
☆「ミラクル7号」
監督:チャウ・シンチー
出演:チャウ・シンチー、シュー・チャオ、キティ・チャン、リー・ションチン、フォン・ミンハン、ホアン・レイ、ヤオ・ウェンシュエ、ハン・ヨンホア、ラム・ジーチョン
貧乏親子と、彼らが拾った不思議な地球外生命体ミラクル7号が巻き起こす、笑いと感動のドタバタ・コメディ。
監督は「少林サッカー」「カンフーハッスル」のチャウ・シンチー。
最近では、「少林少女」でエグゼクティブプロデューサーを務め、ハリウッド実写版「ドラゴンボール」にもプロデューサーとして参加。
自身の次回作は「西遊記」を予定。
本作では、ディッキーの父親ティーを演じています。
主人公の少年ディッキーを演じるのは、1万人が参加したオーディションで選ばれたシュー・チャオ。
新人子役とは思えないほど、見事な演技を披露しています。
しかも驚くことに、彼・・・イヤ、彼女は女の子(驚)!
全然気づきませんでした(^-^;
実生活では、彼女の才能に惚れ込んだチャウ・シンチーと養子縁組を果たし「親子」の関係を築いているそうです。
ディッキーの通う小学校の美しく優しい先生ユエンには、「少林少女」のキティ・チャン。
「少林少女」の時とはイメージが違い、ホント綺麗で大人の美しさを醸し出しています(>_<)♪
この小学校では、女性の教師の制服は何故かチャイナドレス。
スリットから見える美しい脚は小学生には目の毒(笑)
ティーが働く建設現場のボスには、チャウ・シンチー作品ではお馴染み、最近では「少林少女」にも出演していたラム・ジーチョン。
シュー・チャオが女の子だったことには驚きましたが、さらに驚くことが。
ディッキーの同級生で彼をいじめるイジメっ子のリーダー・ジョニーを演じる「西遊記リローデッド」のフアン・レイ。
彼・・・イヤ、彼女もまた女の子(驚)!!
そして、ペロペロキャンディーを報酬にジョニーに雇われた用心棒の怪力小学生・暴龍を演じるヤオ・ウェンシュエ。
彼・・・イヤ、彼女もまた23才の女性(笑)!!!
で、その容姿ゆえにジョニーたちにイジメられているところをディッキーに助けられ、彼に好意を寄せる心優しき巨漢少女(小学生)マギーを演じるハン・ヨン・ウォア。
彼女・・・イヤ、彼はれっきとした男性(驚き・・・でもないか(笑))
なんでも、チャウ・シンチーが中国本土で発見した男性レスラーだそうで。
劇中見せるマギーVS暴龍のアクションは必見☆
ティーがゴミ捨て場から拾ってきた謎の地球外生命体ミラクル7号(ナナちゃん)。
はじめはバレーボール大のゴムボールだったのですが、それが小型犬のような姿に変化。
毛がふさふさな頭に、スライムのような体で伸び縮み自由。
潰されても、ドリルやノコギリもへっちゃら。
頭にある触覚のようなものは、エネルギーゲージで、エネルギーが減るとウルトラマンのカラータイマーのように赤く点滅し、完全になくなると命にかかわる。
また、そこから不思議な光線を発射。
怒るとマシンガンのようにウ○コを飛ばす(笑)
果たしてミラクル7号(ナナちゃん)は、何の目的で地球に残されたのか?
時々、ショートし火花を散らしたり、頭からスプリングが飛び出たりと、生物なのかロボットなのか?
「少林サッカー」、「カンフーハッスル」とカンフーアクションがつづいたチャウ・シンチー作品。
次はどんなアクションを見せてくれるのかと楽しみにしていたら、なんと今回はSF。
しかも少年と不思議な生命体との友情、親子の絆を描いているというではありませんか。
『「REX 恐竜物語」や「小さき勇者たち ~ガメラ~」のようなクソ映画だったらどうしよう』と不安に駆られながら鑑賞したのですが、イヤ~、さすがはチャウ・シンチー、楽しませてくれました(^-^)♪
内容的には「E.T.」や「ドラえもん」、「オバQ」、「ウメ星デンカ」などの藤子マンガといった感じ。
濃いキャラクターのオンパレード、テンポのよいこネタ満載で笑いを誘います。
従来のチャウ・シンチー作品と違いカンフーアクションは少なく、今回シンチー自身のアクションはナシ。
本作でカンフーアクションを披露するのはディッキー子供たち。
しかし、子供だからと侮る事なかれ、ディッキー&マギーVSいじめっ子グループ、マギーVS暴龍、ミラクル7号VS凶暴野良犬は痛快で見応えあり♪
貧乏ながらも、明るく前向きに生きるティー&ディッキーの親子愛や絆もしっかり描いており、ラストはホロっと涙が。
ブルース・リーやカンフー映画、「M:I-2」など映画へのオマージュは健在。
「少林サッカー」、「カンフーハッスル」など自身の作品のセルフパロディも満載で、知っている方はニヤっとしてしまうかも(^-^)
ただ、内容の薄っぺらさはいなめない(^-^;
ストーリー展開も少々強引で、まとまりのなくいかにも香港映画という感じ(^-^;
それでも十分楽しめる作品で、上映時間も88分とサクっと観られます♪
字幕版にもかかわらず、小さなお子さんを連れた親子連れが多く、子供たちの笑い声があっちこっちから聞こえました(^-^)
子供はこの作品好きだろうなぁ(^-^)