三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【Appleにレジスタンス Mac環境えらび】

2017年03月31日 07時25分01秒 | Weblog
わたしは仕事環境がデジタルに移行してから、
すでに25年近くになります。
出版の仕事をデスクトップパブリッシング(DTP)に移行させたのが、
ほぼWindows95の発売前数年といったころ。
たまたまDTPでは主流がMacintoshだった関係から、
否応なくMacを利用するところとなってきている。
最初に使い始めたのが一体型のiMacの先行モデルみたいなヤツ。
それからいま現在のMacBookProにまで、たくさんの機種を使ってきた。
もう全部は憶えてもいません。
で、いまのメインマシンはMacBookPro15タイプで、
モデル名を確認すると、2011の後期モデル。
もう6年目に突入しているヤツであります。
この間、AppleではHDからSSDに、さらに筐体を開けさせないように
企業戦略をとってきていた。ジョブズ氏の遺命でもあるのでしょうか。
HDを基本的に止めさせたいのがAppleの考えであることは自明。
そういった戦略に舵を取ってきたのが、2013年以降のモデル。
現行機種ではメモリ交換までユーザーにはさせない思想。
ただ、わたしユーザー側としてはそのようにはなりたくないと思っている。
なのでその後、会社の機器購入に当たっても、2012年までのタイプに
ほぼ進化停止というか、レジスタンスの姿勢を取ってきた。
データ容量についてAppleはクラウド型のバックアップを推奨しているようで
クライアントマシンには容量進化を展開していない。
いま発売されているMacBookProでは500GB程度を上限にしている。
しかしクラウドなんて不安定で接続環境の安定性に欠ける。
ユーザーが容量拡張させようとしても、筐体を開けての改造が不可能。
こういうのはどうも、主義に反する。
ということから、さすがにユーザー側には2012年モデルの需要が強くあって、
つい2年前くらいまでApple自社ショップでも販売を続けていた。
2015年まで2012年モデルを販売するというのは奇観でもあった。
しかしついにHDタイプからSSDタイプに完全にスイッチした。
データ容量の拡張は技術的にそれほど進化していない。

という状況で、いよいよわたし自身の機種更新が見えてきたのです。
きっかけは出張時の15インチモデルの「重さ」。
より軽量にするために13インチモデルに換えたいのが希望。
で、今回もまた2012年モデルを基本にパーツを入れ替える作戦に。
Appleもしぶといけれど、こっちも意地であります(笑)。
記憶媒体はコスト優先で2TBのSSHDを購入し、メモリは16GBにアップグレード。
それでもトータルではいまのほぼ同等Apple最新製品とは約半額。
小さなレジスタンスとしてまだ抵抗したいと思っております(笑)。
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【3号車乗客を「E」に並ばせるJR新函館駅】

2017年03月30日 07時24分34秒 | Weblog


きのうは今回の出張の最後の案件を片付けた後、
青森から札幌までJR乗車で帰還しました。
時間的には、札幌まで接続できる最終便での連絡での移動でした。
朝8時からの長距離移動なども含めての日程消化でして、
札幌帰還は日付が変わる直前の23:40到着というもの。

で、日程は順調に消化して、18:45には新青森から北海道新幹線乗車。
この時間になると、真っ暗闇の中の走行なので、
ずっとトンネルみたいなものでただ、1時間の移動のみという次第です。
でもコンセントもあるので、時間的には短いけれど、
業務に使えたのでまぁ有意義に過ごすことができた。
で、20時前に新函館北斗駅に到着して、20:13発の特急最終便を待つことに。
約20分ほどは時間があったので、
3番線プラットホームにはすぐには下りずにあたたかそうな居場所で待機後、
10分前ほどに3番線プラットホームへ。
わたしの乗車券を見ると「3号車」なのですが、
ホームに下りたら、普通は見掛ける「乗車位置番号」表示が見当たらない。
代わりに「A B C・・・」というアルファベット表示が書かれているのみ。
駅員さんの姿もないし、発車時刻も迫ってくるので、
やむを得ないので、乗車位置番号付近での待機を諦め、
ガラスで仕切られた「ホーム待合室」で待機して、そこに来る
号車に乗ってから車内を移動するしかないかなと諦めた。
待合室では同様の疑問を持っていた乗客たちで情報交換が行われていた。
やはりみな、やや怒気を含んでいる。
見てみたら、乗車番号表示の代わりの「A B C・・・」には、
ご丁寧にそのアルファベットごとに動物のマークまで表示されている。
最終便に乗って遠方まで帰るひとたちには追い打ち的な「謎かけ」(笑)。
まぁ途方に暮れながら眺めているしかない。
そんな乗客たちの会話の中で、いちばん最初から待っていると思われた青年が
デジタル表示の案内ビジョンがあったという情報を教えてくれた。
乗客一同でそちらに移動して確認した。
なんと、エレベーターのホーム降車口ガラスボックスの右上上部に
その「案内ビジョン」は設置されていた。表示高さは天井付近。
「移動目線」行動的には普通は移動前面しか確認しないので、
まず確認行動を取るとは想像できない、相当「距離」のある「右上」位置。
そこに数字とアルファベットの「対照表」が掲示されている。
わたしの「3号車」は「E」の位置だと言うことがようやくわかった。
わたしも列車移動は60年近く経験があるけれど、
少なくとも日本国内でこういったサイン表示に出会った経験はない。
なぜ3がEに変わるのか、その合理性理解にアタマが混乱する。
さらに動物のマークはいったいなにを意味しているのか。
また、なぜこういう表示変更案内があのような位置に掲示されているのか、
どうして1箇所にしか表示されていないのか?
疑問・混乱はさらに膨らんで、最終便乗り継ぎで疲れきった脳みそには
過酷な試練としか思われなかった(泣)。

乗車後、車掌さんに聞いたら、
車番表示では、列車の車両数が適時変わるために不適であり、
そのための便法としてABC表示としていると説明された。
しかし、そうであるならば一般的なJR表示では「連結車両数ごとに変わる」
というアナウンスがされていると思う。
「次の列車は12両編成で参りますので・・・」みたいな。
少なくともユーザーはそのような体験知識を持っている。
そこにABC表示というチェンジ経験知は存在しない。
説明を聞いてなお、疑問が湧いて仕方のない最終列車利用でした。
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【素人住宅撮影の味方 カンタン画像修正ソフト】

2017年03月29日 06時13分35秒 | Weblog


最近、簡単にできる写真の修正ソフトを使っています。
取材とまではいえない気軽な住宅見学などで、
ふと気付いたことは写真に収めますが、
その場合は、圧倒的にiPhoneで撮影することが多い。
カメラマンに撮影してもらうまでもないというケースですね。
きちんとした一眼レフではないので、水平垂直が取れないし、
いわゆる「引き」がとれないケースが圧倒的に多い。
また、単に撮影者のセンスが良くないというのもある(笑)。

そういう写真も、加工が簡単にできるようになると、便利。
上の例はわかりやすそうなのであげてみたものです。
引きが十分に確保できず、水平垂直も明瞭に撮影できなかった。
けれど、簡単ソフトに放り込むと、非常に直感的な操作で
下の写真のように加工することができるようになる。
まぁ、Photoshopに習熟すればそっちの方が完成度が上がるのでしょうが、
そこまでスタッフの時間を患わせてまで自分の技術を上げようとは思わない。
まぁまぁ、わかるという程度で構わないという
わたしのような場合には、結構重宝している次第です。
まぁこのソフトはこのソフトで、それなりに習熟はあるのでしょうが、
わたしはソフトの類は本格的に使い方を習ったためしがない(笑)。
さわっていたら、なんとかこんなことができるようになった、みたいな
そういうスーパーアバウト系の人間なのであります。
この加工には1分程度しかかからないので、
いまでは、写真撮影はそんなに考えることなく、
記録性にだけ留意していられるようになってきた。

