三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

現代住宅デザインは資産たり得るのか

2015年11月30日 06時54分37秒 | Weblog
最近、こんなようなことをよく考えるようになって来ました。
写真は東京・表参道の商業ビル。
一見、目を奪うようなガラス建築だけれど、
この建物は今後のエネルギー有限社会のなかで、
はたして存続していけるのか、
激しい疑問を感じざるを得ませんでした。
経済の規模が拡大して、建築もファッションのひとつになったのか。
次世代への存続などを考えるよりも、
刹那的な商業的イメージの訴求メディアとして使われている。
RCとガラスというものが建築を変えたことは事実でしょう。
しかし、いま作られつつある日本社会の建築、住宅デザインには、
サスティナビリティはあるのかどうか、
わたしたちの社会の今の審美眼には、
永く資産として継承しうる長期的視点があるのかどうか、
きわめて素朴な疑問を持たざるを得ません。
「長期にわたっての審美眼」という部分で
現代は非常に困難を抱えている。
むしろこういった刹那的なメッセージ性に新奇性を見出そうとして
より長期的な存続性には顧慮しない。
どんなものでも造形できるということと、
どんなものが永く愛され続けていけるのかということの間に
大きな段差が横たわっているように感じます。
建築デザインはどのようにこうした問題を克服できるのでしょうか?

戦争に負けたことで価値感は大きく転換し、
人類史上にも残るような大量空爆、大空襲によって
首都の木造民家が焼き尽くされた結果、
なにがしかの「価値感」の喪失があって
戦争に至った社会のすべてが勝者アメリカによって否定されたけれど、
では、そのあと展開されたデザインは、
なにを基本的な基軸的価値感にしてきたのか?
結局いびつな「個性表現」という社会的混乱に終始したのではないか。
今に至って、この混乱は一向に収束点が見えてこない。
住宅の社会的な「資産価値」の低下を
社会全体が放置し続けてきているなかで、次世代の人々は、
何をよすがとして、資産づくりをして行けばいいのか、
その方向性に迷うのではないだろうか、
そんな、自分一個では重すぎる思いが募ってきております。

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200年前カナダアルバータ開拓期の住居

2015年11月29日 07時36分56秒 | Weblog
先日のカナダアルバータ州のセミナーでの一コマ。
どうもこういう「古民家」写真には強く惹かれてしまう(笑)。
かれら州政府の役人さんたちや、貿易関係者の思惑とは離れて
同時代性や、同質性をそこに見る思いが迫ってくるのですね。
一番上の写真は、幌馬車に乗ってこの地にたどりついた人たちが
はじめて夜露をしのぐのに建てたテントハウス。
先住民のインディアンが建てていた住居を真似て建てたということ。
しかし、動物の毛皮の表皮をかぶせる柱の建て方が悪くて
ちょっとした風雨で倒れたりしたのだそうです。
なんとなくユーモラスだけれど、身につまされるお話し。



こんな幌馬車の写真は、われわれは西部劇ドラマで見るわけですが、
かれらにとっては、リスペクトすべき先人たちの苦闘であるのですね。
新大陸に夢を追って上陸し、そして自らの自立できる土地を
求めてはるばると東海岸から、西部を目指して行った。
その後、しばらくするといろいろな素材を使った住宅への
チャレンジがはじめられる。




上の写真は「藁の家」。
わらを建材として利用するのに、固く押し固めて
ひとつのブロックを作って、その表皮に土を塗る工法です。
こういった工法の家づくり、かれらアングロサクソン民族に
普遍的な家づくりのスタイルであったのかどうか、
非常に興味を惹かれます。
一度旭川近郊で北米からの移住者の家で見たことがある。
けっこうな温熱空間になっていて、
藁の断熱性能を思い知らされた経験があります。
まぁ、日本の古民家の藁の屋根を見続けていれば、
その同質性に、思わず強いシンパシーを感じます。
その下には、「丸太小屋」ログハウス。
不揃いな木材を並べて壁を構成して、そのすき間に土を塗った。
これも日本の古民家の湾曲を見せる梁や柱を想起する。
あるいは、土壁の壁などにも通じると思います。
こうした原初的な家づくりが一般的だったというのは、
140年前の北海道の状況と比較して、
まことに類似性を強く感じさせられます。
一気に強いフレンドシップを感じるとともに、
現代、われわれが追求している寒冷気候の克服ということは、
実は強い同時代姓を持って世界各地で進行しつつあることなのだと
あらためて強く胸に迫ってくるものがありました。

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熱湿気解析ソフトWUFI 体験講習会の案内

2015年11月28日 06時24分15秒 | Weblog
本日は表題のようなソフトプログラム体験講習会のご案内です。
世界的な非定常熱湿気同時移動解析プログラム
“WUFI®(ヴーフィ)”を使用体験できる機会です。
特定非営利活動法人 外断熱推進会議(EiPC)の堀内正純さんから
わたしどもにご案内がありました。
4週間の使用権の付いたこのソフトをインストールした上で、
講師:芝池英樹氏(京都工芸繊維大学大学院准教授・博士(工学))から
詳細な使用法の説明開示もしていただけるチャンスということ。
熱と湿度が、断熱性能・気密性能ごとにどのように住宅内で
ふるまうのかを解析してシミュレーションできるソフトです。
わたしとしては趣旨としていいものと考えてご案内しますが、
ただし費用が発生する事柄ですので、みなさん自己責任ということで、
よろしくお願い申し上げます。

<以下、紹介文より>
WUFI® 1Day Seminar in Sapporo-Ⅱ
特定非営利活動法人外断熱推進会議指定「標準ソフト」講習会
非定常熱湿気同時移動解析プログラム“WUFI®(ヴーフィ)”
WUFI がフラウンホーファー建築物理研究所で誕生して
20年を迎えました!
建物の熱と湿気に関する“WUFI”活用PCセミナー
主催 有限会社イーアイ(EI,Ltd.) http://www.wufi.jp/
特定非営利活動法人 外断熱推進会議(EiPC)
日時:12 月4 日(金)
9:30開場~18:00閉会

講師:芝池英樹(京都工芸繊維大学大学院准教授・博士(工学))
外断熱推進会議では、高品質な外断熱建物の一層の普及を計るため、“WUFI”を「標準ソフト」に指定し、新築・改修計画プロセスの
品質と効率の劇的な向上を期待します。
目的:1 日で日本語版WUFI を理解するために必要な
操作方法を解説・指導
会場:〒060-0001 北海道札幌市中央区北1条西13丁目
札幌市教育文化会館304号室
定員:20名
費用:20,000円
(日本語版“WUFI®”4週間ライセンス発行)
●なお費用について、このブログを見たと申込書に書くと
特別の割引があるそうです●
内容:各自OS Windows(XP・7・8・8.1・10)
ノートパソコンを持参ください。

09:30 開場・受付
09:50 WUFI のインストール(持参したノートパソコンに)
10:00 WUFI の入力について
熱湿気シミュレーションの基本事項と適用範囲
境界条件、気象条件、初期条件
熱と湿気に関する物性データ
12:00 昼食(各自)
13:00 熱・湿気シミュレーションの結果の見方と評価
14:00 実習~木造住宅の外壁計算/Ⅰ地域
15:30 実習~木造住宅の屋根と床計算/Ⅰ地域
17:00 質疑応答
18:00 終了

講師:芝池英樹氏略歴
京都工芸繊維大学大学院准教授。
1995 年にはカナダ国立研究機構招聘フェローシップを受賞し,
同・建設研究所招聘フェローとして
「建築外皮の熱・湿気・変形性状に関する数値予測法開発」に
1996 年まで従事。2006 年、2008 年、2014 年と計3回の
北米外断熱視察ツアーをコーディネートし、
北米EIFS の排水・防湿性能や耐火性能を含めた最新技術情報を調査し
国内で紹介。ドイツ及び米国におけるWUFI Workshop に参加発表。

詳しい案内と参加申込書はこちら


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カナダアルバータ州木材資源セミナー

2015年11月27日 05時58分58秒 | Weblog


きのうは北海道と姉妹地域提携を結んでいる
カナダアルバータ州主催の木材資源セミナーに参加。
と言われても、カナダアルバータ州というのがどんな位置にあるのか、
まったく失念していました。
一度はカナダに旅したことがあり、東西に隣接するBC州や
サスカチュワン州をメインに訪問し、途中、
この州の中心都市・カルガリーの空港に立ち寄ったこともある。
先住民族のインディアン文化も大切にしている、
というような情報くらいを持っているだけでした。
今回、北海道がこのカナダアルバータ州と姉妹提携を結んでいる
そういった事実を初めて知った次第。
なんでも35年目の節目の年であるそうです。
最近は例のシェールガスが出て景気が上昇している。
隣接するBC州の中心地、バンクーバーなどは
大変な不動産バブルだそうで一般的な戸建て住宅価格が
1億円を超えるのだそうです。
そんななか、伝統的な基幹産業である木材資源産業は
アメリカのサブプライム問題勃発以降、
アメリカ市場の住宅着工が1/3程度にまで落ち込んでいて
自国の市場開発や世界市場でのマーケット開発に
躍起になって取り組んできているのだそうです。
そんな流れで、世界市場の中でもカナダ側から見て10%を超える
海外市場である日本マーケットの掘り起こしを狙って
そのなかでもツーバイフォー材の利用率が高い北海道に、
姉妹関係もあることから、アプローチしてきた次第。

興味深いセミナーでしたが、
そのなかでも強く興味を惹かれたのが
かれらの歴史的な「住環境」についての説明部分。
下の写真の左下に、テントがありますが、
この地域にはじめて開拓者たちが入植した今から230年前、
1790年の当時には、こうした住居に住んでいたそうです。
先住民のインディアンの住居を見て真似て作ったとか。
しかし、インディアンたちは柱の建て方も熟練していて
多少の風雨ではビクともしない建て方をしていたのに、
入植者たちの促成住居はすぐに転倒してしまったそうです。
その後、同じ写真の右上には「藁の家」がありますが、
広大なプレーリー地帯が広がっていたことから
大量にあった「藁」を建築資源に使用して
密集させて固く板状にした部材を組み合わせて家を作ったりした。
北海道に移住してきたカナダ人がこうした家を建てた事例を
見学したことがありますが、始原はこういう経緯だそうです。
洋の東西を問わず、ひとびとの寒冷気候への対応文化は
地球上の各地で同時多発的に行われていたことがうかがえて楽しい。
ただ、日本では先住文化へのリスペクトは
それほど見られなかったのに、彼の地では
すぐに先住民の住居を取り入れてみたというあたり、
やや文化風土の違いを感じさせてくれました。

・・・この稿、長くなりそうなので今日はここまで。

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神社の神札MYコレクション

2015年11月26日 05時58分00秒 | Weblog
この歳になってから新しい趣味に目覚めるのも
珍しいかも知れませんが、最近、神社の神札収集が面白そうだと
10数枚、神さま集めして喜んでいます。
わたしが勤めた会社の入社当時のオーナー社長は、
全国を出張して歩くので、どこの街でも小さな郵便局を探しては
10000円ずつの定期預金をしてその証書を集めるという
まことに崇敬すべき趣味を持っていましたが、
それほど資産に縁のない当方には、神社の神札程度が似合いだと(笑)。
で、一番新しいコレクションがこの「烏森神社」神札。
烏森神社は、ご存知の方も多いと思いますが、
サラリーマンの街、新橋の古刹であります。
っていうような立派な神社ではなく、飲み屋街のなかにある。
緑地などの飾りもほとんどなく、社と鳥居と参道10mほどがあるだけ。
それも表通りからちょっと入っているので
ほとんど気付く人がいない名物神社であります。
わたし、東京でのサラリーマン時代、新橋にはお世話になったので
よく参詣させていただいておりましたが、
新橋に寄ると、いまでもちょくちょくとお参りしています。
飲み屋さんを見守ってくれているという
ありがたい神さまだと、日頃から深く尊崇していました。
で、先日の出張の折にも寄りまして、
今回初めて、神札収集を目的に参詣した次第。
わたしの人生で新橋とのご縁を欠かすわけにはいかない(笑)。
伊勢神宮や出雲大社のような立派な神社でないけれど、
深くわたしの生き様を見守っていただけたと思うのであります。

で、はじめてその由緒を見てみました。
そうしたらこの神社、祭っている神さまは、
主神:倉稲魂命
相殿の神: 天鈿女命・瓊々杵尊
ということだそうで、主神はお稲荷さんとのこと。一方、
相殿の神さまに、漢字で書かれているので気付かなかったのですが、
なんと、アメノウズメ神が祭られていることを発見しました。
アメノウズメさんといえば、神話の世界での色っぽい大スター。
アマテラスさんが、機嫌が悪くなって天の岩戸に隠れたときに
裸で踊って男性神たちのどよめきをおおいに沸き立て、
「なにごとぞ」と女性神アマテラスさんがちょっと岩戸を明けた瞬間に
力自慢の神さまが一気に岩戸を開け放った故事がある。
で、神社の由緒書きには「技芸」の神さまとして祭られている。
「おお、さすがは新橋」といったところであります。
昔、新橋芸者というような存在もいたそうで、
まことに立地に叶った神さまであると頓悟いたしました。

