http://www3.nhk.or.jp/news/html/20111117/k10014021501000.html
憲法改正の原案などを審議する衆議院の憲法審査会は、17日、設置されて初めて実質的な質疑を行い、各党がそれぞれの立場から意見を表明しました。
衆参両院の憲法審査会は、4年前に成立した国民投票法で、憲法改正の原案などを審議するために設置することが決められていますが、委員の選任が進まなかったことなどから質疑は行われていませんでした。しかし、先月、審議を行う態勢が整い、これを受けて、衆議院の憲法審査会は17日、衆議院憲法調査会長などを務めた中山太郎元外務大臣を参考人として招き、初めてとなる質疑を行いました。このあと各党が、憲法改正に対するそれぞれの立場について考え方を表明しました。
民主党の山花郁夫氏は「震災復興が最優先となるなか、憲法論議の優先順位は相対的に下がるが、必要ないわけではない。民主党は結党以来、憲法の議論を進めてきており、今後、国会の場で、しっかりとした議論を行っていきたい」と述べました。自民党の中谷元氏は「自民党の結党の大義は、占領下で作られた憲法を改正し、わが国を豊かにすることだ。経済大国になることは達成したが、憲法改正は道半ばであり、新しい時代に対応できる憲法改正を実現したい」と述べました。公明党の赤松正雄氏は「今の憲法には、時代の状況の変化に合わせ、環境権やプライバシー権というものを加える余地がある。改憲や護憲という大枠の中では護憲だが、さらに詰めていけば加憲という立場だ」と述べました。共産党の笠井亮氏は「憲法審査会が始動しなかった、この4年余り、国民が不利益を被った事実はない。国民は、憲法の改正を求めておらず、審査会を動かす必要はない」と述べました。社民党の照屋寛徳氏は「今、政治と国会が果たすべき使命は、憲法の理念を実現し、平和国家として歩んでいく決意と道筋を示すことだ。社民党は護憲政党として、いかなる改憲の動きにも反対だ」と述べました。みんなの党の柿澤未途氏は「制定から65年がたち、見直すべきときに来ていることは明らかで、憲法は改正すべきだ。どのように改正すべきか、あるいは改正すべきでないかを活発に議論する必要がある」と述べました。国民新党の中島正純氏は「国民新党は、憲法論議の再開を促進すべきとの立場を取ってきた。非常事態条項を憲法に設けることについて議論を進めることは、立法府に課せられた責務だ」と述べました。衆議院の憲法審査会は、17日の各党の意見表明を踏まえたうえで、今後、審議の進め方などについて、幹事会で協議していくことにしています。
☆各党の意見表明を踏まえたうえで、審議会の進め方などについて幹事会で協議していくことにしていますって自民党に政権を渡さない限り審議し続けるってことだね。(^^)
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