さて、2日間の青森でのビルダーさん行脚。
駆け足でしたが、たいへん実りの多い行程でした。
やはり家を実際に建てているみなさんとの情報交流は、
深いところでの情報探索になっていく。
メディア側なので、情報発信することも欠かせないのですが、
即反応がある、こういう対話機会は非常に有意義です。
本日はある現場の取材撮影の立ち会いであります。
今回出張の最終日程、頑張りたいと思います。
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【雑念よぎる開業1年の北海道新幹線出張】

2017年03月28日 07時23分12秒 | Weblog


いくつかの要件が重なって、青森に出張で来ております。
北海道と東北各地での企業活動なので遠距離の移動が不可欠。
今回出張でも当初は飛行機移動の方がとも考えたのですが、
便数に制約があって、やはり結局帯に短したすきに長し。
飛行機便は東北では仙台以外、なかなか利便性とコストが見合わない。
なんですが気候風土的にはいちばん近似する北海道と東北。
ビジネス的な交流は大いに可能性は高い。で、久しぶり青森出張です。

これまで北海道新幹線は数回乗車しています。
今回は開業後1年を経過して新函館北斗からの乗車ですが、
相変わらずなかなか厳しい乗車率。
きのう函館から乗車した感じでは、1両あたり1割以下の乗車率。
公式の乗車率の発表は、主に走っている上野ー新青森までの
東北新幹線路線区間の乗車率もカウントされているのでしょう。
北海道区間だけの乗車率はたぶん相当低レベルでしょうね。
昨年夏場は、それなりに函館周辺は観光需要効果があったようですが、
冬場になって以降、例年と比較してもむしろ良くないとも言われる。
この新幹線の乗車率の低迷はJR北海道には厳しいでしょうね。
札幌からは特急を乗り継いで6時間程度だった移動時間距離が
1時間短縮で5時間にはなったけれど、
その対価としての運賃コストが2倍近かった昨年開業当初。
に対して今回はホテル宿泊をからめてのパックがJR側から発売されてきた。
その結果、運賃的にはほぼ以前のレベルに復旧している。
JR北海道の経営状況と関係なく、運賃は市場原理に沿っていくということ。
北海道民として心理的に微妙なのですが、
やはりJR北海道は冷徹な市場の声に従うしかない。そして、
北海道新幹線はJR東日本に当面運行を依頼するのが得策ではないか。
少なくとも札幌延伸までの間は北海道側にメリットは少ない。
その期間、2020年代といわれるまでの期間を耐える基礎体力はない。
そうでなくてもJR北海道は昨年の台風被害などもあって、
道内路線の縮小計画を余儀なくもされている状況。
JR東日本とJR北海道でいろいろ話し合いは継続しているのでしょうが、
現状、北海道新幹線に乗っているとこういった収支計算が頭をよぎって、
とてもじゃない、雑念が強すぎてノンビリできません(笑)。
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【家事動線・水回り一直線プランの合理性】

2017年03月27日 05時32分33秒 | Weblog


写真は、きのうご紹介の北海道恵庭のビルダー・キクザワさんの
最新NearjyZEH住宅の水回りの様子。
1階の玄関からの「ウラ動線」で、まっすぐに水回りが配置されていた。
玄関は表玄関から奥に土間タタキが連続していて、
家族のための日常的動線空間が展開している。
たっぷりの収納なども用意されて日常生活の利便性に配慮している。
こういう動線計画はいまや、北海道では一般的。
言ってみれば勝手口文化がない北海道での「新・勝手口」なのかも。
表玄関に対して、ちょっとした「仕切り」で結界を作っている。

