日本は今恐ろしい言論封圧の国家。封圧を他人事と黙認していると事態はどんどん悪化 これまでも脱原発発言をした人への圧力にはけたたましいものがあった。
今、脱原発の最前線で多々発言しているのは新潟県泉田知事。
最近、泉田知事がIWJの岩上氏と対談し、その発言が、ソーシャルメディアに乗っている。(具体例―晴耕雨読)。そこにつぎの発言が引用されている。
「泉田知事、インタビューのあと、“ここまで言ったら危ないかも”と呟いた。
“消されたり、自殺したり。でも、僕は自殺しませんから。遺書が残っていても、自殺ではない。もし僕が自殺なんてことになったら、絶対に違うので調べてください”と言われた。
Wikipediaは次を記載している。
「柏崎刈羽原子力発電所の再稼働
東京電力柏崎刈羽原子力発電所(柏崎市)の再稼働について、2011年3月の東京電力福島第一原発事故後は事故の検証なしに再稼働の議論はしない原則を公言していた。2013年7月、東京電力が柏崎刈羽原発の再稼働に向けた安全審査を政府に申請した際には、「申請をしていくのは国民の理解を得られるとは到底思えない。地元に対する説明も一切ない」と強い不快感を表明[6]、東京電力の広瀬直己社長と会談し、「なぜ急いだのか。」と、東京電力の姿勢を批判した」
再稼働反対を唱えている人が様々な反対を受けてきた。
それはTPP関連も同じ。
原発の再稼働反対や、TPP反対、対中国の関係改善を主張する人の言論活動が行われなくなり、場合によって制裁を受けている中で、多くの人々はどう反応してきただろうか。
それは単なる一個人の問題として放置してきた。
ほとんど支援はない。
八木啓代さんは検察による小沢一郎氏追及は、「選挙で政権を取った民主党に対し、検察という権力が実権をとりもどそうとする一種のクーデターだ」と主張し、検察と戦っている人間である。
彼女は著作の中でマルティン・ニューメラーの言葉を引用していた。ニューメラーはドイツプロテスタント教会のナチ化に反対し、1937年から1945年強制収容所に収容されていた。
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「彼らが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった。
私は共産主義者でなかったから。
社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから
彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから
彼らがユダヤ人たちを連れて行ったとき、私は声をあげなかった
私はユダヤ人などではなかったから
そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった
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日本社会は今、危機的状況に入っている。
政治や言論の場で、弾圧が着実に進んでいる。
まさに「俺は共産主義者でないから」「俺は社会民主主義者でないから」「俺は労働組合員でないから」「俺はユダヤ人でないから」の現象は日本を覆い始めた。
「俺は小沢支持者でないから」「俺は原発推進に特別反対している訳でないから」「俺はTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)に特別反対している訳でないから」とみているうちに、次から次へと排除されていっている。
そして、危険なのは、いま真実を伝えようとする者を封じ込もうとしている。
(1)少年Hを見てみよう。
公式の説明を見てみよう。
「昭和初期神戸、洋服の仕立て屋を営み、柔軟な考えを持ち、家族を温かく見守る父盛夫と、大きな愛で家族を包む敏子。そんな二人のもと、好奇心旺盛に育った少年H肇、そして妹、幸せに暮らしていた4人だったが、H一家の周りでも、近所のうどん屋の兄ちゃんが政治犯で逮捕したり、徐々に不穏な空気が漂うようになる。
やがて戦争がはじまり、軍事統制が始まり、おかしいことをおかしいと自由に発言しづらくなっていく中、盛夫は周囲に翻弄されることなく、「おかしい」「なんで?」と聞くHにしっかりと現実を見ることを教え育てる」
「少年H」の原作は1997年刊行された。
そして、今2013年、「少年H」の映画が作成された。
多分、メッセージは大きく異なるのでないか。
1997年刊行された時、読者は「そんなことがあったなー、今は幸せだな」という感想であったのでないか。
しかし、今、監督降旗康男等はもっと現代に危機感を感じてメッセージを発信しているのでないか。
今まさに、「おかしいことをおかしいと自由に発言しづらくなっていく」時代になっている。
(2)「はだしのゲン」をみてみよう。
松江市は教育委員会が一時一般の閲覧から撤退する措置をとった。何故こんなことが起こったか。
週刊文春は『はだしのゲン騒動 松江市教育委員会を縮み上がらせた右翼男と危険な組織』と書いた。「在特会(在日特権を許さない市民の会)の京都支部長をかって勤めていた西村斉氏が同席した。他に、在特会島根支部長も同行している」
(3)映画監督宮崎駿(みやざき はやお)氏が引退宣言した。その中に次の台詞がある。
「世界がギシギシ音を立てて変化している時代に、今までと同じファンタジーを作り続けるのは無理があると思った」
日本は今、恐ろしい社会になろうとしている。
さまざまな分野で言論封圧が行われている。
4:我々は何をすべきか
(1) 一人一人が出来ることを考える。行動をとる。
はだしのゲン、制限の取りやめは人々の電話、FAXが多かったこと
(2)発言を続ける人を積極的に支援