三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

事務所引っ越し

2006年01月31日 05時25分43秒 | Weblog

きのう、仙台の事務所を移転しました。
新しい住所は仙台市若林区新寺4丁目9-40三浦ビル。
出張の折にすべてを片付けようとするので
1日で、引っ越し、電話工事、家具工事、通販で購入の家具の搬入
さらには備品類の購入・整理、と目も回る忙しさ。
ケータイ電話は鳴りっぱなし。
写真は朝一番の新事務所内部の様子と、ほぼ一段落した夜の様子。
スタッフも仙台であらたに2名増強しましたので
スペースは相変わらずコンパクトながら、ほぼ倍増。

今回の移転に当たっては、事務所とはいえ
可能な範囲で暖かい環境について配慮してみました。
入るビルは老朽化した古いものですが鉄筋コンクリート造。
古いけれど、見た感じでは壁厚もけっこうありそうです。
すぐ目の前に路面駐車場があるのが気に入っています。
そういうアクセスの良さが、事務所なんかには不可欠だと思っています。
断熱はもちろんされていません。そうしたなかで、窓に着目して
今までのアルミサッシ単板ガラスの内側に、樹脂製の内窓をプラスしました。
こうすることで気密性能が向上して、空気流動が押さえられることになります。
体感的には、これだけでずいぶん暖かく感じられることになりました。
暖房については、本当は室内空気環境を考えれば、蓄熱暖房器がベストだと思ったのですが、
残念ながら賃貸ビルなので電気幹線工事など、こちらの自由にならず、
電化による暖房はやむをえず諦めざるを得ない状況。
既存の暖房としてはガスを想定しているビルでしたが
室内の空気環境を考え、結果としてFF式の灯油ストーブによる暖房を選択しました。

インテリアとしては、少しでも暖かみが感じられる室内にしたかったので
既存の事務用スチール机の上に、木質合板による天板を載せています。
こうすることで、やわらかい印象が得られます。
スチール製の収納は避けて、造作で木製の収納を作りつけることにしました。
壁の色合いともマッチして、全体に暖かみの感じられる色調に収まりました。

パソコン・プリンター・コピーなども多いので電力契約は既存の倍の
60アンペアの契約にしています。その電気配線増強工事は1日遅れて実施。
不可欠なBフレッツ・LAN配線工事も今週末までには完了の予定。
働きやすく、いいアイデアも生まれやすい環境の構築が目的です。
やっぱ1日で工事を全部集中させるのは、無理のようですね。
こうやって、可能な部分で自分の好きなように環境を作り上げて
はじめて、落ち着ける雰囲気になってきました。
だんだん東北に根付いてくる感じが深まってきています。
さて、これからも頑張りますよ、と。
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基礎断熱

2006年01月30日 05時19分19秒 | Weblog

北海道の建設部建築指導課では、住宅建築のプロセスを
記録として残しておくためのインターネットを利用した
ソフトウェアを提供しています。
住宅建設の各プロセスが、きちんと図面や写真として残されていれば
性能面を含めたデータが、その建築の証拠として残ります。
リフォームの時の基礎資料として、あるいは中古住宅として売買するときなど
大変有益な資料になると思います。
まぁ、先取りする形で、ウチの会社の事務所建設に当たっては、可能な限り写真に納めました。
そんななかから、工事プロセスに沿って写真を紹介していきたいと思います。
第1回は「基礎断熱」編です。

普通は、鉄筋コンクリート製で、床下を通気させる基礎が多いのですが
寒冷地仕様として、北海道では基礎断熱が採用されるケースが増えています。
一時期、「品確法」~住宅の品質確保のための法律~制定の頃に
東大の先生たちを中心にしたメンバーが法律の骨格を決めていくプロセスで
この基礎断熱を無視して、全国一律、床下通気の基礎のみとなりそうになって、
北海道中から反発が噴出したことがありました。
結果、寒冷地仕様の基礎として、この基礎断熱も標準として記載された経緯があります。

基礎からしっかり断熱することで、地盤面からの冷気侵入を防ぎます。
熱環境としては、こうしてつくられる基礎は室内と同じになります。
この写真の場合は、ベタ基礎で、土間下も断熱しています。
立ち上がりの基礎コンクリート部分には、両側から断熱材でサンドイッチしています。
土間のコンクリートにも配筋したのですが、
最近は、ここの鉄筋をはずしているというケースもあるのだとか。
コンクリート打設前の鉄筋組みのアップした状態です。
あらかじめ水道管や電気幹線、インターネットケーブルなどライフラインの
配線・配管は少なくとも、この段階までに決定しておかなければなりませんね。

最近、構造計算書偽造事件などが騒がれていますが、
こうして証拠写真を撮っておけば、一目瞭然で再確認できますね。
万一、この建物を売る場合に、こうした写真をすべて見せてあげて
ちゃんとつくっておきましたから、安心して「高く買ってください」って
言えるわけなんですね。
まぁ、絶対に高く売れる、って保証は出来ないまでも、
ウソ偽りがない、ということは確実に証明できますよね。 これって、大切ですよ。
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計画換気

2006年01月29日 05時25分41秒 | Weblog

写真はわが家の計画換気装置の様子です。
15年前のわが家の新築当時は、換気に関してはやや懐疑的だったので
計画換気は付けておりませんでした。
職住一体だし、人の出入りがたくさんあるので
換気を特段、計画しなくても自然に換気されるという考えでもあったのです、が。
仕事場が分離して、この家は住むだけの家になり
日中は留守がちにもなったので、新鮮空気の循環を考えなければと
リフォームで、一昨年、換気装置を設置したのです。
後付なので、室内に機械設備や一部ダクトパイプも露出させています。

換気計画のためには、気密水準が重要なファクターで
スカスカの住宅では、換気装置など意味をなしません。
で、そのときに15年前建築のわが家の気密測定をしました。
結果は1cm平米程度の数値が得られたので、
「これくらいの性能なら、意味ありますね」ということで、導入できたのです。
でも、局所的には怪しい部位もありました。コンクリートブロックとツーバイフォーの
つなぎの部分の気密化が怪しかったのです。
その部位は、今後のリフォーム計画の中で解決しなければならない点です。

しかし、おかげさまで15年前としてはそこそこの性能でひと安心。
で、24時間計画換気を運転して、室内空気環境をよくすることが出来ました。
前はよく、風邪を引くことがあったのですが、リフォーム後は減ってきたと思います。
あわせて、局所的になっていた暖房計画も見直したので、
年中、快適な環境で暮らせています。
そういうこともあって、仙台での滞在が辛いという部分もありますね。
やっぱ、高性能住宅には不可欠だと感じますね。
ぜひ新築リフォームの時には、お勧めいたします。
もちろん、断熱気密の基本がしっかりしているのが前提ですが、ね。
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面白パソコン・Mac mini

2006年01月28日 08時34分03秒 | Weblog

製品名: Mac mini 1.4GHz Combo
   オプション:   1GB DDR333 SDRAM - 1 DIMM
80GB Ultra ATA HDD
コンボドライブ
Bluetooth + AirMac Extreme カード
単価: ¥77,876
製品名: Wired Keyboard (JIS) & Mighty Mouse Kits
単価: ¥8,800

いきなり納品伝票みたいで恐縮です。
先日仕入れた新しいパソコン・Mac mini の買い上げ表です。
当社は出版編集広告といった業種なので、PC環境はMac。
経営者としてはWindowsPCと比較しての値段の高さが従来から
頭の痛いところだったのです。
そんななかメインのDTP以外のスタッフが仕事で使う用の、なるべく安価な投資を、と考えたら
このパソコンに出会った次第です。
大きさは16.5cm角。高さ5cm。まぁ、弁当箱(笑)ですね。
こんなちっちゃい筐体に納めているので、内部アクセスはほぼ無理。
なので、メモリーアップはメーカーでやってもらうために直営net_shopから購入。
この作戦も大成功で、聞いてみたらヨドバシなんかで買ったら
メモリーアップは作業量も別途取られ、なおかつ時間もかかるとのこと。
モニターは買い換えを重ねてきて、別にあるので不要。マウス・キーボードセット別途購入で
トータル86,676円で収まりました。
で、本日すべての環境セットアップを完了。
なんも、きびきびと元気よく快調に動作しております。

こんなに小さくまとまっているって、日本人向きな技術仕様だと、関心。
このなかにロジックボードやHD、スロットローディングのDVD光学機器も収まっている。
ほぼ今日的な仕事の用が足りているというワケなのです。
コンパクトで価格も安くって、どうも、こういうの好きでして、
経営者としては、ひとりにんまりとせざるを得ません(笑)。
これで丈夫で長持ちして欲しい、というのが願いです、が、さて。
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Steve Jobsとホリエモン

2006年01月27日 05時32分36秒 | Weblog

先日触れたアップルのSteve Jobsがまたビッグニュースの発信源になった。
かれはアップルの他に、PixarというCGアニメの会社を持っている(50%超の大株主で CEO)。
Pixarはトイ・ストーリー以来、CGアニメのトップランナー。
この会社がDisneyに買収されたのだ。
CNETニュースから以下、関連記事の要約を引用する。

Apple ComputerのCEO・Steve Jobsは、この20年間、エンターテインメント業界にいろいろな形でかかわってきた。以下同氏のハリウッドとのかかわりを時系列に並べる。
1986年2月
Jobs、George LucasからPixarを1000万ドルで買収。
1995年11月22日
Pixar、映画「Toy Story(邦題:「トイ・ストーリー」)」を公開。
1995年11月29日
Pixar、690万株を1株当たり22ドルで公開。この株式公開による資金調達額は1億4000万ドルと、Netscape Communicationsを追い抜き、この年に最も成功した株式公開となった。
1997年9月16日
Jobs、Appleの暫定CEOに任命される。PixarのCEO職は継続。
2001年10月23日
Apple、最初のiPodを発表。
2003年4月28日
Apple、iTunes Music Store(iTMS)を開始。
2005年10月12日
Apple、動画再生機能付き「iPod」を発表する。また、iTMSでは、ミュージックビデオやABCのテレビ番組、そして、Pixarの短編映画が扱われ始める。
2006年1月24日
Disneyは、Pixar買収のために株式74億ドル分の支払いを承認。

<以下はCNETニュースでのPixar社の解説>
「技術革新」という魔法--Pixar作品の舞台裏に迫る
 何人もの評論家が、Pixarは技術革新という魔法に取り組んでいると評している。それはまるで、かつてのDisneyと同じだ。「The Incredibles(Mr.インクレディブル)」や「Toy Story(トイ・ストーリー)」など、Pixarの超ヒット作で目にできる技術革新は、同スタジオが作成する短編作品で最初に試される・・・。

引用が長くなった。申し訳ありません。
でも、こうした流れを見ているだけで、「ものづくり」のコアというべき部分が、
やっぱりSteve Jobsからは感じられるのですよ。
Macという形で、パソコンというものの素形をこの世に生み出した想像力は
このハリウッドアニメーションという「伝統的なアメリカ製造業」の分野でも発揮され
同時に、非常に明確な形で未来型のコミュニケーションを
しっかりと指し示していると言えるのです。
そして、いまやエスタブリッシュそのもののDisneyをも飲み込もうとしている・・・。

一方日本では、わがホリエモンくん。
「時価総額世界一」を目指してきた、そうなんですね・・・全然知らなかったけど。
・・・恥ずかしいよね。
わたし、同時代の日本人として、やっぱ恥ずかしいです。
「価値」観の違いなのでしょうか、これって。
若い年代のみなさんは、いったい、このあたりどう感じられるんでしょうか?
このふたりを、同じIT関連って、くくれるんでしょうか?
本質的な違いってものは、感じないのでしょうか?
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街中での眺望

2006年01月26日 05時20分41秒 | Weblog

わが家は札幌の都心から約5kmほどの位置にあります。
比較的閑静な住宅地です。
この写真はわが家が建った頃の、1階窓からの周辺の眺望。
写真左側に見える木々がありますね。
これは、隣の家の庭一杯に植えられていたものでした。
また、家の前にもシンボルツリーを1本植えて、
ここからの眺めだと、緑一杯。まるで森の中のような雰囲気。
知り合いの建築家の方から、この写真を見て
「お宅の家の近くの土地を紹介して」と頼まれたことがあるほどでした。
「そうだよ、家って、庭がなければ家庭にならないよなぁ」って喜んでいました。
職住一体だったので毎日24時間が美しい眺望とともにあったのでした。

しかし、そこはやっぱ、街中での眺望。
隣家がずっと不変であるということは保証できませんね。
3年ほど経過してから、隣家が売りに出され、なんと更地にされて庭木は
きれいさっぱり伐採。
その後、新築されたお宅は道路側を遮蔽して、中庭を楽しむプランを採用されて
こちら側の眺めは、壁に一変してしまいました。
その上、わが家のシンボルツリーも日射条件があまりよくなかったのか
徐々に立ち枯れてしまったのです。
新芽の頃から、真っ赤な紅葉の時期まで年中楽しませてもらったのですが、ね。

その後は、しょうがないここは街中なんだ、
という諦めから、こうした眺望は断念して、ひたすら仕事スペース増築など
機能性に考えを改めて、敷地を利用してきました。
たまたま、こうして写真に残しておいたので
ときどき、ため息をつきながら眺めている次第。
現代都市生活では、外的な要因など
やむを得ない変化が多いものなので、なかなか眺望などの要素は難しい。
都心地区のマンションで、眺望権ってときどき争われますが、
戸建てでは、しょうがない部分。
まぁできるとすれば、市街化調整区域のまわりに土地を求めるくらいでしょうね。

でも、やっぱ、こういうような家にホントは暮らしたいよなぁ、ってね。
なんか、愚痴っぽくって申し訳ありません。
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ロードヒーティング

2006年01月25日 05時34分49秒 | Weblog

ライブドア事件、まだまだ続編、続きそうな展開で
いろいろに波及していきそうですよね。
場合によっては、権力闘争につながってくる展開もあるかも知れません。
このあいだの選挙では自民党が圧勝したけれど、
満つれば、欠ける、というのが自然のことわりだから、
与党絶対多数で、じゃ必ず安定、ということには、ならないんですよね。大体。

先日は東京にも積雪。ホリエモン収監先の小菅にも
雪景色が写っていましたね。あの雪も溶けていない寒さの中で、
暖房もない独居房がかれの居場所なんだとか。
どんなふうに夜の冷気の中で過ごしているのだろうか、
なんか、すごい人生の展開に無情を思うようになるのでしょうかね。
あの世界一の金持ちといわれた堤義明さんも、ついこの間、入っていたんだよね。
堤さんの場合は、まぁ、潔かったんではないかと思いました。
あの状況の中での出処進退としては、頷けた部分があった。
大金持ちでも、やっぱ、辛い人生を歩んでいるんだなぁ、と思ったものでした。

って、どうも人文的な話題になってしまって、
テーマである住宅ネタになかなか入っていかないですね(笑)。
東京も雪が積もっているという話題からつなげて、いまの札幌の雪の様子へ。
で、事務所前の駐車スペースのロードヒーティングのことを、と思っていたんです(笑)。
写真は灯油のボイラーで温水を回して、路面をあたためて
雪を溶かす、ロードヒーティングの様子です。
エネルギー消費として、けっしていいこととも思ってはいないんですが、
駐車場の面積が約50坪ほどあって、毎日雪かきに追われるのは
事務所の場合、ちょっと勘弁したいなぁ、ということからの設備の選択でした。
すぐほど近くに自宅もあって。こっちも雪かき、ほぼ毎日のようにやるので
そのうえ、事務所駐車場までとなると、体が持たなくなるんですね。