で、その「勝手口」玄関から、まっすぐに収納、外套クローゼット空間、
トイレ、洗面が配置され、引き戸があって、その奥に洗濯コーナーがあり、
そこを左に曲がると台所に通じている完全なウラ動線。
洗濯コーナーをまっすぐ進むとお風呂になっている。
お風呂前の「脱衣」コーナーの目隠しのために引き戸が途中にあるようです。
こういった「一直線配置」の水回りコーナー、
まことに生活合理性が感じられて、納得させられていた。
で、気付いたのが、昨年訪れた神戸郊外での「里山住宅博」での
堀部安嗣さん設計でダイシンビルドさん施工のセンターハウス。
下の図面はそのときいただいた図面の写真であります。
この住宅はコストパフォーマンスをしっかり考えたプランでしたが、
とくに2階の奥の水回りがこちらもまっすぐ一直線でした。
キクザワさんの設計図面は参照していないのですが、
たぶん両方とも一直線のコーナーは4間だろうと思います。
キクザワさんのプランでは、台所や居間から正面には
洗濯&脱衣コーナーが位置し、視線に対して引き戸で遮蔽している。
一方、堀部設計プランでは、2階の中央廊下から「見せる」要素として
洗面コーナーが配置レイアウトされていた。


洗面は水回りの中で一番ビジュアル構成しやすいので、
廊下からの視線として、この雰囲気はデザイン性から考えると美しい。
こちらは2階でありプライベート空間としての考え方で、
右側に洗濯コーナーから外部物干し空間、
左側に洗面、トイレ、お風呂という構成だった。
脱衣コーナーはプライベート空間としてとくに計画されていなかった。
このあたり「脱衣コーナー」の扱い方は、それぞれ家族ごとに違うでしょう。
また1階と2階という違いも空間機能性に違いを生んでくる。
なかなか対比的で面白いなと観察させていただいていました。
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【NearlyZEH住宅見学 in 北海道・恵庭】

2017年03月26日 08時00分24秒 | Weblog


全国的に見てZEH住宅率が最低レベルと言われている北海道。
とくにハウスメーカー以外の取り組みが乏しいとされていますが、
最近、徐々にZEH住宅の施工例を見るようになって来ています。

きのうは、恵庭市でキクザワさんのNearlyZEH住宅の完成見学会。
朝早く、別件所用もあって札幌から南下する道すがら、
寄り道して見学させていただいてきました。
外観で分かるとおり、屋根には20度と30度の2タイプの
太陽光発電が搭載されていました。聞くと5.2kw搭載。
北海道でのPV搭載については屋根板金の強度、保守管理の問題もあって
安全側での判断でこの搭載量、乗せ方にしているということ。
積雪荷重とかの計算も加味しなければならないし、
屋根板金への施工強度維持負荷も考えれば、
建物のメンテナンスも考慮して長期的リスクに敏感にはならざるを得ない。
そういったなかでは、NearlyZEHが北海道では現実的。
経産省が北海道にだけ、フルZEHに対して75%達成という
独自のNearlyZEH基準を認定したこと自体、
制度上の「地域間格差」の存在をハッキリと認めたに等しいでしょう。
きのう伺ったときには、たくさんの見学者で入れ替わり立ち替わり
7〜8組の来場があって多忙で詳しいスペックは聞いていませんが、
壁の断熱は230mm相当。2×6の140mm充填断熱に90mm付加断熱。
キクザワさんとしてはごく一般的な性能仕様でNearlyZEH達成。
暖房はエコジョーズで床下にメイン暖房装置があって、
室内空間には玄関や脱衣コーナーなどに輻射パネルがある程度。
印象として暖房装置による制約の少ない開放的な室内空間になっている。
室内は塗り壁材のオフホワイトが基調で、床材や壁材、建具などの
色調が雰囲気を構成して、ナチュラルな仕上げを心がけている。

