☆「自虐の詩」
監督:堤幸彦
出演:中谷美紀、阿部寛、遠藤憲一、カルーセル麻紀、ミスターちん、金児憲史、蛭子能収、島田洋八、松尾スズキ、岡珠希、丸岡知恵、Mr.オクレ、佐田真由美、アジャ・コング、斉木しげる、業田良家、竜雷太、名取裕子、西田敏行
“日本一泣ける4コマ漫画”とも評される業田良家の原作コミックを堤幸彦が監督、映画化。
堤幸彦といえば、僕の大好きなコミック「20世紀少年」の実写版が公開間近。
楽しみ♪
不幸のどん底にありながら、そこに幸せを見出そうと前向きに生きるヒロイン・幸江を演じるのは、中谷美紀。
「嫌われ松子の一生」で演じた松子も不幸ですが、こちらの幸江も負けてはおりません(^-^;(笑)
子供の頃から不幸で報われない、しかしそれで明るく前向きで一生懸命生きる幸江の姿は、思わず応援したくなってしまう。
元ヤクザのDV夫・イサオには阿部寛。
CGを駆使した見事なちゃぶ台返しを披露。
パンチパーマに目の下にクマ、寡黙で気に入らない事があるとすぐ暴力を振るうイサオを演じる阿部寛がまたいい♪
幸江を想う不器用な愛情がひしひしと伝わってきます。
隣人で世話焼きのおばちゃんを演じるカルーセル麻紀。
幸江にに好意を寄せる中華料理屋の店主を演じる遠藤憲一。
その中華料理店にいつの間にか住み着いてしまう幸江の父・家康を演じる西田敏行などなど個性的な登場人物たちもまたいい♪
中でも中学時代の同級生で幸江の唯一の友達・熊本さん(中学時代を演じたのは丸岡知恵、大人はアジャ・コング)のキャラクターは強烈。
遠く離れてもつづく2人の友情には涙です(>_<)
ヒロインがとことん不幸、主演が中谷美紀ということもあり、「嫌われ松子の一生」と比べられることも多いかと思いますが、「松子」のような「救われない物語」ではなく、ちゃんと救われるので僕はこっちの方が好き(^-^)
不幸な物語をユーモアたっぷりで描いているために、痛さや悲惨さは全く感じない(^-^)
笑いあり、涙あり、そしてラストは感動、心が温かくなる作品でした♪