大みそかになりましたね。
ことしも1年、なんとか休まずブログを書き続けてこれたのは、
500~600人くらいの定期読者のみなさんのおかげです。
日頃からお付き合いいただき、ありがとうございます。
先日、なにげに発見したのが写真の説明図。
今どき、なかなか、和室の各部についてその名称を正確に言える人は少ないと
たぶん、多くの人が思っているから、こういう写真図を作成したと思われたモノ。
でも、お正月などのハレのときには、
こういう空間の凛とした雰囲気もやっぱりいい。
写真の床の間とかの装置って、さてどんなものなのか、
Wikkipediaでひもといてみると、
<床の間(とこのま)とは、日本の住宅の畳の部屋に見られる座敷飾りの一つ。ハレの空間である客間の一角に造られ、床柱、床框などで構成されている。掛け軸や活けた花を飾る場所である。
中世の押し板が起源であり、典型的には近世初期の書院造、数寄屋風書院において完成した。書院造においては、上座に座る人物の格式を示すものであったが、その後の和風住宅では、客人をもてなすために季節に合わせた掛け軸や花を飾り、住まい手の心配りを示す存在であった。(もっぱら家族が使う茶の間などでは床の間を造る必要はない)
床の間のある部屋においては、床の間側を上座とし、その部屋の中心となる。(室内空間に方向性を与えるという点では、洋間のマントルピースに相当するともいえる)
江戸時代には、庶民が床の間を造るのは贅沢だとして規制されていたが、明治時代以降になると客間に床の間を造るのが一般的になった。現在では掛け軸をかける習慣が衰え、畳の部屋でも床の間を省略することも多い。既に床の間がある部屋も、最近は床の間を潰してクローゼットにすることが多い。和風旅館では床の間がテレビやセーフティボックス(要は金庫)を置くスペースになり下がっていることもよく見受けられる。>
ということなのだそうです。
現代生活的には、こういうハレの部分ではなく
むしろ、テレビを中心とした居間、台所・風呂・水回りといった
より動物的快楽性に近い「快適性」が、テクノロジーの進歩もあって進化した。
まぁ、写真のような精神性を強調した装置も
歴史的な文化産物ではあるので、
生活文化が変遷していくことで、廃れていくことになること自体は
ちょうど、言葉が移り変わっていくのと同じなのではないかと思います。
ただ、先人がこうした空間を作ってきた精神的な背景とかは
正しく知っておく必要はあると思います。
ことしも今日でおしまい。
大みそかまで、お越しいただき感謝いたします。
また、新年も書き続けていきますので、どうぞよろしく。
みなさん、良いお年をお迎えください。ではでは。