こういう八百万の神々が、
神聖あらたかに祭られ続けてきたというのは、
日本民族の面白さ、奥行きの深さを表していると思います。
一神教が大きく支配している世界の中で、
こんなにも多様な神さまがながく尊崇されてきた列島社会。
日本社会のワンダーランド性をくっきりと表しているのではと
大いに神札集めの意義を、勝手に大袈裟に感じている次第です。



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いよいよ除雪シーズン到来、ルンルン

2015年11月25日 06時24分38秒 | Weblog
な、わけはありません(笑)。
しかしまぁ、毎年来るモノにはめげていても始まらない(キリッ)。

きのうは青森での用件をかたづけて、
昼には札幌に向けて帰還。
順調に汽車の窓からの景色を眺めながらでしたが、
本州を離れ、北海道に入ってからは一面の雪景色。
しかも徐々に北上に伴って、雪模様もいや増してくる。
同じ北海道でも、たとえば噴火湾周辺から室蘭などに掛けては
北海道の湘南という言い方もあるような温暖地域。
ニセコの高地が雪や季節風を遮っているのか、
そこらあたりは雪もない状況でしたが、
苫小牧から千歳と札幌に近づくにつれて雪も強くなっていく。
で、ついに札幌市内に突入して積雪の多さにやや身震い(笑)。
ちょっと本州に行っているだけで、軟弱になる(笑)。
クシャミが出たりして、めげ気味であるのが自覚される。
東京や韓国ソウルからの移住者の心理はいかばかりか、ですね。
で、カミさんが迎えに来てくれたのですが、
そのカミさんの運転がさっそくスリップしている。
シーズントップの雪で、大変湿っていて、
運転も慣れていない、除雪も来ていないということで、
たいへん滑りやすい状況なのであります。

ということで、さっそくスイッチが入って
運転を交代して、北国人モードに転換。
わが家に着いたら、さっそくの雪かき作業であります。
さすがに湿度の高い新潟のような雪で、
まだそれほどの積雪ではないうちに除雪しないと
あとからでは、どんどん重くなりそうな雪です。
カミさんとふたりの共同作業でものの30分ほどのひと汗。
その後、事務所の方にも行ってみましたが、
こっちはまだスタッフの車が残っているので
わたしの4WDによる圧雪作業にはかかれない状況。
さて、ということで今朝、駐車場その他の整備作業を終了(写真)。
きのうも青森のタクシー運転手さんと話していましたが
どうも同じ雪国人ですが、雪に対する態度には違いがある。
北海道の方がドライなんではないかと思われます。
北海道では道路がずっと広めになっていて、
堆雪させる場所も考えてあるのに対して青森では
そもそも道路が狭くて、すぐに交通も堆雪場所もマヒなんですね。
行動すれば、なんとかクリアできるところと、
自力だけではムリがある地域、というような違いでしょうか。
さぁ、来てしまったものは仕方ない(笑)。
前向きに立ち向かって行きたいと思います。

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いよいよ除雪シーズン到来、ルンルン

2015年11月25日 06時16分43秒 | Weblog
な、わけはありません(笑)。
しかしまぁ、毎年来るモノにはめげていても始まらない(キリッ)。

きのうは青森での用件をかたづけて、
昼には札幌に向けて帰還。
順調に汽車の窓からの景色を眺めながらでしたが、
本州を離れ、北海道に入ってからは一面の雪景色。
しかも徐々に北上に伴って、雪模様もいや増してくる。
同じ北海道でも、たとえば噴火湾周辺から室蘭などに掛けては
北海道の湘南という言い方もあるような温暖地域。
ニセコの高地が雪や季節風を遮っているのか、
そこらあたりは雪もない状況でしたが、
苫小牧から千歳と札幌に近づくにつれて雪も強くなっていく。
で、ついに札幌市内に突入して積雪の多さにやや身震い(笑)。
ちょっと本州に行っているだけで、軟弱になる(笑)。
クシャミが出たりして、めげ気味であるのが自覚される。
東京や韓国ソウルからの移住者の心理はいかばかりか、ですね。
で、カミさんが迎えに来てくれたのですが、
そのカミさんの運転がさっそくスリップしている。
シーズントップの雪で、大変湿っていて、
運転も慣れていない、除雪も来ていないということで、
たいへん滑りやすい状況なのであります。

ということで、さっそくスイッチが入って
運転を交代して、北国人モードに転換。
わが家に着いたら、さっそくの雪かき作業であります。
さすがに湿度の高い新潟のような雪で、
まだそれほどの積雪ではないうちに除雪しないと
あとからでは、どんどん重くなりそうな雪です。
カミさんとふたりの共同作業でものの30分ほどのひと汗。
その後、事務所の方にも行ってみましたが、
こっちはまだスタッフの車が残っているので
わたしの4WDによる圧雪作業にはかかれない状況。
さて、ということで今朝、駐車場その他の整備作業を終了(写真)。
きのうも青森のタクシー運転手さんと話していましたが
どうも同じ雪国人ですが、雪に対する態度には違いがある。
北海道の方がドライなんではないかと思われます。
北海道では道路がずっと広めになっていて、
堆雪させる場所も考えてあるのに対して青森では
そもそも道路が狭くて、すぐに交通も堆雪場所もマヒなんですね。
行動すれば、なんとかクリアできるところと、
自力だけではムリがある地域、というような違いでしょうか。
さぁ、来てしまったものは仕方ない(笑)。
前向きに立ち向かって行きたいと思います。

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連休最終日・青森便満席と国際化

2015年11月24日 06時22分22秒 | Weblog
本日は朝1番で青森での用件が入り、
特段休日の予定もなかったので、
のんびり車窓を楽しみながらの汽車移動と思ったのです。
が、あにはからんや函館までの列車も、さらに
函館ー青森の津軽海峡線列車も満員という状況。
わたし、よく札幌ー青森は移動が頻繁なのですが、
こんなに混み合った列車は初めてであります。
函館まで混み合う、というのはJR北海道の列車事故以来、
これは普通に多くなっていたのですが、
しかし、青森便までと言うのはびっくり。
さすがに3連休、みなさん移動が活発だったのでしょうか?
どうも中国からの観光などの影響も来ているようですね。
隣席になった旭川からの移動の方によると
旭川にも活発にアジア圏旅行者の方が増えているそうです。
北海道の場合、首都圏や関西圏のように
個人旅行的に公共交通機関を乗り継いでというパターンが少ない。
どうしても団体で,バス旅行というスタイルが一般的。
しかし徐々に2度目3度目という旅行のみなさんが増えてくると
北海道はいったいどうやって観光したらいいのか、
受け入れ先の立場の人間として、
もうちょっと考えていかなければならないと思っています。
東京を旅していると、どんな路地裏などでも
どんどんと入り込んできて、それなりに楽しんでいるようですが
北海道ではああいった楽しみ方は難しい。
というか、路地というものがほとんどない(笑)。
そういう都市形成していませんので、というところ。
レンタカーの利用がほかの地域と比較しても
北海道は利用率が高いだろうと思いますが、
そうそう国際免許を取得しているひともいないでしょう。
バスの数も圧倒的に不足してきているということだそうですが、
早晩その先で、個人旅行に対応できるかどうか、
地域としての問題になってくるのではないでしょうか?

そういえば、わが社の韓国籍の新入社員。
ようやく国際免許を取得できましたが、
しかし、その矢先に道北の方では雪道がやってきた・・・。
ハンドルも右と左で違うのだそうで、
そういったことからも導入をスムースにしなければ、と
地方の国際化、なかなか対応が大変でありますね。



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あす出張、なのにパソコン また不調

2015年11月23日 05時59分29秒 | Weblog
サラリーマン川柳であります(笑)。
昨日、愛機のMacBookPro15を使用中、
また以前の悪夢のような事象が再現されてきました。
写真のように画面がヨコにずれる、見にくいかも知れませんが、
左側の2割ほどのが画面が右に表示される。
表示が微振動してブレ続ける、不意にブラックアウトする・・・。
どうも普通にWEBブラウジングしていて、発症してくる。
Appleに送って見てもらってから1カ月近くですが、
その間,特段の不具合も出てこず、一過性かとも思えていた矢先。
しかし、こうまで再現性がある以上、
これは本格的な対策を施す必要性がある。
買い換えを考えるか、というところであります。
しかし、SSDの大容量化は、なぜかなかなか進展しない。
いま使っている1TBのSSD程度は標準で装置して欲しいけど、
Appleでは、まだ500GBタイプに止まっている。
もう1年以上もこんな状態のような気がします。
これまでのアップグレードと比較して今の状況はどうも・・・。
ということなので、どうしても新製品への買い換えには躊躇する。

