天と地の間

クライミングに関する記録です。

映画鑑賞 剱岳、点の記

2009年07月04日 | 映画

まだ抜糸をしてなく、リハビリもままならないので久しぶりに映画を見ることにした。
 
 題名は「剱岳、点の記」、舞台となる山の撮り方が実に上手いと思った。
自然をモチーフにした作品の中では、久々の感動ものだった。まあ、監督がカメラマン出身というのもあるかもしれないが、あそこまで山
を撮れた作品はあまり無いのでは。
ストーリーは、もっと掘り下げても良かったような気がしたが、自然と役者がカバーしてしていたので、ここでは、くどくどいうのはやめよ
う。
 新田次郎氏の作品は、たいがい読んだつもりだったが、これだけはまだ読んでなかった。
それもかえってよかったようにも思う。
 出演者に関しては、香川 照之が演じた案内人が光っていた。彼に関しては、3年ほど前に「ゆれる」という
映画を見て将来楽しみな役者だとそのとき思ったが、その映画の役の延長線上に今回の演技が出てきたような気がする。決して、器用な役者
とはいえないが、目で語れる数少ない役者ではなかろうか。

 自然を題材にした作品で、近年見た中ではショーン・ベン監督の「Into The Wild」が心に残っている。
 この作品は、アメリカの大自然の描写がすばらしく、また、ストーリーがよく出来ていた。例えて言えば、漱石の作品に近いものがあるよ
うに私は感じた。裏を返せば、若干重く、考えさせられたが。


山を題材した心に残る作品ベスト2(近年)
・「Into The Wild」
・「剱岳、点の記」



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 入院 | トップ | 本日抜糸 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

映画」カテゴリの最新記事