イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

石の気持ち

2012年11月07日 00時00分09秒 | デザイン画・書画

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描いている途中 石を書かされているように感じました。

 立派な庭園にある、人間が名づけた見事な石たちは
人から「素晴らしい」と言われ大事に手入れされるけれど
   道端に目立たず コロン、と転がっているような
    小さな石たちは 誰に褒められることもなく
地面の物を空に巻き上げてしまう位の強い風が吹いたり

      人に蹴られたり、家に持ち帰られたり
   鳥に銜(くわ)えられてどこかに運ばれない限りは
ただそこにじっとしている。道行く人につばを吐かれても
          ガムをペッと飛ばされても、

     お散歩中の動物におしっこをかけられても 
     どうすることもできずそこにいる。時々思う。
  「石たちはいつも どんなことを思っているのかな」と。

 石やアスファルトや電信柱や植物や魚や動物達etc・・・・が、
   もし私達皆に分かるように、常に思いを発し、呟き 

        「~しないで」と語りかけていたなら
          人は人間以外のものたちに
 
    もう少し思いやりの気持ちを持てるのだろうか?

     この地球に住まう仲間が沢山いるという事を
      人は忘れてはいけないような気がする。