ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

生き残る判断 生き残れない行動

2019-03-08 18:47:07 | 読書
アマンダ・リプリー『生き残る判断 生き残れない行動』





 書店の平台で見かけた文庫本。

 不思議な存在感で、思わず手に取った。

 表紙の周囲は太めの白縁で、中に薄い色の写真、その上に左右いっぱいに白い文字が並んでいる。

 よく見ると、埃まみれになった男性の写真。

 近くでタイトル、サブタイトルを見ると、意外と読みにくい。

 腕を伸ばして、1メートルくらい離すと、文字がくっきり浮かび上がる。まるで老眼になったようだ。

 長いタイトルの上に、さらに長いサブタイトル。

 「災害・テロ・事故、極限状況下で心と体に何が起こるのか」

 これを読むだけで内容がわかってしまう。

 で、何が起こるのか? 気になってしかたがない。

 自分は死なないとか、不測の事態に巻き込まれてもなんとかなる、なんて根拠のない自信は、この本を読むとあっさり崩れてしまう。

 諦めと絶望。

 でも一方で、準備の必要性を理解するようになる。

 カバーデザインは水戸部功氏。(2019)