三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

連休初日 弾丸道南観桜ドライブ

2016年04月30日 06時34分48秒 | Weblog


みなさん連休スタートはいかがお過ごしですか?
北海道のわたしどもとしては、ちょうど間に合ってくれたサクラが
格好の鑑賞週間になりそうであります。

わが家、夫婦だけの黄金週間、
なにやら恒例になってきている北海道内長距離弾丸ドライブ。
まだまだ体力には問題が無いと言うことで、
夫婦で運転をシェアしながら、あちこちと足を向ける予定。
きのうは北海道の天気は全般に下り坂でしたが、
早朝というか、深夜3時ころに家を出て、
函館まで走って、7時過ぎには谷地頭温泉にて疲れを癒やし、
五稜郭にて観桜スタートであります。
昨年も道南に来たのですが、今年はちょっと雨模様。
それでも、かなりの人出で花見気分が盛り上がる。
やはり建築とサクラというのが、日本人的にはピッタリくる。
上の写真は五稜郭の函館奉行所を背景としました。
その後、さらに足を伸ばして松前に。
こちらではご存知の松前城建築とのコントラストであります。
そういえば、日本人に花見の習慣が根付いたのは
徳川吉宗が、庶民の娯楽として江戸にサクラ名所を公開したのが
その大衆化に寄与したとされている故事のように
サクラと城郭建築というのは似合いの関係であるのかも。
弘前のサクラが日本一といわれるのも、
その背景としてのコントラスト装置としての城郭建築が
ぴったりとハマるということであるのかも知れませんね。
そういえば武士道や武家文化伝統とサクラの散り際の潔さは、
オーバーラップしてくるものがあると思いますね。
どちらも日本人的な感受性に似合っているとも考えられる。
北海道では、そんな日本人的感受性を合わせて楽しめるのは
道南地域に限られる。五稜郭にしろ、松前城にしろ、
北海道と言うよりは、より「日本」を感じさせる風土なのですね。



ということで天候をにらみながら、
サクラや春の訪れを愛でる黄金週間を楽しみたいと思いますが、
本日はなんと、起き抜けにあられも降っておりました(泣)。
で、こうした観桜めぐりの結果、
きのうの「歩数」はめでたく10,000歩突破であります。
ありがたくもめでたい、連休初日でありました。



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わが家下水槽周辺、土壌陥没補修工事

2016年04月29日 02時23分42秒 | Weblog


先週お伝えした、わが家の駐車場にある札幌市下水槽(札下と記載)の
マンホール周辺で土壌陥没が起きている件、
わたしには連絡がなかったのですが、
設備業者さんが来てくれて、すでに補修工事も終わっておりました。
これはいい機会だということで、工事取材ネタにと思っていたのですが、
完全に肩すかしであります。どっと崩れ落ちた(笑)。
まぁしょがない、というところですが、工事完了後の様子であります。



で、陥没の原因について図解を添えて説明していただけたので、
みなさんの参考に、公開させていただきます。
「陥没の原因ですが、予想通りで、マンホールに
接続している 排水塩ビパイプの取りあい部で、
マンホールに穴をあけ、パイプを通してその周囲をモルタルで
充填しているのですが、そのモルタルが取れてしまっていたのです。
さらにマンホールは構造的に上下2つに別れているものを
つないでいるものなのですが、そのつなぎ目にも隙間があって
そこから土砂が流出していたと思われます。
以上の状況を確認して、パイプ回り、つなぎ目には、がっちりと 
モルタルを充填しました、
また20年位は 大丈夫と思います。
陥没したところには砕石をいれて、埋めております。」



ということでした。
わが家は、新築から25年になりますし、増改築工事からも
20年近くになっております。
その間で、「経年劣化」ということは避けられません。
家というのは、メンテナンスということが非常に重要です。
そういったみなさんの参考になれば幸いであります。



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地域中小工務店 「信頼」の勝ち取り方

2016年04月28日 06時18分45秒 | Weblog
きのうまで2回にわたって、
国交省による平成25年ユーザー動向調査結果に基づいて
地域の住宅事業者(地域工務店や建築家)の立場に立って
市場動向を見ています。
日本の住宅建築・選択の実態としては「戸建て注文住宅」が市場形成の基本。
その結果として、家を注文で「頼む」依頼先の「会社選び」が
いちばんの市場動向基盤要因であることが見て取れました。
ではその上に立って、いわゆる大手ハウスメーカーとどう戦っていくのか、
圧倒的な「資本力」と企業認知度をもつ大企業との
ユーザーの「企業信頼感」という戦場での戦い方の研究ということになります。

ここで「信頼感」っていうものの概念特定が必要になってきます。
わたしたちは住宅事業という立場を超えれば、
だれもが一般的価値認識の世界にいる。
住宅以外のこと・ものについては、一般的価値感を持っている。
それはたぶん、戦後社会が新聞やテレビの情報革命を経験してきて
「全国画一」という常識規範が成立していることが大きな要因でしょう。
そういう価値感の現代での現象では、コンビニの存在がわかりやすい。
一時期、スタバのない県とか、セブンイレブンが出店していない県とか、
新しい価値感での「社会格差」が取りざたされましたが、
わかりやすく「全国一律である」ことのユーザー「安心感」を、
ああいった商業空間で毎日、ユーザー消費者は体験し続けている。
あの空間では、旺盛で熾烈なマーケティング努力の戦いも展開している。
先日もローソン店舗で、書店機能の強化発展形実験を見ましたが、
思わぬ角度から、新商品を開発しようとするビジネス魂をまざまざと見ました。
ただ、そういった戦略も常に成功するとは限らない。
セブンイレブンのコーヒーの大成功と、それをステップにしての
ドーナッツの「失敗」事例は記憶に新しい。(まだセブンは諦めていないけど)
しかし全国画一という「常識的選択眼」からくる合理的なモノへの価値基準は
ユーザー意識に於いて、どんどんと鋭敏になってきているといえます。
地域の中小零細企業であっても、こういう先端的感受性は
つねに「市場」からの刺激として受け止め,認識しなければならない。

こういった基本的市場構造は、大前提として受け入れていくしかない。
インターネットの普及は、それを後押しする側面もある。
が、テレビの圧倒的「画一化」とは、インターネットはやや違いも持っている。
セブンイレブンもなんどもネット物販サイトを大々的に打ち出しているけれど、
インターネットはなかなか御しきれないと見えて、活況ではない。
住宅は必ず土地の上に根付いて建てられるモノですから、
必然的に「地域性」というものからは逃れられない存在。
やはり「地域性」ということへのこだわりの方向が、
小資本企業が戦いうる最適の「戦場」であることは疑いがないのでしょう。
大量生産社会の生み出す全国画一の安心感はベースだけれど
これまでの大量販売・全国画一型だけではない方向も出てきている。
「安心感」を満たした上での、地域的な「信頼感」が求められている。
戦いの舞台を小さい「エリア」戦場にすることによって、
大手とは違う「信頼感」の求め方が、必然化するのではないかと思います。

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戸建住宅建築のポイント 「信頼できる会社」って?

2016年04月27日 06時20分33秒 | Weblog
さて、きのうのブログで触れた
国交省による総数2,000人調査データから、その②です。
「どうしてその住宅(建築)を選択したのか?」という質問への答です。
回答の多い順に並べて、なおマーケティング的に有為な回答に絞ると
1 信頼できるメーカーだったから  44.4%
4 立地環境が良かったから   34.9%
5 デザイン・広さ・設備がいい   34.4%
8 価格が適切だったから   19.0%
っていうように絞られるだろう、ということでした。

日本は、諸外国と比較して「注文戸建て」住宅の割合が非常に高い。
アメリカやカナダ、北欧、さらに直近では韓国などにも行って視察してきますが、
どこの国でも普通は「建売住宅」というのが基本であって
ユーザーはいろいろな価値判断基準で「購入」すればいい。
言い換えれば、プロがさまざまな市場競争の中で性能もデザインも
コントロールされた住宅を提供することが住文化基盤になっている。
そういった住宅市場構造が出来ているのに対して、
日本では、そもそも最初からユーザーに選択が強制されている。
基本が建売であれば、さまざまな工法やデザイン、性能要件は
住宅の事業者側で、「どうすれば売れるか」と判断して市場に住宅が出回る。
いわば製造者責任が、比較的に明瞭でわかりやすい。
一方で日本では、なにもない土地だけの段階から、
あるいは土地探しまで含めて、「会社選び」をはじめなければならない。
注文戸建て偏重のマーケット構造が生み出したユニークな住宅生産システム。
そういう市場構造の中で、まずは「住宅会社」選びがスタートに存在する。
建売ならば、たぶん、そのモノとしての価値選択が優先するけれど、
注文戸建てでは、会社選択が優先するのが現実ですね。
結果、「信頼できる会社」選択が最大ポイントになる。

