9月10日土曜、つつみ君が休みというので久しぶりに人形岩に開拓に行く計画を立てた。
この時期はまだ暑い、とりわけ人形岩は南面。もう少し待ちたいところだが彼と行ける日がいつになるかわからない現状にあっては行けるときに行っておくにこしたことはない。
8時過ぎ、取り付きに到着するとすでに岩は日差しを照り返している。これでは中途半端にムーブを解決していたら無駄に時間をかけてしまうだろう。
今日のところはムーブ解決は行わず、次回に開拓道具の荷揚げをしなくてもいいように最終ピッチの開拓を仕上げようと決めた。
グレードはたいしたことはないが、脆いためにより緊張する。
1ピッチはグレードは低いが久しぶりのクラックとあっては緊張する。
終了点にたどり着くとすぐに荷揚げにかかる。ホールバックがやけに重い。これを3回繰り返さなければならないと思うとため息が出る。
セカンドが上って来るとすぐに2ピッチ目に入る。荷上げ、ビレイと休む間はない。それでもソロでの開拓を思えばどれほど楽か。相方の存在は大きい。
最初は快適。
2ピッチ目は身体もなれたが、緊張感は変らない。特に終了点手前のトラバース部分はフォールした経験がるために緊張感が増す。暑さに加えて緊張もあり手がぬめる。左手アンダーから右手クロスで次を取った時、浅いところを取ったために、ぬめった手が滑りフォール。
4mほどフォールしただろうか。以前、ホールドが欠けてフォールしたことがトラウマになっているのか。バックロープで後ろに引かれる影響もあるのかもしれない。メインロープ、カムの重みも原因のうちかとわが身を慰め、体勢を整え再チャレンジ。何のことはない。すんなりいけた。たんなる思いきりのなさだ。
思えば、初めてここに来た時はソロだった。トラバースすればカムを噛ませられるだろうと出たと勝負で突っ込んだ。幸い、カムが効いてビレイ点を作ることが出来たが、今はその度胸はもうない。
ここからトラバースに入る。
3ピッチ目、ここのピッチが核心だ。それもしょっぱなに始まる。薄被りのシンクラック。指先半分が掛かればいいほう。今日はムーブは探らないと決めたものの、やはり試したくなる。何度かやったが、絶望的に悪い。あきらめてエイドで越える。越えてもシンクラックは数m続く。はたしてプロテクションを取る余裕があるだろうか。せめて足さえあればよいがそさえない。落ちれば確実にビレイヤーの下まで行く。グレードは12を軽く超えているだろう。
核心部を越えたところだが・・・
こんなところを行けるやつがいるのだろうか。自分の限界をはるかに超えた無謀なことをやっているのではないか。諦めた方がいいのではないかなどと、これまで何度も頭をよぎったが、今までに何人かの人が開拓に入ってくれている。それを思うと簡単には諦めがつかない。
少しでも陰を求めて一息の私。
3ピッチ終了点に着いて荷上げすると、すぐにボトルを取り出しのどを潤す。とにかく暑く、のどが渇く。
3ピッチの終了点(肩の部分)で20分ほどの休憩の後、頭部のボルト設置に取り掛かる。
ボルトを設置後はやけに疲れたために、相方に代わって試登してもらう。
取り付から悪い。相方はすぐにあきらめ、A0で越える。彼も疲れている。最後はカムをかませて頭へ。
次にフォローする私も一部A0になる。それでなんとか頭へとたどり着いた。
やっと立てた。
今日はフリー化こそしてないが、当面の目標の頭に立つ事ができた。それが収穫だ。
後はフリー化。頭部はなんとかなりそうだが、3ピッチ目は出来る気がしない。それでもチャレンジはするつもりである。
次回はもう荷揚げをしなくともよい。しかし、長く放置してきたためにまた掃除をしなければならない。
良い時期に狙って取り付こう。
最後に、開拓に加わってくださった方々にこの場を借りて御礼を申し上げます。
この時期はまだ暑い、とりわけ人形岩は南面。もう少し待ちたいところだが彼と行ける日がいつになるかわからない現状にあっては行けるときに行っておくにこしたことはない。
