オリヴァー・サックス『道程 オリヴァー・サックス自伝』
カバーは、光沢のある青灰色のインクを使い、中央に白抜きで大きく「道程」。
その文字は、長い道のりを走ってきて傷だらけになったように汚れがついている。
太い帯を外すと、上半身だけ見えていた写真の男は、BMWにまたがっているのがわかる。
革ジャンを着た精悍な顔つきのこの男が、著者のオリヴァー・サックスだとは思いもよらない。
オリヴァー・サックスのイメージは、著者プロフィールにあるヒゲをはやしたおじさんの方だ。
自伝なのでしかたがないが、時代が前後し、交友関係もつかみにくい。
思いつくままに書かれたようで、まるで自分の祖父に、毎晩少しずつ若い頃の話を聞いているようだ。
どのエピソードも楽しく、活力に溢れている。
著者が亡くなってしまったことを考えると、最後に話を聞けて(読めて)よかったという思いになる。
過去の著作をひとつずつ、それが書かれたときの状況を思い出しながら読み返していきたい。
装丁は水戸部功氏。(2017)
カバーは、光沢のある青灰色のインクを使い、中央に白抜きで大きく「道程」。
その文字は、長い道のりを走ってきて傷だらけになったように汚れがついている。
太い帯を外すと、上半身だけ見えていた写真の男は、BMWにまたがっているのがわかる。
革ジャンを着た精悍な顔つきのこの男が、著者のオリヴァー・サックスだとは思いもよらない。
オリヴァー・サックスのイメージは、著者プロフィールにあるヒゲをはやしたおじさんの方だ。
自伝なのでしかたがないが、時代が前後し、交友関係もつかみにくい。
思いつくままに書かれたようで、まるで自分の祖父に、毎晩少しずつ若い頃の話を聞いているようだ。
どのエピソードも楽しく、活力に溢れている。
著者が亡くなってしまったことを考えると、最後に話を聞けて(読めて)よかったという思いになる。
過去の著作をひとつずつ、それが書かれたときの状況を思い出しながら読み返していきたい。
装丁は水戸部功氏。(2017)