誉田哲也『武士道ジェネレーション』

赤、青、緑の背表紙は、本棚でとても目立っている。
緑の隣に紫の本を並べる。
それまで広がっていたものが、キュッと閉じたような感じがする。
多分、これで終わり。
前作『武士道エイティーン』から6年がたち、いまごろ続編が出てくるとは思わなかった。
そしてその年月分、登場人物たちは年を取り、大人になっていた。成長していた。
成長を嬉しく思う一方、変わらない部分を見つけると、それもまた嬉しい。
親戚のおじさんになった感覚で読んでいると、あの高校生がこんなに大きくなったのかと、涙がこぼれてくる。
同年代のつもりで読んでいると、ぼくももっと大人にならねばと思うのだ。
イラストは長崎訓子氏。装丁は池田進吾氏。(2015)

赤、青、緑の背表紙は、本棚でとても目立っている。
緑の隣に紫の本を並べる。
それまで広がっていたものが、キュッと閉じたような感じがする。
多分、これで終わり。
前作『武士道エイティーン』から6年がたち、いまごろ続編が出てくるとは思わなかった。
そしてその年月分、登場人物たちは年を取り、大人になっていた。成長していた。
成長を嬉しく思う一方、変わらない部分を見つけると、それもまた嬉しい。
親戚のおじさんになった感覚で読んでいると、あの高校生がこんなに大きくなったのかと、涙がこぼれてくる。
同年代のつもりで読んでいると、ぼくももっと大人にならねばと思うのだ。
イラストは長崎訓子氏。装丁は池田進吾氏。(2015)
