ニール・ゲイマン『壊れやすいもの』
色鮮やかな蝶が円状に並び、中央に、英語と日本語のタイトルと著者名。
英語の書体は特徴的だが、青色の日本語の方がすっと目に飛び込んでくる。
清潔で、とてもきれいな表紙。
背も印象的で、縦に置くと日本語の本、横にすると英語の本のようだ。
本を手に取ると、厚さのわりには軽い。
小口に塗られた青いインクは、パラパラめくってみると、ところどころにじみが見える。
その手作りを思わせる感じが、なぜか無性に読書欲を刺激する。
31編の小説と詩が並び、どれも雰囲気が似ているようで違う。
次はどんな世界が広がっていくのか、見当がつかない。
ただ、すべてがとっつきやすいものではないので、文章の波にもまれ、想像がうまくできないこともある。
そうなったら、考えすぎてはだめだ。
自由に流れに身をまかせ、雰囲気を楽しむのだ。
あるいは、何年後かに読み返すことで、鮮明にイメージが広がるのを期待するのだ。
それまで、ずっと手元に置きたいと思わせるに十分なつくり。
装丁は鈴木久美氏(角川書店装丁室)。(2015)
色鮮やかな蝶が円状に並び、中央に、英語と日本語のタイトルと著者名。
英語の書体は特徴的だが、青色の日本語の方がすっと目に飛び込んでくる。
清潔で、とてもきれいな表紙。
背も印象的で、縦に置くと日本語の本、横にすると英語の本のようだ。
本を手に取ると、厚さのわりには軽い。
小口に塗られた青いインクは、パラパラめくってみると、ところどころにじみが見える。
その手作りを思わせる感じが、なぜか無性に読書欲を刺激する。
31編の小説と詩が並び、どれも雰囲気が似ているようで違う。
次はどんな世界が広がっていくのか、見当がつかない。
ただ、すべてがとっつきやすいものではないので、文章の波にもまれ、想像がうまくできないこともある。
そうなったら、考えすぎてはだめだ。
自由に流れに身をまかせ、雰囲気を楽しむのだ。
あるいは、何年後かに読み返すことで、鮮明にイメージが広がるのを期待するのだ。
それまで、ずっと手元に置きたいと思わせるに十分なつくり。
装丁は鈴木久美氏(角川書店装丁室)。(2015)