なんですが、今回は落ち着いて以前、バックアップ用に用意した
同時期発売のMacBookPro13を再度引っ張り出してきて乗り換え。
データのダイエットにも取り組んで200GBくらい減量した状態。
バックアップもきちんとやっていたので、スムーズに対応。
ただし、やはりメモリが8GBではやや力不足を実感していたので
PCショップで16GBサイズまで換装してもらいました。
これは大正解でパフォーマンスかなり改善しておりまして、
なんの動作もすべてキビキビ動いております。
本日から出張で青森まで移動して、
明日朝のアポイント用件を片づけるのですが
この持参するMacが15⇒13とサイズ・重量がコンパクトになって、
なんかすっかり軽々とした印象になっております。
年を取ってくると、なによりも画面サイズと思っていましたが、
いまのところ、画面の狭さによる違和感はほとんどない。
それ以上に、持ち運びのラクさはなんともいい。
どうも体感的には、半減したくらいの印象であります。
長時間の持ち運びを考慮すると、
このPCサイズダウンはいい作戦かも知れません。
で、この13インチに慣れることが出来るのであれば、
今後の乗換計画も選択肢がぐっと広がってきます。
当面はこっちの環境に慣れるようにして、
旧環境の15インチの方は時間を掛けて修復し、使いたい。
たぶん、メモリに起因するのではないかと推測しています。
ではでは、軽いパソコン持参でルンルン出張です(笑)。



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隈研吾・根津美術館から雪の静寂へ

2015年11月22日 06時22分39秒 | Weblog


今回の東京出張で見学できた建築であります。
隈研吾さんは、温暖地域の建築家としては
いちばん親近感を持てるタイプの建築家であります。
一度、北海道に建てられた「メム・メドウス」での実験住宅を見学して
その空間にはかなり魅せられた記憶があります。
その後、神楽坂の商業施設にはあまり面白みを感じませんでしたが、
最近、オリンピックのメインスタジアム設計競技で
伊東豊雄の対抗馬として注目されていますね。
個人的にはぜひ、隈さんに建ててもらいたいと思っております。
この根津美術館って、当然地名としての「根津」を想像していたので、
所在地が表参道と聞いて「あれ」と思いました。
どうやら、根津というのは人名からだそうで、
オシャレな商業施設ビル群の先に立地していました。
エントランスがたいへんすばらしい。
通りに面したエントランスから、入り口まで回遊動線があり、
そこを建物側は竹の連続する壁とし、
大きな庇が通り土間を包んでくれていて、
その外縁には黒い玉砂利が区切るようなエリアを構成している。
植え込みは個性ではなく,集団美としての植栽が担っている。
まことにここちよい視覚体験に導かれるように入り口に招かれていく。
内部も、みごとな大屋根が全体を囲む空間になっている。
雨が降っていたので、みごとな庭は鑑賞できませんでしたが、
大屋根までの吹き抜け空間からガラス越しに、
美しい庭園が眺望として飛び込んでくる。
抑えた照明設備もあって、目にもやさしい空間が広がっています。
展示に向かって「よし、見てやるぞ」という気分を盛り立てている。
まぁ展示は、日本画の中から「物語を描く」という
企画展示でしたが、全体として求心的なたいへん見やすい美術館。
都心にあって、やすらぎのある空間を造形していました。



一方、東京出張から帰還すると
人混みへの忌避感がハンパでなく襲ってくる。
そういうことで、昨日は北海道の中でも寂寥感を味わいたくなって
石狩市浜益の浜益温泉に日帰り入浴してきました。
あんまり天気は良くなかったのですが、
寂寥感を味わうには、ちらついていた雪も、またいい。
で、温泉に入っていたら、おあつらえ向きにしんしんと降ってきた・・・。
雪が降ってくると、圧倒的な「静寂」が訪れてきます。
この静寂が、ある圧倒されるような空気感で迫ってくる。
北国人には、かならずある体験記憶であります。
季節の最初の扉のまえで、凛とさせられる無言の時間。
こういうオンオフの繰り返し、
西行や芭蕉さんもここまで極端には味わえなかっただろうと思います。
現代に生きる人間だけが味わいうる一種の一期一会的な体験ですね。
まことに気分のいいリフレッシュでした。




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