これも設定の温度や、運転方法の選択で、ランニングコストは違います。
また、常時運転ではなく。雪を少し踏み固めてから融雪運転した方がいいとか、
いろいろ、節約を試しながら、ランニングしております。
北国での雪対策のなかで、こういう技術も組み合わせで、必要な部分はあると思います。
とくに高齢者の住まいなどで、エントランスなど必要な部分に効率よく
組み合わせることで、過ごしやすい北国の戸建て住環境を作り出せます。
左側は工事途中のパイピングの様子。
このパイプの中に不凍液を充填して、それの温度を調整して
アスファルト路面の融雪状態をコントロールしているわけです。
ここでは溶けた雪は下水に流しています。
そのまま、地中に浸透させるというタイプもありますが、
熱利用効率としては、こちらのほうが合理的。
いまのところ、札幌ではこの灯油式のボイラーが一番、コスト面では有利。
今の時期が、まぁこの装置のピーク使用時期でしょうかね。
北国らしい、設備のご紹介でした。
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ライブドア事件~2

2006年01月24日 05時56分21秒 | Weblog

このブログのテーマとはずいぶん違うのですが、また触れます。
きのうたまたま書いたら、速攻で逮捕まで行っちゃいましたね。
東京地検特捜部には、いろいろな外部からの圧力がかかったと思うのですが
どうもまた権力闘争の気配も感じられます。
このタイミングで着手して、どういう方向にこの事件が向いていくものか
まだ先が見えにくい感じがします。
特捜部は自分が立てたスケジュールよりも時間を早めて
進めているのではないでしょうかね。
そうでないとしたら、かつての豊田商事事件のようなことがないように
むしろ被疑者たちの身柄の安全確保優先だったのか
あるいは相当な証拠固めが進んでいて、立件まで、短期決着可能なのか。

どうも、怖い話になってきた印象もあります。
ライブドア自体がどうこうよりも、かれらを利用してきたらしいウラ社会の問題とか
(例の関係者の「自殺事件」とか、ちょっと怖い)
これを利用して、権力闘争を仕掛けようという動きが強まってきている気がします。
きょうの読売はさっそく内閣支持率調査をやっていますね。
まぁ、微減程度ということのようですが、こういう展開までは
回答に織り込まれていないでしょうから、さて今後どう動くのでしょう?

かつてのリクルート事件のときのような
なにかの転換点になるような印象が強まってきた事件の展開。
ただし、どうも今回のライブドアについていえば、やっぱほとんど実業の部分がない、か
ほとんどメインとは感じられない投機中心の会社なので、あっという間に消えてしまう
そんな危惧がありますね。
たぶん上場は一発で吹っ飛んで、維持できない。
その後、社会の中でのきちんとした実業としての存在意義を持っている会社なのか
という論議になれば、結論はほとんど意味のない会社でしょうね。
そもそも社員がそこまで、精神的にも耐えられる企業風土を持っているのかどうか?

政治の世界でいえば、小泉さんの異常なひとり勝ち状況が
この事件から、一気に風向きが変わっちゃう気配が出てきたようです。
どうも、面白いように民主党の側に風が吹き始めて、
小泉「改革」とホリエモンが、イメージ重なって見える構図が鮮明になってきている。
国会で「ホリエモン使ってイメージ選挙やって得た、いまの自民党議席は、
粉飾決算そのものだ」って、久しぶりに野党に勢いが出てきた。
ホント、一寸先は闇、みたいな状況の昨今ですね。

さて対岸の火事ばかりではありませんでした(笑)。
ウチのブログ、一部でライブドアのサービス使っているのだったんでした。
まぁ、無料に近いサービスなんですけど、さて、どうなるのかなぁ?
あ、ご心配なく、そんなのすぐ他に移ればいいだけですから(笑)、ってね。
インターネットポータル、ライブドア利用者なんて、所詮その程度の認識ですよね。
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ライブドア事件

2006年01月23日 06時27分19秒 | Weblog

なんか、すごいことになっていますね。ライブドア事件。
東京地検特捜部からの情報リークに頼った報道のオンパレード。
ついこの間まで、ホリエモンを持ち上げていたメディアが
落ちた犬を叩けとばかりに、いっせいに書き飛ばしていますね。