しかしなんか、ヘンですよね(笑)。
この産業構造が、大手ハウスメーカーという存在の存立基盤。
この「信頼できる会社」という価値判断基準として、
企業としての規模というようなものが成立するのは、まぁごく自然。
戦後社会の商品経済市場の中では、いわば
大きいことはいいことだ、的な価値判断もあり得たし、
今でもそういう傾向は根強く存在し続けてきていると言えるでしょう。
しかし、この市場形成のなかでユーザー主権が埋没し続けてきたのは現実。
住宅の価値感が事実上、会社の大小で決まるというようなことは
やはり明らかに異常なかたちであると、社会全体が気付きはじめた。
さらに経済の寡占化の進展、首都集中、地方の衰退にもつながった。
地方で住む人間が、その貴重な消費マネーを首都に献上するのは愚かしい。
市場合理性だけがマンモスのように大きくなった一方で
しかし徐々にではあれ、その内容、中身の問題に目が向いてきている。
成熟市場というか、価値感の「多様化」というようなことだけれど、
ユーザーはより本質的な選択を志向しはじめてきている。
恐竜はやがて死滅し、すばしこい哺乳類が繁茂すべきなのだと。

この「信頼できる会社」というユーザーの選択項目に対して
どのように応えていくべきなのか、
まさに主体的な価値提案をもって、応えていく必要があるのだと思います。
当社が住宅雑誌Replanを創刊した、最大のポイントでもあります。
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新築戸建て住宅の「選択理由」って?

2016年04月26日 06時46分40秒 | Weblog


平成25年度に国交省は、広く国民からの調査を実施して
その調査結果内容を公表しています。
戸建て住宅についての調査というのは、いろいろに実施されますが、
住宅政策を司る公的機関の調査であり、基準的な調査結果と言うことで
わたしどもでも、基本資料として参照させていただいています。
その結果の中でも、とくに基本と思われるものに、
「どうしてその住宅(建築)を選択したのか?」という問いかけがあります。
あまりにも基本過ぎて、素通りしてしまうテーマかも知れないのですが、
家を頼むユーザーというのは、いつも新鮮にこの「動機」を持って行動する。
繰り返し、基本に忠実になるべきだとすれば、
この問いかけへの答には、細心の注意が払われるべきでしょうね。

表は、たぶん、質問項目の掲載順に並べたモノでしょうから、
整理するのに、回答の多い順に並べ替えてテキスト表記してみると、
1 信頼できるメーカーだったから  44.4%
2 戸建てだったから  37.1%
3 新築住宅だから  35.5%
4 立地環境が良かったから   34.9%
5 デザイン・広さ・設備がいい   34.4%
6 昔から住んでいる地域だから   27.4%
7 親や子が近くにいるから  23.4%
8 価格が適切だったから   19.0%
という結果です。
他の住宅選択との共通質問項目があって、
その共有特性からして戸建て住宅選択者にとって意味不明の質問もある。
そういった点は置いておくとして、参考になる点も見えてくる。
作り手側から見てみると、非ハンドリング要素である
2,3,6,7などはマーケティング常識的な主体的テーマとは言い難い。
そうすると、企業戦略としてのビジネスマーケティング的には、
1の企業としての「信頼性」と、
4の「立地環境」、
5の「嗜好性・その作られよう」
8の「価格合理性」というポイントになる。
たぶん、4の立地環境という項目を見落とす傾向があると思うけれど、
この項目も「その敷地の魅力を活かす」という意味合いで
作り手にとっては、大いにアピール可能な部分だと思います。
むしろ、地域に根ざした作り手にとっては、
大いに競合優位を発揮できるポイントであるかも知れません。
窓・開口部の取り方、開け方や、配置計画など、
大手メーカーの「商品化住宅」の融通の利かなさを攻める作戦もある。

しかし本筋の戦場は、やはり、
企業としての「信頼性」をどう担保し、アピールするかでしょう。
そして大手ハウスメーカーとの差別化は、
価格合理性ポイントでも自社のアピール力を強めながら、
「嗜好性・その作られよう」を最大の武器にしていくことになる。
それが同時に信頼性の高さを明確にしていくことにつながる。
価格は、ただただ安いということがポイントではなく、
「合理性」というものを、しっかりとユーザーに示せるかだと思います。
この主要な3要素を、どのように企業戦略として組み合わせで実現するか、
オリジナリティ豊かに、構築できるか?が
最大の追求ポイントであることは明瞭だと思います。
<あした以降に続けます>

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函館市電に乗って考えたこと

2016年04月25日 06時18分17秒 | Weblog
先日の青森出張の帰り、函館市内で休日を過ごしました。
函館の駅に到着したあと、湯ノ川での宿泊先まで、
結構好きな市電に乗車していたのです。
北海道内では札幌以外では、函館にしか市電はありません。
東北では仙台にも市電はないので、北海道東北で市電があるのは大変珍しい。
わたしの3歳からの札幌居住体験のなかで、市電は大きな存在でした。
クルマの大量普及前、市電が果たしていた役割は大きかった。
ただ、そういったいわば交通革命以降、
市電というのは、その存在基盤が大きく変化もしていったのでしょう。
クルマに大きく手段が変わって以降、
自分自身もクルマの免許を取得してからは、
ちょうど市電の利用可能地域から引っ越ししたこともあって
まず利用することはなく、たまに函館に行くときしか利用することもなかった。
たぶん、多くのみなさんも同様だろうと思います。
で、久しぶりに乗車してみて、その「機能」変化を実感した次第。

というのは、利用した時間帯にも関係するのでしょうが、
利用者に「高齢者」のみなさんがたいへん多いこと。
まぁ、わたし自身ももう少しでそうなるわけですが、
一見して、後期高齢者の方たちの利用が多い。
函館駅から湯ノ川まで、停留所が20箇所近くあると思うのですが、
気をつけてみていると、ほんの1箇所ー数カ所移動に利用されている。
まさに高齢者市民生活の「足」になっているのですね。
しかしそれにしては、乗車に際しての「階段」ステップが高い(!)。
なので、ついハラハラしてしまい、
「大丈夫ですか?」と声を掛けることが増えます。
また、その後の行動を自然、見続けていると、
なるべく降車位置である前側に移動されようとしている。
たぶん、降車の際の移動の負担をなるべく小さくしたいということでしょう。
降車に際して、忘れ物なども発生する。それを若い方が気付いて
声掛けして手渡したりされていた。
やはり人間、自分自身もやがてそうなるという思いからか、
まことに注意深く、その行動を学ばせていただいていました。
人によっては、降車した後、電車の車体に手をついて
カラダを支えているケースもあって、
1人乗務に当たっている乗務員さんは、発車時点で、
かなり心配そうに、降車したひとを「見守って」いる姿を見ました。

普段のクルマでの移動とはまったく違って、
このような「他者への配慮」ということが、一番の体験だと。
小さな車両のなかで、それぞれの様子を見ながら、
まだ体の自由のきく人間が、当然のように高齢者のみなさんに
その注意を払っている、払うことを心がける習慣が存在すると感じられた。
また一方で、高齢者のみなさんからも、ふとした仕草で「ありがとう」の
表現が伝わってきます。
ほんの数十分間の体験でしたが、都市生活の底に、
こういった市民お互いの気配りが根付いていることを体験できて、
普段は気付いていなかったことに気付かされた次第です。
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日本列島サクラ前線、札幌山の手わが家周辺に

2016年04月24日 05時42分50秒 | Weblog


ついに、であります(笑)。
本州地域以南の人たちには、この思い、なかなか通じないかも。
以前、南北に長い日本の地形とその都市群を
ひとつながりの「姉妹」に例えると、
札幌は色白な末の娘に相当し、お姉さんたちが妍を競っている様子を
じっとガマンして見つめ「いつか、わたしだって」と思い続けている。
そんな風に北国人の心情をブログで書いたことがありますが、
そんな考え方もあるのかと、本州以南の人たちからコメントがあった。

お姉さんたちとは違って、八重やソメイヨシノではなく、
楚々とした色艶のヤマザクラが主体だけれど、
ようやくにして、この地もまた日本であることに遅ればせに参加できる、
そんな心理的イベントが、やってまいりました。
きのう、家のまわりをクルマで走っていて、ふと気付いていたサクラの開花、
けさ、まだ日が昇りきらない時間ですが、
写真のように開花樹を確認致しました。
実はきのうも、北海道の最大のサクラの名所、
静内の二十間道路のようすを確認してきました。
毎年、必ず北海道らしい豪快な桜並木を鑑賞してくるのですが、
昨日の段階ではまだまだ、1週間程度はかかりそうでした。
その上、午後からは雨脚も強くなってきて、
やむなく札幌に帰ってきて買い物などで過ごしていた。
その帰りに、雨が上がった街並みの中に
こうした可憐な開花を確認した次第であります。

