同カテゴリーの先回は「エルビス・プレスリー」を取り上げた。
その文章を書くため、ネットで色々調べていたら、
世の中に「エルビスサンド」なる食べ物があると知る。
--- それは「ピーナッツバターとバナナとベーコンのサンドイッチ」。
聞いただけでいかにも高カロリー。
ロックの王様は、コレをコーヒーや炭酸飲料と一緒に、頻繁に食べていたという。
近年は変化が見られると聞くが、
アメリカ料理は「エルビスサンド」のような、豪快で大味な印象。
ビッグサイズでチーズや香辛料をふんだんに使っている気がする。
ほんの手すさび 手慰み。
不定期イラスト連載 第百七十六弾は、
そんなアメリカンな食を提供する大衆食堂「ダイナー(Diner)」のテーブル。
「ダイナー」の起こりは19世紀半ば。
馬車のワゴンにサンドイッチとコーヒーを乗せ販売したのが元祖とされる。
ターゲットは、夜間労働者。
レストランや商店が閉った遅い時間に、温かい軽食が安く買えると評判を呼んだ。
やがて、この移動屋台はイケると踏んだ人物が、
キッチンやカウンターを備えた客車のような移動屋台専用車の生産を開始。
20世紀初頭になると、24時間営業で朝食~ランチ~ディナー~夜食までを賄うようになり、
その原型、ダイニングカー (Dining Car)から派生した呼び名「ダイナー」が定着。
映画でよく観るスタイル---
ステンレスやクロームメッキの外壁に、カラフルなネオン管が輝くダイナーは、
第二次世界大戦後の1950年代に登場。
つまり「エルビスの時代」に合致する。
肩肘張らないカジュアルな雰囲気の店内でいただくのは、
ハンバーガー、ホットドッグ、フレンチフライポテト、ステーキ、
ミートローフ、アップルパイ、パンケーキ、ブラウニーなど。
もちろん「エルビスサンド」がメニューに載る場合も少なくないんだとか。
--- さて「エルビスサンド」、作ってみました。
適度にカットしたバナナと厚切りベーコン数枚をバターソテー。
たっぷりとピーナッツバターを塗った食パン2枚に挟み、
お好みでハチミツを垂らす。
バターを落としたフライパンで、弱火で熱し、軽く焼き色が付いたら完成。
バターのコク。
ベーコンの塩味。
バナナの甘み。
ピーナッツの濃厚な風味。
一つ一つは単純だが、それらが一度に襲い掛かってくるからタマラナイ。
コークで流し込めば、お腹いっぱい、腹持ちバツグンである。
キング、ごちそうさまでした!
そうです。
悪魔の××です。
退廃の味がします。
手を出すと痛い目に遭いそうですが、
初エルビスの出来栄えに不満が多く、
もう一度チャレンジするつもりです。
中毒にならないよう気を付けます。(笑)
では、また。
エルビスサンドって、いわゆる悪魔の××ですね。
アメリカ本土には、行ったことがありませんが、ハワイでも、十分にそれを感じました。
一種の麻薬みたいなもので、一度その味を知ると、常習性とより強い刺激を求める中毒性に憑りつかれる。
レシピに興味ありましたけど、近づかないようにします。(笑)
では、また。