わたし、ライブドアって、よくわからないし、大して知ろうとも思わなかったのですが
ホリエモンの本は買って読んで見たりはしました。
初期の頃の、って、ほんの7~8年前くらいなのですが
オンザエッジという会社の時代の経営状況なんかの部分は
微笑ましく、地道な商売をやっているように書かれていました。
商売はホームページ制作程度のこぢんまりしたもので
売上規模だって、やっと2~3億円とかね。
ほとんどわたしたちの会社と変わらないような感じでした。
それが、主に金融業界からの投資対象IT関連企業探しの波に乗ったのですね、
ある時点から、いきなり上場の話になっていく。
で、運良く、なのか、運悪くなのか、上場しちゃって、
見たこともないような金額のお金がなだれ込んできたのでしょう。
この前の時点で、地道な商売志向のもと奥さんなど創業当時のメンバーは
みんなかれ、ホリエモンのもとから離れていったようですね。
で、そこらへんからは、ひたすら企業買収によって
必死に、実態を取り繕おうともがいてきた感じがあります。

どうもこの辺に、今回の事件の根っこがあると思います。
アメリカではITという産業はきちんとした製造業の魂を感じる部分があります。
アップルのスティーブジョブスが自宅ガレージから会社を始めてのころに
誇らしげに、パーソナルコンピュータの夢を語っていた話など
おとぎ話のようだけれど、ある種の「価値を生み出す」情熱を確かに感じます。
そういうアメリカのIT産業の強さに羨望して、日本でも無理矢理、盛り上げようとした。
とくに、金融産業が、スターを必要としていたのではないでしょうか?

で、真贋はよく見極められないけれど、
とりあえず伸びる余地が大きそうなIT分野の企業を物色していた。
そういう流れの中で、生み出されてきたのがライブドアだと思う。
まったく自社のコア事業というものを感じない、雑多な寄せ集め企業ですよね、実態は。
いま、書き飛ばされているのは、確かにその通りで
この会社はIT企業なんかじゃなく、投機事業体というのが実態ですね。
これでは、たぶんひとたまりもないんじゃないでしょうか。
当分は、この大騒ぎ、収まりそうにありませんね。
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朝日のパワー

2006年01月22日 11時53分51秒 | Weblog

道東地方って、この時期にはあまり雪は多くないけれど
明け方の時間など、猛烈な寒さです。
写真は、阿寒町で自然食品を販売する仕事を営んでいる方の家から
ちょうど台所の位置から、昇ってくる朝日を見た写真です。
この土地に家を建てることにして、方位と家の中の間取りを合一させる、という
古代インドの考え方を家づくりに取り入れたという家でした。
その考え方に即して、玄関から入ってすぐの位置には
木で枠が囲まれていて、その位置の上部には吹き抜け、
天窓が開けられていたり、台所やストーブなどの
家の中の火の位置が、あらかじめ決められていたりしました。

そういう古代インドの考え方は、どうも理解を超えるところもありました。
でも、すごくわかりやすく、共感も出来たのは
この写真のような朝日を毎日見続けていて、食事を用意しながら
ついつい、うっとりと見入ってしまう、という部分。
この家に引っ越してきてからは、朝早く起き抜けて
台所にたたずんで、朝日が昇ってくるのをじっと眺めるようになったのだとか。
その様子があまりにも感動的で、四季折々、
写真に納め続けているのだそうです。

道東って、自然の移ろい、変化の感じが
わたしどものような、北海道の自然の中で育ったものには
大変懐かしく感じられます。
とくにこうした単純な朝日の光景、夕焼けの光景などが
時折、圧倒的な量感を持って迫ってくる感じがあります。
それもやっぱり、強烈にしばれあがる、この時期の自然の感じが
北海道をもっともよく感覚させてくれるものだと思っています。

知床にスポットが当たって、多くのみなさんが
もっとおおく道東を訪れて欲しいなぁと思います。
で、一番のごちそうはこういうなんの変哲もない、自然の中にあります。
ぜひ、こういうの、体感してください。
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