ということで、本日も日曜日。
あちこち札幌市内で,サクラの標準木を探し求めて
愛でて歩きたいと思っております。
日頃、住宅ネタオンリーでやってきておりますが、
いっとき、ただのサクラ大好きおじさんでいたいと思います(笑)。
あしからず、よろしくお願い申し上げます。


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地面の下で起きていることへの不安と対策

2016年04月23日 04時33分35秒 | Weblog
写真は、わが家駐車場の様子であります。
昨年、ふと気付くとマンホール周辺の手前側がやや陥没が見られたので
自分でDIYでモルタルを購入して、地面には煉瓦を敷き込んでいるので、
その煉瓦の余りを砕いてクラッシュ煉瓦にして、モルタルで固める
応急的処置を自力で行っておりました。
そうしていたところ、冬の積雪が消えて、地盤面が露出してきて
ことしの春、どうも写真のマンホール右側に新たに陥没が見えてきた。

わが家駐車場スペースは、新築の25年前当時、
全面に灯油熱源のロードヒーティングを敷設して、その上に土を被覆し
天圧・ローラーを掛けて、その表面に煉瓦を敷き込んでいました。
市の許可を取って、隣接する歩道にも同様の処理をしました。
その後、20年前に職住一体の、職の方が業務拡大して、
やむを得ず建物の増改築工事を行ったときに、
地下も設ける工事を行って、大規模に掘り返したりしました。
既存の建物があるなかで、それにつなげて「地下室」を作るというのは、
まことにやんちゃな工事を発注したモノだと、
いまさらながら反省していますが(汗)
その工事を目にしながら、発注者自身がハラハラしていました。
既存建物の重量を受け止めている地盤ギリギリに掘削をするわけで、
自分自身顧みて、その不明を深く反省しております。
で、やはり、周辺的に地盤面の不整合が発生せざるを得ない。
今回、見つかったこの陥没も、その工事の時の地盤復旧が、
このマンホール周辺で一部破綻を来したのではないかと不安になります。
折からの熊本地震もあって、地盤面、表皮の下側に不安意識が向いてきます。
そういえば、個人的にはその報道姿勢には大いに疑問を感じている
朝日新聞WEB版に、自宅周辺の地盤状況ハザードマップ入力⇒
結果の出る記事がありました。
報道姿勢とは別に、たいへん素晴らしいと思います。
みなさんも活用されたら良いと思います。朝日新聞デジタル「揺れやすい地盤」




で、メンテナンスをお願いしている、札幌の建築会社・吉田建産さんに
この写真を送付して、意見を求めたところ、
「写真みました。増築工事の時の地下部分での掘削工事で、
空隙があって土砂がしまって陥没した可能性は確かにあると思いますが、
かなりの年月が過ぎ、回りが全体にそのように陥没状況に
なっていればこの推測もありかと思いますが 
現状ではマンホール付近のみなので、他の原因が考えられます。
マンホールの排水管の接続部に隙間があり、土砂が流されて
陥没した可能性が大です。設備系の業者さんに一度
点検してもらったほうが良いので、ご心配なら手配掛けます。」
という返信をいただきました。
そういう推測が正しいとすれば、若干地盤を掘り返して
排水管接合部をチェックして必要なメンテナンスを行って
いわば「原因の元を絶って」から、地盤に土盛りすれば良いわけです。
そういうことなので、わが家のメンテナンスで来週早々に、
専門業者さんにチェックしてもらう予定です。




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Facebookに「住宅マーケティング研究」開設。

2016年04月22日 06時32分17秒 | Weblog
わたし個人でこれまでブログを書き続けてきて、
Facebookについても、そのブログのご紹介という形で利活用してきました。
おかげさまで多くのみなさんから「友だち」になっていただき、
反響も大きくなって来ました。
情報発信を続けることで、いろいろとご教授いただいたりして
全国の多くのみなさんと交流が活発化しております。
なんといっても、交流の輪の拡大ということが最大のメリットですね。
情報時代、こういった一種のコミュニティの可能性を
もっと探っていくために、これまでの個人アカウントとはまた別に、
Facebookページ「三木奎吾のReplan住宅マーケティング研究」
開設致しました。
趣旨は要旨以下の通りであります。

