イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

幸せな動き

2015年07月23日 02時02分13秒 | Art (ボールペン)



置かれている状況立場によって物事の見方捉え方は異なると感じます。

例えば、人の心を高揚させるような 所謂いいことばかりを
繰り返し視覚に訴え続けるということは、
それ
に夢中になっている本人は気付いていないのが殆どですが、
一種のサブリミナルであり、
誘導であり、
自分が思い描く方向へと 上手にあの手この手で導き、
引きつけようとする こうしたことは 
実は人の気持ちをコントロールしていることに他ならず
言い方を変えれば洗脳と同じだなと感じることが多々あります。
お金儲けに繋がる場合は尚更に・・・ 
ある意味ブレずに 同じことを繰り返し伝え続けるそうした洗脳も
上級者ほど周囲には刷り込みをしていると微塵も感じさせず
ノルマを課すでもなければ命令も支配もせず、尊敬という名のもとに
働き蜂たちを巧みにコントロールし 気持よく働かせ 結果的に
いいとこどりをしていると感じさせられます。
余計なことは決して言わず、働き蜂が自発的に働くよう
自分はシンボリックとしての立ち位置を守り
下界の見晴しを穏やかに見守るだけでシャカリキにならずとも
自然と対価はついてきて潤い続ける。そうした人の口癖は
「素晴らしいから皆にシェアします」であったり
自分の為に動いてくれるごく身近な人達のことを
女神とか天使といった言葉でやたらと持ち上げます。

高揚感たっぷりに綴られる言葉の先にあるものがビジネスであり
語られない様々なカラクリに気付いてしまった時、驚愕を越え
やり手だなと思う反面、もう純粋にその文言は響いてはきません。

お金がなくては生きていけないこの物質世界で
お金を産み出す能力がある人は素晴らしい才能と思います。
お金を引き寄せることに自信があった、ワクワクがとまらなく
楽しくて仕方がないのなら、
言い訳じみた事を書いたり
お金儲けをしている事実をひた隠しにする必要はなく、
それこそ恐い者知らずの勢いで堂々とサクッと
「お金儲け上手な私です。みんな私についてきて」と
周囲の反応であり、嫌われることなんて怖れずに
シンプルに言えばいいのでは?と思います。
そうした人達の中には コツコツ働くタイプの人に対し
やや上から目線でサラッと
「お金にブロックがある」という言葉で片付けますが
物質至上主義を彷彿とさせるような
そうした切り捨てるような言葉に「はて?」と
わたしは感じる1人です。

この世に産まれ落ちた目的であり意味は
それぞれ皆、違います。

多くの人から賞賛されるような大きなことを公言し
結果、成し遂げられた人だけが
人間として素晴らしいのでは決してなくて、
私達は、喜怒哀楽の全てを 時に痛みを伴いながら
まんべんなく味わうことで魂のレッスンの意味を知り、
1人では生きていないことに気付かされ
人の温かさを知り、自分はそのままで美しい
ということ最終的に知るように思わされます。

肉親などの近しい間柄に対しての
度を超えた熱心な説得も然り、
夢中になる理由は分からないでもないものの、
やはり選び取る自由は相手にあるのですから。

 「何だか矛盾していて おかしいな」と思うことに対し
考え抜いた末、
かつて一石を投じたことがありました。
それはほんの小さな石でしたが・・・・

テンション上げ上げあることを信じ切り
陶酔している状態の人に対し
軽くポンと肩を叩く様な感じで
「大々的に断言しちゃって大丈夫?」と助言の様なつもりでした。
丁度
同じ頃、その人を知る複数の人からも
「最近なんか おかしいよね」と聞かれるようになり、
やっぱりそう感じている人も多くいるんだと率直に思いました。
でも、当たり前のことですが、皆 思いは一緒です。
おかしいな、と気付き思っていても、やはり自分が可愛いので
意気揚々と手をあげて敢えて嫌われ役のストッパー、憎まれ役を
好んでする、という奇特な人などほとんどいないと思われます。
そんな中、やはり私自身も大きな葛藤がありましたが、結局、
相手にとっては もしかしたら耳が痛く、カチンとすることを
敢えて伝える決心をしました。
勿論、
相手の信じて疑わない大事にするものを慮りながら
言葉を選び、
ダイレクトに ズバッと切り込んだりはしませんでした。
それからある程度 時間が経った頃、
相手とのメールのやり取りの中で
私が伝えた言葉に対し相手は自分の信じることに対し、
圧力をかけられた
と感じていたと明かしてくれました。
圧力と取られていたことを知り残念に思いましたが
同時に目が覚めた、といいましょうか、
あの時 葛藤の中で一石を投じた自分のことを
つくづく馬鹿だなぁ~と思い
もう余計なことは言うまいと誓いました。

