つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡短信vol.68~如月朔日~

2020年02月01日 18時05分39秒 | 津幡短信。
津幡町に関するよしなしごとを簡潔にお届けする不定期通信。
今回は、この4本。

【お雛飾り。】


今朝、ちょっと尋ねたいことがあり、
前回投稿の「津幡ふるさと歴史館」を再訪した。
すると、受付カウンター横に立派な雛飾りが。
聞けば「津幡町にゆかりの方」から寄贈された、昭和30年代製の逸品だとか。
少子化、核家族化、住環境などから、最近はこじんまりとしたケースが多いそうだが、
7段飾りはやはり迫力があり美しい。
お内裏様とお雛様、三人官女、五人囃子、右大臣・左大臣に仕丁(しちょう)。
雛道具も揃ったフルセット。
3月末頃まで展示予定。
今のうちなら、一足早く春の気分に浸れるだろう。

【暖冬に花開く。】

まだ節分前。
桃の節句にはちと早いが、桃らしき花を見つけた。

本日・午後、津幡川沿いの道端で撮影。
枯れ木ばかりの風景の中にあって可憐な花はよく目立つ。

花のバトンは、冬の終わりから春にかけてウメが咲き、次にモモ、そしてサクラへ。
桃の綻びは3月頃の初春が定番だが、やはり暖冬の影響だろうか。

其(そ)のにほひ 桃より白し 水仙花。


こちらは冬から咲く花、水仙。
実は外来種で、平安末期に中国から渡来した。
原産は地中海沿岸。
学名は「ナルシサス」。
ギリシャ神話に登場する絶世の美少年「ナルシス」が、
水に映る己の美しさに見惚れ、水仙の花になったのは有名な話である。
瑞々しい柔肌のような白い花が、寒風に揺れていた。

【枯れ木に咲く小鳥の花。】

前述の水仙をカメラに収めた後、
「ファミリーマート津幡中須賀店」の傍を通りかかると何やら喧しい。
チュン、チュン、チュン。
チュン、チュン、チュン、チュン、チュン、チュン。
可愛らしい声の出所は街路樹だ。

近付いてみると雀の群れ。
100羽では足りないくらいの数。

雀は人里に定住して暮らす鳥。
秋から冬にかけては群れで巣を作って冬を耐え凌ぐのが常。
これは非繁殖期の生態なのだが、
羽ばたきや鳴き声をあげる様子は、随分と活動的である。
これもまた暖かな冬、だからだろうか?

<津幡短信vol.68>
コメント
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