ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

武士道ジェネレーション

2019-03-11 19:08:12 | 読書
誉田哲也『武士道ジェネレーション』





 赤、青、緑の背表紙は、本棚でとても目立っている。

 緑の隣に紫の本を並べる。

 それまで広がっていたものが、キュッと閉じたような感じがする。

 多分、これで終わり。

 前作『武士道エイティーン』から6年がたち、いまごろ続編が出てくるとは思わなかった。

 そしてその年月分、登場人物たちは年を取り、大人になっていた。成長していた。

 成長を嬉しく思う一方、変わらない部分を見つけると、それもまた嬉しい。

 親戚のおじさんになった感覚で読んでいると、あの高校生がこんなに大きくなったのかと、涙がこぼれてくる。

 同年代のつもりで読んでいると、ぼくももっと大人にならねばと思うのだ。


 イラストは長崎訓子氏。装丁は池田進吾氏。(2015)


コメント
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