飛騨の山猿マーベリック新聞

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◆結婚は無理ゲー?4000人に「いいね」でも成果ゼロ マッチングアプリ「品定め」に疲弊…結婚を諦める若者たち

2024年12月28日 13時22分53秒 | ●YAMACHANの雑記帳

〈結婚は無理ゲーですか?〉(1)

 結婚する人が減っている。生涯未婚率は年々上がり、呼応するように少子化が進む。一方で、婚活する人は多く、事実婚や同性婚を望む人も。令和の若者らは結婚についてどう考えているのだろう。
 したいけれどできない?
 そもそもしたくない?
 パートナーや子どもを持つことについては?
 初回は、結婚を無理ゲー(攻略困難なゲームのよう)と語る男性と、「無理して相手を探すのはやめた」と思うに至った女性の話から。(記事は2024年7月24日東京新聞朝刊に掲載、内容・数字は当時の状況に基づきます)

◆あたたかい家庭で育ち、結婚に憧れ けど出会いがない

 「こんな無理ゲー見たことないぞ!」。恋愛や結婚したい人をつなぐマッチングアプリに登録して3週間ほど、東京都大田区の会社員男性(34)は、誰とも出会えないまま自身のブログに怒りをぶつけた。交際経験はなく、自らを「弱者男性」などと呼び、「トモイナ」の名前で苦しみをネット上に吐露する日々を送る。
 トモイナさんは千葉県出身で両親と妹の4人家族で育った。家族仲は良く、「信頼できる女性と家族になり、自分が育ててもらったように子どもを育ててみたかった」。電気系の大学を卒業後、就職浪人して入った会社は男性しかいなかった。年収は約430万円。出会いもない。周囲に勧められ、昨年3月にあるマッチングアプリに登録した。

◆メッセージ送信は有料 覚悟を決めて2万円払うも…

 次々と女性の写真が現れ、気が合いそうな人に「いいね」を付けて選別していく。お互いが「いいね」となると「マッチング」が成立、連絡を取り合える仕組みだ。まるでベルトコンベヤーから次々と女性が流れてくるかのような作業に罪悪感を感じつつ、「いいね」を付けた。そのうち、ブサメン(不細工なメンズ)を自認するトモイナさんは、ふと思った。「容姿が悪い男女に全くチャンスがねえな」
自身の経験を書いたブログを見つめるトモイナさん=東京都港区で

自身の経験を書いたブログを見つめるトモイナさん=東京都港区で

 別のアプリにも登録したところ、マッチングが成立。いざメッセージを送ろうとして、男性側は有料だと知った。利用料金は1カ月で約4000円。今後続くかわからないメッセージを1通送るために支払うか――。悩んだ末、どうせなら本格的に始めようと、約2万円を支払い、国内最大級の三つ目のアプリの12カ月プランに加入した。
 それから、1日約10人に「いいね」をし続けて3週間。たまにマッチングしてお礼のメッセージを送っても返事はなかった。

◆1年間で4000人以上に「いいね」、会えた人数は…

 女性側は「いいね」は少ない人でも50、多い人は500以上付いていた。「女性は、アプリで男性と出会いやすくなったのでは」とトモイナさん。その上で、一人一人の詳細なプロフィルを確認する前に、まず容姿でフィルターにかけるだろう、と推測する。「昔以上に性格よりも容姿や年収などプロフィルを見た時点で分かる強みが重要で、弱者男性には対話する機会すら与えられない」とぼやく。
 その後、追加で料金を支払い、あえて「いいね」が少ない人にアプローチする作戦に切り替えたが、成果は得られず。1年間で4000人以上に「いいね」をして、会えたのは3人だけ。交際にはつながらなかった。
 

◆「正直『ざまぁ』としか思わない」

 トモイナさんは今、結婚はほぼあきらめた。「全てのスペック(条件)が平均を超えてないといけないんです。身長がちょっと低い、年収がちょっと低い、顔はちょっとかっこ悪いとダメ」。積極的な婚活はもうしないという。「もうそろそろ心が限界。すでに粉々になってるのに、これ以上やったら精神が壊れる」
 婚姻数の減少や少子化について尋ねると、「正直『ざまぁ(ざまぁみろ)』としか思わない」と吐き捨てるように言った。「女性の社会進出で女性の年収が上昇しただけでなく、男性に対する理想も上がり、男性に全てを求める。そんな女性を『結婚して養って幸せにするぜ!』なんて、一部の強者しかできない」(石川由佳理)
   ◇

◆「なんとなく、20代後半までには結婚するもんだと」

 「結婚はいつかできたらいっか、くらいの気持ち。したくないって決めたわけでもないですけどね」。三重県に住む公務員のミカさん(31)=仮名=は、さっぱりとした笑顔で語る。
 
 20代半ばまでは、前向きだった。母親は結婚が早く、23歳でミカさんを出産。「私もなんとなく、20代後半までには結婚するもんだと思ってました」
 
 結婚を考えた人もいた。ただ、婚約までしても結婚に至らなかったり、長く付き合った末に別れる道を選んだりしたことがあった。

◆高学歴、大手企業勤め…「条件」は申し分ない

 結婚する友人が増え、うらやましさや焦りもあったが、一方で、30代が近づき、仕事の裁量が大きくなり、評価されることが増えた。楽しさを感じ、「仕事以外のプライベートで疲れるのは無駄だな」と思うようになった。休日は家事をしたり、1人でカフェに行ったり、友達と遊んだり、それなりに充実していた。
 とはいえ、結婚しないと決めたわけではなかった。出会えるチャンスがあるならと昨年10月、初めてマッチングアプリに登録してみた。アプリを使って結婚した友人もいて、「一度くらいは試してみるか」という軽い気持ちだった。
結婚相手を無理に探すことがストレスになったというミカさん=三重県内で

結婚相手を無理に探すことがストレスになったというミカさん=三重県内で

 計5人とやりとりし、実際に会った。このうち、3回ほど会った同い年の男性から交際を申し込まれ、受け入れた。高学歴で大手企業に勤め、実家も経済的に豊か。「条件」は申し分ない。「好きになれたらいいな」と思った。

◆「品定め」に違和感 無理して探すのはやめた

 ただ、会う頻度や相手に求める姿勢などで温度差を感じ、結局、1カ月半ほどで交際は終わった。同時にアプリも退会。4カ月足らずで「自分には向いていない」と痛感したからだ。
 アプリでは年収や職業、身長といった「条件」からお互いを選ぶしかない。品定めしたり、されたりしているようで違和感を抱いた。「よく見せた状態の自分」でメッセージをやりとりしたり、会ったりするのにも疲れてしまった。
 30代になり「理想が高くなっているかも」とも感じる。相手に少しでも違和感があると「この人とは合わないな」と判断するのが早くなった。「1人でも充実しているのに、我慢してまで付き合うのは時間がもったいないと思っちゃった」
 結婚相手を無理して探すのはやめよう、と割り切ったら気が楽になった。焦りを感じなくなったのは「独身でも別にいいよね、という風潮が世間に生まれてきたからかも」と感じる。未婚率の上昇は、そうした人が増えたことが一因かもしれないと思う。
 今、周りから「いい人いないの?」と聞かれることはほとんどなくなった。「結婚してなくても、楽しそうに見えるからかな」。それならいっか、と今は思っている。

   ◇

◆50歳時未婚率 上昇続く

 50歳時の未婚率は年々上昇しており、国立社会保障・人口問題研究所によると、2020年は男性が約28%、女性が約17%。30年前と比べて、男性は5倍、女性は4倍になった。一方で、女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は23年に1.20となり、過去最低だった。
 ただ、結婚意欲を持つ若者が大幅に減ったわけではない。同研究所の21年の出生動向基本調査によると、「いずれ結婚するつもり」と考える18~34歳の未婚者は男女とも8割を超える。
 結婚しない理由については、18~24歳では「必要性をまだ感じない」などが上位に。25~34歳では男女とも「適当な相手にまだ巡り合わない」という回答の選択率が4割強で最も高かった。(熊崎未奈)
 
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