12日(水曜日)、つつみ君と小積に開拓に行くことにした。
彼とは二ヶ月前にも一緒に小積を目指したのだが、基部に着いたところ、壁が濡れており、なおかつ雨が降り出すという不運に見舞
われた。
大崩はとかく雨が多い。今回も気圧配置を考えると、多少心配ではあるが、休みの都合で決行することにした。
6時過ぎ、まだ暗い中、ライトを灯して出発する。原生林の中のショートカットルート(工藤新道)は無論、道なき道。昔のテープがと
ころどころにあるが初めての人には心もとないだろう。
およそ1時間40分で小積中央稜基部着。登山道から沢をつめるコースと比較すると、時間は多少短縮する程度だが、かなり楽に行ける。
9時、登攀開始。1ピッチの長さと体調を考え、1番から3番まで3セット、0.5、0.75、4番を2セット。5,6番を一つずつと多めに持つ。
ロープは10mmと9mm。かなり重い。
のっけから身体を上げるのに苦労する。リハビリ途中の肩は未だに万全ではない。その肩の痛みが上腕まで波及する。先は長い。無理
はせずに核心部であっさりと、テンションを入れる。
先は長い。1ピッチ45m。直下までクラックが続く。 終了点近くの私。
かなりの時間をかけ終了点にたどり着くと次はセコンドとホールバックの荷揚げのビレイ。セコンドも登れば登るほどに増す重みで辛
い様子。時折、喘ぎ声が聞こえてくる。
荷揚げしながらフォローするつつみ君。
セコンドが上がったところで水分補給して2ピッチにかかる。2ピッチは短い。凹角の沿いに15mを上がれば終了となる。前回はこの2ピ
ッチの終了点まで一人で来たが、時間切れでボルトを打たずに撤収した。
荷揚げ後、終了点をこさえてからクラックの中を掃除じていると、雨がぽつぽつと落ちて来た。嫌な予感がする。ここまで来て引き揚
げたくはない。しばらく様子を見ようと相談し、掃除を続けていると、風が強くなり、気温も下がってきた。予報では明日から冬型の
気圧配置になるとのこと。どうもその変わり目のようだ。北風は次から次へと雨雲を運んでくる。
このまま突っ込んで本降りとなった場合、途中での撤収はかなりきびしいものになるだろう。それに高い標高。無理は出来ない。残念
だが撤収を決めた。
3ピッチ目。左は狭いチムニー。右はワイドから上部に行くにしたがって狭くなる。
こちらを取ることにするが頂点下部5m近いところでクラックは切れている。
はたして、そのスラブを越えられるか。なにもなさそうだ。
右のピークは小積
今年は雨が多く、かつ、休みの調整も付かなかったために久しぶりの小積であった。それだけに、なんとしてもめどは付けたかったと
ころ。しかし、雨ではどうしようもない。これからのシーズン、日は短く寒くなる。標高の高い小積にあってはより一層、リスクが伴う
が年内にもう一度行きたいところだ。
彼とは二ヶ月前にも一緒に小積を目指したのだが、基部に着いたところ、壁が濡れており、なおかつ雨が降り出すという不運に見舞
われた。
大崩はとかく雨が多い。今回も気圧配置を考えると、多少心配ではあるが、休みの都合で決行することにした。
6時過ぎ、まだ暗い中、ライトを灯して出発する。原生林の中のショートカットルート(工藤新道)は無論、道なき道。昔のテープがと
ころどころにあるが初めての人には心もとないだろう。
およそ1時間40分で小積中央稜基部着。登山道から沢をつめるコースと比較すると、時間は多少短縮する程度だが、かなり楽に行ける。
9時、登攀開始。1ピッチの長さと体調を考え、1番から3番まで3セット、0.5、0.75、4番を2セット。5,6番を一つずつと多めに持つ。
ロープは10mmと9mm。かなり重い。
のっけから身体を上げるのに苦労する。リハビリ途中の肩は未だに万全ではない。その肩の痛みが上腕まで波及する。先は長い。無理
はせずに核心部であっさりと、テンションを入れる。
先は長い。1ピッチ45m。直下までクラックが続く。 終了点近くの私。
かなりの時間をかけ終了点にたどり着くと次はセコンドとホールバックの荷揚げのビレイ。セコンドも登れば登るほどに増す重みで辛
い様子。時折、喘ぎ声が聞こえてくる。
荷揚げしながらフォローするつつみ君。
セコンドが上がったところで水分補給して2ピッチにかかる。2ピッチは短い。凹角の沿いに15mを上がれば終了となる。前回はこの2ピ
ッチの終了点まで一人で来たが、時間切れでボルトを打たずに撤収した。
荷揚げ後、終了点をこさえてからクラックの中を掃除じていると、雨がぽつぽつと落ちて来た。嫌な予感がする。ここまで来て引き揚
げたくはない。しばらく様子を見ようと相談し、掃除を続けていると、風が強くなり、気温も下がってきた。予報では明日から冬型の
気圧配置になるとのこと。どうもその変わり目のようだ。北風は次から次へと雨雲を運んでくる。
このまま突っ込んで本降りとなった場合、途中での撤収はかなりきびしいものになるだろう。それに高い標高。無理は出来ない。残念
だが撤収を決めた。
3ピッチ目。左は狭いチムニー。右はワイドから上部に行くにしたがって狭くなる。
こちらを取ることにするが頂点下部5m近いところでクラックは切れている。
はたして、そのスラブを越えられるか。なにもなさそうだ。
右のピークは小積
今年は雨が多く、かつ、休みの調整も付かなかったために久しