りんたろうのきときと日記

好きな事だけ只々綴る

DVD「アヒルと鴨のコインロッカー」観ました♪

2008年06月23日 22時21分54秒 | 映画(DVD)
☆「アヒルと鴨のコインロッカー」
監督:中村義洋
出演:濱田岳、瑛太、関めぐみ、田村圭生、関暁夫、眞島秀和、野村恵里、平田薫、寺十吾、恩田括、キムラ緑子、なぎら健壱、松田龍平、大塚寧々


伊坂幸太郎の同名作のを「チーム・バチスタの栄光」の中村義洋が監督、映画化。
主人公・椎名を演じるのは濱田岳。
「3年B組金八先生 Part7」で初めて見た時は、ひとりだけやけに老けた中学生がまじっているなぁと印象深かった濱田岳。
本作では朴訥とした青年をリアルに演じています。
ミステリアスな椎名の隣人河崎には瑛太。

河崎の元カノの琴美には関めぐみ。

なんの予備知識なく観たのですが、これが面白かった(^-^)
ネタバレすると面白さが半減してしまうので、詳しいことは控えますので(そうするとほとんど書けなくなってしまう(^-^;(笑))
オープニング、椎名と河崎が出会うシーンから、不思議な空気が物語りを包みます。
何故本屋を襲撃するのか?
何故「広辞苑」なのか?
何故「広辞林」と間違えてしまったのか?
ブータン人留学生ドルジとは何者なのか?
その恋人で、河崎の元カノ琴美との関係は?
河崎が言う「ペットショップ店店長・麗子には気をつけろ」の意味は?
などなど、多くの謎や複線が張られ、二転三転と展開するストーリーは見事で目が離せません☆
そして、徐々に明らかになっていく真実には、あまりの切なさに涙、涙(>_<)
出演者たちの演技も自然で、特にメインとなる濱田岳、瑛太、関めぐみ、松田龍平がイイ(>_<)♪

人の考え方は様々で、それは善悪に対する捉え方にもいえること。
今の世の中、常識の通用しない人間があまりにも多すぎ、驚かされることばかり。
果たして河崎とドルジの行動は間違っているのだろうか?
もし、僕の大切な人が傷つけられたら、僕は迷うことなく同じ行動をとるでしょう。
僕はラストで麗子が言ったセリフが、どうしても偽善者っぽく感じてしまい解せなかったなぁ(^-^;。

DVD「ONCE ダブリンの街角で」観ました♪

2008年06月23日 00時35分04秒 | 映画(DVD)
☆「ONCE ダブリンの街角で」
監督:ジョン・カーニー
出演:グレン・ハンサード、マルケタ・イルグロヴァ、ヒュー・ウォルシュ、ゲリー・ヘンドリック、アラスター・フォーリー、ゲオフ・ミノゲ、ビル・ホドネット、ダヌシュ・クトレストヴァ、ダレン・ヒーリー、マル・ワイト


ダブリンを舞台に、ストリートで出会った地元の男とチェコ系移民の女が音楽を通して心を通わせていくラブストーリー。
公開当初、全米では2館からの上映だったのですが、その後口コミで話題となり、140館まで拡大。
サウンドトラックは全米チャートで2位を獲得し、2007年度アカデミー賞 歌曲賞、サンダンス映画祭 観客賞、ダブリン国際映画祭 観客賞、ロサンゼルス映画批評家協会賞 音楽賞、シカゴ映画批評家協会賞発表 音楽賞、放送映画批評家協会賞 音楽賞、インディペンデント・スピリット賞 外国語映画賞などなど数々の賞を受賞。

別れた彼女が忘れられずストリートで彼女への想いを綴った歌を歌う「男」にはグレン・ハンサード。
チェコからの移民で、貧しいながらも娘と母の3人で暮らす「女」にはマルケタ・イルグロヴァ。
主演の2人はともにミュージシャン(グレン・ハンサードはアイルランドの人気バンド“ザ・フレイムス”のフロントマン、マルケタ・イルグロヴァはチェコのシンガーソングライター)で、劇中にて本作のために書き下ろし数々の楽曲を披露しています。

う~ん、予告が一番面白かったかな(^-^;
これといって事件が起こるわけでもなく、盛り上がるでもなく、物語は地味~に進みます。
まるで主演2人のドキュメンタリー風プロモーションを観ているよう。
しかし、これが不思議と退屈ではなく、飽きずに観ることが(^-^)
「男」は元カノが忘れられず、女々しく彼女を想う歌をかき鳴らし、「女」はチェコにいる夫と別居中、愛する娘と母親とつつましい貧乏暮らし。
ネガティブな男とポジティブな女。
音楽を通じて2人には友情のような絆が生まれますが、恋愛に発展するでもなく、本編ではキスすらないプラトニックな関係。
無意味なSEXや強引に恋愛が展開する映画が多い中、これほどまでにプラトニックな作品は逆に好感が持てます(^-^)
劇中流れる2人の歌はお見事☆
前半、壊れた掃除機の修理を約束し、そのホース部分を持って引きずって歩く姿は愛くるしく、彼女が見せる、スタジオ代をマケさせたり、銀行での融資の相談のやり取りなどは笑いを誘います(^-^)

劇的なラブストーリーを期待して観ると少々肩透かしをくらい、ラストは呆気なく、投げっぱなしに近いかも(^-^;
でも、ラストに「男」が「女」に送るプレゼントにはニヤっとなり、心が温かくなる(^-^)