ、バットになりたい」っていう、まぁ、吉本系の反応。
でも、こどもたちの遊びの世界ではどうも、一生懸命に野球はやっている様子。
最近の子どもは、本音とギャグの境目がどうも遠近両用。
適当にスルーしていくような会話なので、とらえどころがない。
野球は、試合を見に行ってもどっぷりハマる感じではなさそうです。

やっぱり吉本系まっしぐらのタイプかなぁ、
と思っていたら、突然、
「おれ、ボクシングやって、けんかに強くなりたい」
という、ちょっと心配な動機での運動系志望。
「あのな、ボクシング習ったら、けんかは絶対、やっちゃいけないよ」
と説得した末に、「そりゃ、冗談に決まってるべさ(笑)」ということなので、
「そうか、ボクシングなぁ・・・」と親も、どっちかというと格闘技系はきらいじゃないので、
いっしょになって探してみました、ボクシングジム。
それで、あっさりインターネットで発見。
家からは車で15分ほどの距離。
さっそく「体験見学コース」にいって、すぐ「次回から来ますから」となった次第。
土曜か日曜日の午後、時間は自由ということなので、
送り迎えもできそうなことから、スムーズに始めたのです。

まだ、2回ほどしか行っていないのですが、
最近は「ボクササイズ」というボクシングをエクササイズにするようなブームとかで、
若い女性や、年配の方、さらにチビッコなど、多彩な会員構成。
ボクシングは、汗むんむんで、男っぽく、ストイックというようなイメージを持っていたのですが、
エントリーは、ずいぶんと明るい雰囲気になっているんですね。
シャドーボクシングとエクササイズを結合させているようなコースでは、
明るいロック調の音楽に合わせて、なにやら楽しげです。
しかし、ちょっと注意してみていると、縄跳びのフットワークなど、
やはり、すごい運動量と軽快さが必要な競技ですね。
リングに入って、ミットに向かってパンチとフットワークをさっそくやっていますが、
3分間ミットを叩き続けるのは、やはり相当にタフな感じ。
ウルトラマンが3分間しか動けないというのも、頷けますね。(笑)

写真右側は、その昔ボクサーに憧れていた友人が最近買ったエアーサンドバック。
「どうせすぐに飽きるだろうから、そのときはもらってやるよ」
と軽口を叩いていたら、案の定、3ヶ月もしないうちに、
さっそく遊びに行った坊主がゲットできた次第。(笑)
ということで、練習の環境も、道具も揃って、
さて、わが家から、世界チャンピォンが生まれるか、
それともあえなく、友人と同様に数ヶ月で挫折するか、
こちらも楽しみなボクシング修行が始まりました。さて、どうなることやら・・・。
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