8時過ぎ、取り付きに到着するとすでに岩は日差しを照り返している。これでは中途半端にムーブを解決していたら無駄に時間をかけてしまうだろう。
今日のところはムーブ解決は行わず、次回に開拓道具の荷揚げをしなくてもいいように最終ピッチの開拓を仕上げようと決めた。
グレードはたいしたことはないが、脆いためにより緊張する。
1ピッチはグレードは低いが久しぶりのクラックとあっては緊張する。
終了点にたどり着くとすぐに荷揚げにかかる。ホールバックがやけに重い。これを3回繰り返さなければならないと思うとため息が出る。
セカンドが上って来るとすぐに2ピッチ目に入る。荷上げ、ビレイと休む間はない。それでもソロでの開拓を思えばどれほど楽か。相方の存在は大きい。
最初は快適。
2ピッチ目は身体もなれたが、緊張感は変らない。特に終了点手前のトラバース部分はフォールした経験がるために緊張感が増す。暑さに加えて緊張もあり手がぬめる。左手アンダーから右手クロスで次を取った時、浅いところを取ったために、ぬめった手が滑りフォール。
4mほどフォールしただろうか。以前、ホールドが欠けてフォールしたことがトラウマになっているのか。バックロープで後ろに引かれる影響もあるのかもしれない。メインロープ、カムの重みも原因のうちかとわが身を慰め、体勢を整え再チャレンジ。何のことはない。すんなりいけた。たんなる思いきりのなさだ。
思えば、初めてここに来た時はソロだった。トラバースすればカムを噛ませられるだろうと出たと勝負で突っ込んだ。幸い、カムが効いてビレイ点を作ることが出来たが、今はその度胸はもうない。
ここからトラバースに入る。
3ピッチ目、ここのピッチが核心だ。それもしょっぱなに始まる。薄被りのシンクラック。指先半分が掛かればいいほう。今日はムーブは探らないと決めたものの、やはり試したくなる。何度かやったが、絶望的に悪い。あきらめてエイドで越える。越えてもシンクラックは数m続く。はたしてプロテクションを取る余裕があるだろうか。せめて足さえあればよいがそさえない。落ちれば確実にビレイヤーの下まで行く。グレードは12を軽く超えているだろう。
核心部を越えたところだが・・・
こんなところを行けるやつがいるのだろうか。自分の限界をはるかに超えた無謀なことをやっているのではないか。諦めた方がいいのではないかなどと、これまで何度も頭をよぎったが、今までに何人かの人が開拓に入ってくれている。それを思うと簡単には諦めがつかない。
少しでも陰を求めて一息の私。
3ピッチ終了点に着いて荷上げすると、すぐにボトルを取り出しのどを潤す。とにかく暑く、のどが渇く。
3ピッチの終了点(肩の部分)で20分ほどの休憩の後、頭部のボルト設置に取り掛かる。
ボルトを設置後はやけに疲れたために、相方に代わって試登してもらう。
取り付から悪い。相方はすぐにあきらめ、A0で越える。彼も疲れている。最後はカムをかませて頭へ。
次にフォローする私も一部A0になる。それでなんとか頭へとたどり着いた。
やっと立てた。
今日はフリー化こそしてないが、当面の目標の頭に立つ事ができた。それが収穫だ。
後はフリー化。頭部はなんとかなりそうだが、3ピッチ目は出来る気がしない。それでもチャレンジはするつもりである。
次回はもう荷揚げをしなくともよい。しかし、長く放置してきたためにまた掃除をしなければならない。
良い時期に狙って取り付こう。
最後に、開拓に加わってくださった方々にこの場を借りて御礼を申し上げます。
解らないまま終わる そんなのは嫌だ!
アンパンマンのテーマ曲の一部です。
解らない答えを探し続けることが、その場所に立ち続けさせるのでしょうね。
時は早く過ぎる 光る星は消える
だから君は行くんだ微笑んで
歳をとると、この歌詞が身にしみてきます。
アンパンマンのテーマ曲は知りませんが深そうな詞ですね。
そのまま受け取ると、相手の答えのようですが??
未だ生知らず。微笑んで行けば良いですが。