先月、今月と 読書月刊の如く、色々な分野の
色々な本を購入し 並行読みをしています。
それは、自分自身の心と向き合い、
客観的に自分をより知る為のワークのようでもあります。
自分と違う人間であり、異なる価値観を持つ作家たちの
経験値から裏打ちされた含蓄のある言葉をヒントに
文字の世界を感じていますが、迎合するばかりではなく 
私なりに よくよく咀嚼し、消化をし、
浄化へと繋げている最中です。

自分の内面と対峙しするような内容の
書籍を読んでいるからなのか、
最近、例の
やり取りが ふと思い出されたのですが、
今の時点での私の想いはこのように落ち着きました。


その人にとっては究極に素晴らしい物であっても
全員がそうだよね、ということは やっぱりなくて、
でもそれを広げようと 繰り返し視覚に訴え続けること、
その先に大きなお金の流れ、ビジネスが隠れている場合は
人々の気持ちを自分の信じてやまないものに引っ張る
なだらかな洗脳であり、コントロールし続けるということと
なんら変わりないのではないか、ということです。
普段は周囲の状況や人を冷静に厳しい目でジックリ観察し、
褒め言葉などは発しないタイプなのに、
お金儲けの為に何も疑問に思わず素直に動いてくれる
ごく身近な人のことは贔屓が凄く 
活字を追うのが恥ずかしくなってしまうような
独特な高揚感と賞賛の言葉の嵐に
「・・・・・」と より 冷静になります。

それぞれの立場、それぞれの背景によって
捉え方は異なります。

自分にとって心地よくない、耳の痛い話しを聞いたとき、
圧力やコントロールと直結させ怒りはねつけてしまうのか、
言葉の真意に隠されている光はなんだろう?と感じるのか・・・
大きな流れの先頭に立ち
誘導する立場の人は 常に前だけを向き夢中なので、
そうしたことに気付きにくいようですが、
利に繋がり 懐が潤うことに結びつくことを結果的に
繰り返し発信し続けることは見方を変えれば
コントロールそのものであり、洗脳のように感じるのです。


パワーの源

2015年07月22日 01時22分31秒 | Art (ボールペン)



私の場合 男女問わず、饒舌に語り、
スピィーディーにバンバン物事を推し進めてゆく 所謂目立つタイプの人よりも
言葉少なく、決して行動的とは言えずどちらかというと控えめだけれど
いざという時は逃げたり、尻込みしたりせず、デンと構え
口先ではない誠実な力を静かに発揮するようなタイプの人に
魅力を感じます。
昔から言われていることですが、人の本質が浮き彫りになるのは、
マイナスと思えるような出来事に直面した時であると感じます。
突発的な事、のっぴきならないことが起こった時、
どう対処するか、してくれるかでその関係性が確かめられると感じます。

14日~21日までの8日間、1枚づづ描いた作品(合計8枚)を
感謝祭と銘打って、久しぶりに販売させて頂きました。
(その前日、自分にできることは何か、と思った時
迷わず、スッと出てきたのが作品の販売でした。)

お求め頂いた皆様、この場をおかりして有難うございました。

今回 感謝祭をしよう!と思ったのは犬猫の殺処分をゼロにしようと
命を輝かせる為にしっぽのついた仔たちの為にご尽力下さっている
チームZERO様へ支援金をお送りしようと思ったからでした。
予定通りお代の一部を近々送金させて頂きます。

子供の頃から正義感が強く、
強い存在には巻かれず、従わずでしたが
立場の弱い存在であり、え?と思う現象を目の当たりにすると
放ってはおけず、守りたいと心動かされ、微力ながらその時々に
必要と思われる手であり、言葉であり心を
差し伸べ、紡ぎ、向けさせて頂いてきました。

強い存在は誰かの助けを借りずとも 寄り添わずとも
思うままにドンドン道を切り開いてゆけますが、
そうでない存在も世の中には数え切れないほどいると感じます。

この8日間はワクワクした気持ちで作品を描けました。
気持ちが明るく健やかでイキイキしていた8日間でした。
感謝祭をしよう・・・しっぽのついた仔たちのお陰で
私の魂が本当に悦ぶこと、嬉しいことを
再確認させて貰いました。

『まず自分ありき、順序が逆でしょ』ということは
勿論本人も分かっていていますがそれでも私は昔から、
自分の利よりも他の利を 自分のことよりも他を守ることに
自然と心と身体が反応してしまいます。
それがまぎれもないわたしなのです。
だからこれからも、カリスマ性のある方々の仰られる事に
無条件に「ふむふむ、すごい!!」と 引っ張られることなく、
自分の心の物差しで 自分の心が反応し
あたたかくなり、それをすることで気持ちが豊かになることを
迷わず選び取り、コツコツ続けてゆくつもりです。

オレンジ色の画用紙に 赤いミリペン(0.4ミリ)で描きました。
毎回感じるのですが、ミリペンとオレンジ色画用紙の組み合わせは
デジカメで写すと それぞれ本来の色味が出ず残念に思うのですが、
実物の画の方は 赤もオレンジ色も鮮やかに出ていて
作家としては
気に入った作品となりました。