つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町の看板に見る、復権。

2011年12月12日 07時52分14秒 | 日記
「冒頭の一枚」は、津幡町の飲食店前に立つ「トリスハイボール」の看板。
ちなみに、サブロクの縦長サイズの中に描かれたキャラクターは
「アンクルトリス」という。

トリスおじさんは、昭和33年(1958年)生まれ。
彼が誕生した昭和30年代、全国の飲み屋さんで爆発的にヒットしたのが、
トリスバーだ。
国産ブレンデッドウイスキー「トリス」の売りの1つは、
うまい・安いの「庶民感覚」。
それをソーダで割ったハイボールを目当てに、
トリスバーにはサラリーマンや大学生が集い賑わったらしい。
きっと、店内には「アンクルトリス」のポスターが
貼り出されていたのだろう。

数年前まで、日本国内における酒類販売における「ウイスキー」の地位は、
年配向け。 50~60代が家で飲むために購入するケースが多かった。
しかし、景気低迷、巣ごもり消費、低カロリーなどの傾向から、
昨今の「ハイボールブーム」により、見事に復権。
売上が伸び、壮年層以下にも浸透してきた様子は、
何だか、1980年代の「チューハイブーム」に重なる。
若年層を中心に焼酎(主として甲類だが)が居酒屋や自宅で市民権を得た頃。
ブラウン管では「マイルス・デイビス」や「シーナ・イーストン」、
「ボーイ・ジョージ」など洋楽スターを起用したCMが流れていたっけ…。

話題が昭和に及んだところで、80'Sの思い出話をもう1つ。
当時、サントリーのビールは「PENGUIN'S BAR」と銘打ち展開。
松田聖子が歌う「SWEET MEMORIES」にのせて、
アニメのペンギンキャラが男女の機微を紡ぎだす、
印象的で洒落たCMのアレである。

 

僕はあるビアホールで、このペンギンの着ぐるみを被るバイトをした。
真夏である。
密封である。
ものの数十分で休憩を入れなければ倒れてしまいそうなくらい暑かった。
苦行だったが、今となっては“甘い思い出”である。
コメント
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