訪問したのは10時からの公開時間のはじめ、
11時くらいだったのですが、前述のようにたくさんの来場者で
質問などは遠慮気味にさせていただいていました。
最近、もともと地域の優良ビルダーに絞ってこられるユーザーと
ハウスメーカーとの話し合いに疲弊しきったユーザーとが半々程度とか。
そういう意味では最近の注文住宅希望層は本物志向で
嗜好性、志向性のレベルが高くなっていて、自社への囲い込み優先で
資金計画相談主力のハウスメーカー営業対応では限界が出てきているのかも。
そういったユーザーの数がたいへん増えている実感が強いとのこと。
実際、たくさんのユーザーさんにお目に掛かり、
なかには「Replan、いつも見ていますよ(笑)」という
うれしい声も聞かせていただきました(笑)。ありがとうございます。
ZEHということでの特別なプラン変化や制約などは見られず、
ビルダーとして普段通りの丹念な作られようの住宅でした。
プラン的なことはあした書きます。
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【帰ってきた冬将軍 やれやれの春の大雪】

2017年03月25日 07時21分17秒 | Weblog
東京ではもうサクラの開花宣言だそうで、
まことにご同慶の至りでありますが、
当地、北海道札幌、それも西部地域に於いては、
一昨日から断続的に、湿度が高く消えやすい雪ではありますが、
それが30センチ程度降雪しました。
正確には降雪量は不明なんですが、上の図表を見ると
その下の方の「積雪深」を目視すると、どうも30cmくらい降ったようなのです。
札幌西部でも3月に入ってからは順調に雪融けが進んで
ほぼ平年並みの40cmくらいになっていたのですが、
この大雪で71cmに逆戻りいたしました。
遅れてやってくる暑さのことをアメリカでは、
土地を売って去って行った、そういう土地所有意識の全くない
インディアンの人たちが平気で帰ってきて狩猟をはじめる様子に例えて
インディアンサマーというのだそうですが、
この時期の大雪は神さまの気まぐれの「インディアン冬」と呼びたい。
まったくやれやれ、であります。

ということで、やむなく昨日朝には除雪に取り組んだのですが、
家の前の雪山手前側にはわが家から移動させた固い雪氷が
まだ融けずに残置状態で、その上にあらたな雪を盛り上げることに。
またわが家の「雪割り」した地面にも容赦なく降り積もったので、
いずれにせよ、重たい雪を大量に「移動」させる作業になっていました。
それも「上下」移動が大きな部分を占める動き。
腰に来る重労働が都合1時間半程度。
「もう一回くらいは大雪が来るんでないかなぁ」
「イヤもう大丈夫だべや」
というような家族の会話でありましたが、
悲観的な方向に正解はあったようであります(泣)。
冬の先駆け時期とか、真冬の間の降雪に対しては
心理的防御姿勢が用意できているので、
より積極的な体勢をもって当たれるのですが、
この時期のような、「東京ではサクラが・・・」みたいなニュース時期になると
すっかり心理的武装解除が進行していて、
ほぼ不意打ちを食らったに近いような心理になってしまいます。
「せっかくあんなに雪割り作業までしていたのに・・・」
という愚痴が堰を切ったようにあふれかえってしまう。
こういう心理での作業は倍以上の疲労感。
まぁ、しょがないと心持ち投げやり気味の除雪作業を夕方に終えて
その徒労感に似た蓄積疲労で、一気爆睡8時間ほどでした(笑)。
もう勘弁して欲しいのですが、さて冬将軍様ご機嫌はいかがでしょうか?
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【在宅医療と住宅 「生き方」相談の近似性】

