つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

小春日に たらちね見遣る 碧き空。

2019年11月02日 19時22分11秒 | 追悼。

今日(2019年11月2日)は、よく晴れた一日だった。

母親が亡くなって、ちょうど一年が経つ。
津幡町・舟橋の「京武蔵 津幡店」に於いて、一周忌の法要が営れた。

この施設の本店は、お隣・金沢市吉原町。
昭和34年(1959年)「武蔵屋食堂」として創業し、
結婚式場、法要専門館へと、業態を変化させ現在に至る。
津幡町には、平成18年(2006年)に進出。
「津幡店」は、常時人を置かない予約営業。
維持経費・人件費を抑え、なかなかの利益を上げていると聞く。
頻繁に足を運ぶ店ではない。
僕は初めて足を踏み入れた。

キレイな館内の様子。
用を足したトイレはバリアフリーだった。

法要室として、イス席の仏間が2部屋ある。
こじんまりとしたサイズ感も、ちょうどいい。
お経をあげてもらったら、会食だ。

小広間に座っていただいた料理は八寸から、
茶蕎麦、寿司、お造り、天麩羅、炊き合わせ、蒸し物、ご飯、椀、香の物など。

お腹いっぱいである。
こちそう様でした。

縁者が集い、ひとしきり話に花が咲いて、故人を偲んで会はお開き。
外に出て見上げた空は、美しい碧。
母親が死んだ時の空は、漆黒で星が瞬いていたっけ。
などと過日を思い起こしていたら、視界の隅から音もなく一筋の雲が生まれ出て、
見る間に天空を横断してゆくではないか。

・・・頭の中で、ピアノのイントロが鳴り始めた。

♪白い坂道が空まで続いていた
 ゆらゆらかげろうがあの子を包む
 誰も気づかずただひとり あの子は昇っていく
 何もおそれない そして舞い上がる

 空に憧れて空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲

 高いあの窓であの子は死ぬ前も
 空を見ていたの 今はわからない
 ほかの人にはわからない あまりにも若すぎたと
 ただ思うだけ けれどしあわせ

 空に憧れて空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲

 空に憧れて空をかけてゆく あの子の命はひこうき雲
             
            <作詞作曲:荒井由実>
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする