帯文の「広く深くおのがじしに詠う」に引かれてこの本を買いました。
リコは自分の心情を吐露するのが苦手なので短歌を詠む時に今一歩心に踏み込んだ歌が詠めません。
佐佐木幸綱著、『心の花の歌人たち』を読んで色々な事を学ばせていただきました。
佐佐木氏の25人の歌集の解説として書かれた文は深く、温かく詠草を読んでみえる。歌を詠むのも大切だが読める人に成らなければいけないとの想いが強く湧きました。
P54,築地正子の歌を2首紹介します。
○桜が似合ふ女の歳もありぬべし昨年にてもなし今年にてもなし
○老いゆくも身の芸とかや生きてあふ今年の桜に礼(ゐや)たてまつる