つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡の街角で感じた価値観の変遷。

2011年12月01日 23時24分33秒 | 日記
「今日の一枚」は「TSUTAYA 津幡店」前にはためく、
旧作レンタル100円の幟。
今や見慣れた光景だが、過去の記憶を掘り起こしてみると、
ある種の感慨を抱かずにいられない。

Digital Versatile Disc…DVDの普及以前、
記録メディアの主役の座はVideo Home System…「VHSテープ」だった。
収められた映像の尺は最大120分間。
3時間クラスの大作映画などは、上下2巻になり、更にボリュームアップ。
光ディスクに比べ、磁気テープはかさばったものである。

また、そもそもレンタルビデオ店自体が少なかった。
家庭における再生デッキの普及率も低く、
四半世紀前ならレンタル料金が、新旧問わず1本1000円程度した。
やがてハード、ソフトが行き渡り始め競争が激しくなると、
値段は落ち着いたものの、1本800円~500円の相場は長く続いたように思う。
それが今やオンラインでの視聴が可能となり、
100円どころか無料での鑑賞も珍しい事ではない。
隔世の感を禁じ得ない。

昔と比べエンターテイメントに触れる機会は格段に増え、手軽になった。
しかし同時に、ありがたみも軽くなってしまった。
便利と引き換えに失ってしまった価値がある。
コメント
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