北からの住ビジネス情報革新。地域住宅雑誌Replanが、
高断熱高気密+優れたデザインを志向する
地域優良工務店と建築家のための住マーケティングを探求します。
このサイトはそのショーウィンドウ。可能な範囲で広く情報公開。

北海道は全国ハウスメーカー占有率が30%以下と全国最小。
地域住宅技術資産「高断熱高気密」がユーザーから支持されている。
28年にわたって地域の優良な作り手の発掘・紹介を継続する
Replan誌面を通じて正しい性能情報が伝わり、同時に
地域住デザインに挑戦する建築家住宅も広く戦略的に伝えてきました。

こうした北の地での住宅市場革新の実績に踏まえ、
少子高齢化と着工減少・省エネ基準義務化・ZEH対応など
地域工務店の置かれた現状を突破する住宅マーケティング研究を情報発信。
住情報企業のためのビジネス・マーケティングを研究します。
すべては地域の豊かな住宅づくりの発展のために。

という次第であります。
ブログについては、個人アカウントとこのページと両方に
掲載していく考えですが、ブログは1日1投稿としているのに対して
この「三木奎吾のReplan住宅マーケティング研究」では、
内容としては、比較的にビジネス寄りの投稿を、別に行っていく考えです。
いま、絶賛「いいね」募集中であります(笑)。
従来にも増して、情報発信を心がけていきたいので、
ぜひみなさま、よろしくお願い申し上げます。

写真は、当社社屋の夕景写真を使用したFacebookページのトップ。
あ、左右幅が長いスペースなので、写真左側の背景は一部修正しています(笑)。
実際の社屋風景とは違いますが、そういうことですので、お許しください。


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明治45年の洋風建築 旧室蘭駅舎

2016年04月21日 05時22分05秒 | Weblog


室蘭にはよく行くけれど、一度もきちんと建物を見た経験がない。
どうもそんな後ろめたさが募ってくる、前期高齢化寸前のきょうこの頃(笑)
休日となると、こういった古建築を巡り歩きます。
この建物、いろいろな紹介文はおおむねこんな感じ。

旧室蘭駅舎は明治45年に建造され、北海道内の駅舎の中では
最古の木造建築物です。建築様式は、寄せ棟造りで、
明治の洋風建築の面影を残す屋根や白壁づくりの外観、
外回りは入母屋風で「がんぎ」と呼ばれるアーケード様式となっており、
全国でも珍しい建築物となっています。
平成11年7月には、「国の登録有形文化財」に登録され、
平成22年10月には、JR北海道の「準鉄道記念物」に指定されました。

で、外観で見ると石造りかと見まごうような重厚感のあるデザイン。
なんですが、2枚目の写真を見ておわかりのように、
内部には柱が1本も立っていない、がらんどうであります。
外部にあった「由緒書き」には、「時計台と同様の・・・」云々とありましたが、
推測するに、これはツーバイフォーの原型とされた
バルーンフレーム工法で建てられているのではないかと思われました。
札幌時計台も、内部は大きなホールになっていて、構成は「同様」。
巨大な屋根はトラスだろうと思われるのですが、
その木組みは残念ながら天井が張られているので見られません。
しかし時計台をはるかに凌駕する内部の大きさなので、
この時代の北海道の建築としては、時計台以上の資料価値があると思います。
一見すると2階建てに見えるけれど、
大きな「平屋建築」であり、外部に「雁木」的に回された
回廊装置は、構造とは無関係のものだろうと思います。
大きな寄せ棟屋根とドーマー窓、石の煙突などで、やさしい印象を与えてくれる。
スケールは大きいけれど、なにかしら住宅風の風情が感じられます。
木造建築の味わいが、多少のバタ臭さはあるけれど、
それもまた、いかにも明治を感じさせてくれて楽しい。

2869

真横から外観を見ると、2階にみえる位置の窓が
どうも水平ラインに破綻が見られる。
さすがに103年の時間の風雪感がありますが、
そういうのも、正直に古びている様子と受け止められる。
こういった明治の建築って、考えてみれば
日本の歴史の中では、京都の造営に先立つ奈良の古建築群が
現代と明治末期のあいだ同様に、おおむねこれくらい
100年の間隔があったのだと思います。
工法やデザインの違いを、かの時代の人たちも
そのように認識もしたのでしょうか。
いろんな想念を惹起させてくれる建物でした。




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