2017年03月24日 06時55分55秒 | Weblog


きのう夕方、札幌市立大学の齋藤雅也先生からお誘いを受けていた
公開講座を受講して参りました。
在宅医療というのは、定義をすればWikipedia的には以下のようになる。
・・・狭義には、緩和医療などの医療者が通院困難な患者の自宅もしくは
老人施設などを訪問して医療を行うことである。 広義には、「病院外」で行う
すべての医療のことである。例えば処方してもらった薬を自宅で飲んだり、
注射薬を使用しつつ職場に通ったりするなど、通常社会生活を行いながら、
自宅で行う医療、継続する医療はすべて在宅医療。 ・・・ということになる。
この在宅医療についてはわたしの友人の医師も十数年前から取り組んでいる。
マルクスの定義では病院というのは、
「労働力商品の再生産工場」というまるで身もふたもないことになるけれど、
近代社会、現代社会は、このコトバ通りの「野戦病院」的な
ひたすら合理的で効率主義全開の資本主義的発展を遂げてきた。
しかし、終末期医療の現場では多くの疑問が噴出してきているのも事実。
本来は生物的には死の状態であるのに、延命だけは可能という
一種の非人間性がまかり通るような現実がある。
クスリまみれになって、苦痛に満ちた死をしか迎えられないことも現実にある。
そういう状況から、医療費だけがGDPとは関係なく増大を続けている。
終末期であればあるほど、高額の医療費が掛かるだろうことは自明。
医療システムの「合理化」が先端的に追究され、患者の人間性は顧慮されない。
そういう医療のここ50年くらいの現実に対して、本来の医療として対置的に
「苦しんでいる患者のところに健康な医者が行く」という
ごく自然な社会的合理性に、ようやく目が向けられてきている。
きのう講演いただいた福井で「オレンジホームケアクリニック」を主宰されている
紅谷浩之先生は、こうした在宅医療専門医として活動されている。

で、お話しを聞けば聞くほど、
先日のわたしの講演後「相談」をされてきた母娘3人のことが想起された。
端的に言って医療にしろ住宅にしろ、相談者は「シアワセ」を求めている。
そのシアワセの道に至るには、相当ひとびとに「寄り添っていく」必要がある。
短時間の接触で「効率よく」そういう回答を導くのは困難。
こうした相談者に対して、資本主義的社会構造はその「手段」を極限的に
「効率最優先」で提供してくれる社会として進化発展してきた。
その基盤となる「株式会社」は、資本の奴隷として、
ひたすら効率のいい資本の論理を追究すべきものとされてきた。
そうでなく少し違う価値観で経営すると、株主から訴訟すら起こされる。
このことは住宅建築に於いても、医療に於いても等しく訪れている問題だと。
たしかに「相談」を受け、それに答えかつビジネスとして成立させるには
自らの専業的サービス領域で救済手段を提案することになるけれど、
それが本当にユーザーの人間的シアワセになることかどうかは、
なかなか微妙になって来ているのだと思わされる。
「死にたくない」という救済希望には全力で当たればいいけれど、
「日々淡々と生きて、死期が来れば自然に旅立ちたい」という希望には、
どのようなサービス提供が可能なのか、さらにビジネス的にも成功するには、
かなりの「想像力」が要求されるのだと思う。
紅谷浩之先生もこういったサービス提供とビジネス的な効率は
なかなか両立させがたいと最後の質問で答えられていた。
賛同の気持ちを強く持ちつつ、現実の道の遠さを思わされた。
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【古いけれど新しい 「五色醬油」もらった】

2017年03月23日 06時37分47秒 | Weblog


料理好きの「主夫」の友と言えば、お醤油。
わたしの最大のストレス解消法は、食事作りなんですが、
ここのところは久しぶりに札幌に帰還してきた娘のために、
いそいそと朝昼晩、3食を作ったりしております。
ちなみに今朝は3時過ぎに目が覚めて4時過ぎからお料理。
炊き込みご飯と、野菜と揚げ物の煮付け、キャベツのサラダの3点。

まぁなんとも楽しいのであります。
そんなわたしを知ってか知らずか、先日上場した友人の会社から
写真のような楽しい「お醤油」セットが送られてきた。
なんでも、四国は香川県坂出市にある「鎌田商事」という会社の製品。
五色ということなので、バラエティに富んだ品揃え。
醬油という伝統そのものの食材を、現代風にアレンジしている。
1 だし醬油
讃岐の天然醸造醬油に、さば節、かつお節、昆布の
天然材料のだしをブレンドし、25%減塩されたもの。
2 低塩だし醬油
「だし醬油」からさらに塩分を約半分にしたもの。
3 ぽん酢醬油
淡口醸造特級醬油にすだち、ゆず、ゆこうの果汁をたっぷり配合した
贅沢なぽん酢醬油。
4 サラダ醬油
本醸造醬油とワインビネガーにゆず果汁を加え、
野菜の旨みでまとめたドレッシング。
5 さし身醬油
一度搾った生揚醬油でもう一度麹を仕込んだ「再仕込み醬油」に、
濃口醬油を加えてとろみのある醬油に。

