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◉平時の議論を有事にする「9月入学問題」/地獄耳

2020年05月01日 11時31分49秒 | ●YAMACHANの雑記帳

政界地獄耳

平時の議論を有事にする「9月入学問題」/地獄耳

★国民民主党なども同様の訴えをしているが、全国の知事の中の岩手、宮城、福島、茨城、福井、山梨、長野、三重、滋賀、鳥取、島根、岡山、広島、山口、徳島、高知、宮崎の各県知事で構成する「日本創生のための将来世代応援知事同盟」が29日の全国知事会で「9月入学・始業」を訴えた。

★それに一枚かみたい都知事・小池百合子が参戦。「9月がグローバルスタンダード。私は長年9月論者です。明治時代は9月だったので変えられないものではない。こうした機会を、教育システム、すなわちそれは社会全体のシステム。これを変えていくきっかけにしていく。これを“来年にします”では、モメンタム(いきおい)はなくす」と7月の都知事選挙の公約にしかねない勢いだ。大阪府知事・吉村洋文も追従。「学力格差を解消するという、このコロナとの関係では、そういう意味でも非常に有効な手段だと思う。日本の未来、若者の将来を考えた時にも、やはり9月入学を僕は実現すべきだと思う」と言い出す始末。コロナ感染者が全国一少ない徳島、鳥取が先頭に立って音頭を取るのも解せない。

★一方、この問題に愛媛県知事・中村時弘は意見書を提出。「コロナ対策と同じ土俵で議論することに抵抗感じる」とし、静岡県知事・川勝平太は「一般論として反対ではありませんけども、どさくさに紛れて社会システム全体にかかわることについて制度導入するべきではない」と反対した。混乱を招いたのは首相・安倍晋三が同日の衆院予算委員会で「9月新学期の動きについて、慎重にという意見もあることは十分に承知しているが、これくらい大きな変化がある中において、前広にさまざまな選択肢を検討していきたい」とした不用意な発言だ。

★今自治体がすべきは、学校が始まった時にクラスを少人数に組み替えるとか、給食は子供に配膳させないなどの対策を講じたり、貧困家庭や貧困学生を救うことだ。加えてこの知事同盟は官邸に「9月入学」の要望書を出すという。結局、官邸に出向くのが好きな知事の「要望書病」でしかないところも情けない。平時の議論を有事にするお粗末な話だ。(K)※敬称略

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