描いている途中 石を書かされているように感じました。
立派な庭園にある、人間が名づけた見事な石たちは
人から「素晴らしい」と言われ大事に手入れされるけれど
道端に目立たず コロン、と転がっているような
小さな石たちは 誰に褒められることもなく
地面の物を空に巻き上げてしまう位の強い風が吹いたり
人に蹴られたり、家に持ち帰られたり
鳥に銜(くわ)えられてどこかに運ばれない限りは
ただそこにじっとしている。道行く人につばを吐かれても
ガムをペッと飛ばされても、
お散歩中の動物におしっこをかけられても
どうすることもできずそこにいる。時々思う。
「石たちはいつも どんなことを思っているのかな」と。
石やアスファルトや電信柱や植物や魚や動物達etc・・・・が、
もし私達皆に分かるように、常に思いを発し、呟き
「~しないで」と語りかけていたなら
人は人間以外のものたちに
もう少し思いやりの気持ちを持てるのだろうか?
この地球に住まう仲間が沢山いるという事を
人は忘れてはいけないような気がする。