っていう、「五色」の醬油勢揃いであります。
友人の会社では郵便局の「ダイレクト通販」が大きなビジネスなので
そういった線からの選択なのでしょうが、
これからゆっくり、楽しませてもらいたいと思います。
さてさて、どんなお味なんでしょうか?
そのうちに、「食後感想文」を書きたいと思います。乞うご期待。
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【鎌田紀彦vs新住協北海道 ディープな住宅研修】

2017年03月22日 06時49分38秒 | Weblog
先週末18日の帯広での新住協北海道地区大会、
2日目の日程は各種発表が次々と行われる中身の濃い大会でした。
って、わたしは18日は参加できなかったのですが、
十勝支部の水野さんに頼んでいた「録音データ」が送付されてきて
それを配付された資料と共にチェックして追体験した次第です。

2日目18日のプログラムは以下のようでした。
1. 前日の住宅見学会についてのディスカッション。
鎌田先生の方から、概要についての講評。岡本建設さんの
NearlyZEH住宅についてわたしがいいと言っていたと鎌田先生から発言。
さてどんな返しかと思ったら、「あんまり外観見ていなかった」ということ。
これについては「完成写真をぜひみたい」ということになりました。
2. 新住協札幌支部で取り組んでいる「快適小住宅」プロジェクトの紹介。
代表事例について鎌田先生とメンバーによる検討討論。
4月中に札幌支部では「ゼミ」を札幌で開催との予定で、
本誌Replanで掲載の「Q1.0住宅デザイン論」が現実の
新住協プロトタイプ検討のきっかけになってきているようです。喜ばしい。
3. コストダウンについてのパネルディスカッション
十勝2×4協会の本拠地らしく作業工程合理化の道筋をあぶり出していました。
2×4木工事合理化の経験知を在来にどうフィードバックさせるか、
司会を務めた鎌田先生も、その意義を深く確認されていた。
4. 会員の発表〜
・札幌、棟晶さんによる「ZEHの先を見据えて」
・十勝、高橋組さんによる「ニアリーZEH現場状況」
・十勝、岡本建設さんによる「H26年度ZEH住宅」
それぞれに鎌田先生と問題点についての濃厚な(笑)やりとり交換。
思わずダンボの耳になっていきます(笑)。
5. 新住協・久保田理事による「新住協プロトタイププラン」の経過説明。
「細長い総2階建て」を候補ににらんで活発に意見交換。
想定としては、一番上の写真の須藤建設さんが過去に建てていた
プランを下敷きにしていく考えながら、同時に新住協関西の
「里山住宅博」でのいくつかのプランが候補として挙げられていました。
まことに興味津々といったところであります。
こういう「設計のど真ん中」的な集団検討は、熱気を帯びていく論点。
参加者もなにがユーザーの琴線にふれるかと、探求に真剣そのもの。
まさに中核的な論議だと実感させられます。
6. 新住協とパナソニックとの連携でのHEMS調査についての
鎌田先生からの要望事項、その趣旨説明がありました。
実際の住宅の各種使用エネルギーなどのデータが、居ながらにして
会員共有の情報資産になっていくということで、これも興味深いプロジェクト。

おおむね、以上のようなテーマ内容での地区大会。
まことに充実した内容に驚かされた次第です。これは濃い。
鎌田紀彦先生は居を仙台に移されたわけですが、さすがに北海道会員との
論議はすぐにディープなものになっていく。
現場感覚が不可欠な「住宅建築研究」でのこの「協働」関係は
やはり追随を許さないレベルだと感じさせられました。
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