つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

平成30年、20/44。

2018年09月08日 19時09分34秒 | 日記
戦後復興期から高度成長期にかけて拡大した「商店街」。
地域の一等地に暖簾を構え「町の顔」として存在感を放ち、
地域活性化の役割を担い、地域コミュニティの現場として、地域の発展に貢献した。
確かに、僕が子供だった頃、
つまり昭和期は、個人商店とその集合体「商店街」が、大変賑やかだった。

しかし、平成10年(1998年)に成立した、
「大規模小売店舗立地法」によって、大資本との競争の火蓋が切られる。
また、道路網の整備発達と自家用車の普及が、大型郊外店への流動に拍車をかけた。
そして、ネット通販によるリアル店舗の減退や、後継ぎ問題なども深刻。
「商店街」が、往時の勢いを失って久しい。

僕が暮らす「津幡町・庄」の一角に建つ「庄町商店街」の案内看板。
ご近所の方々にはお馴染みだろうが、果たして、コレを眺める事はどれ程あるだろうか?
手描きの地図の周辺に並んだ広告面の数は「44」。
まったくの独断推測ながら、うち「20」あまりが、廃業・休業、移転、改築・改名したと認める。
看板設置の時期は不明だが、おそらく、四半世紀のうちの変化だ。

時代の流れ。

たった一言で表現できるのかもしれないが、記憶の中の風景が無くなるのは、寂しい。
今と比べて不便だった昔でも、十分に暮らしてゆけた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする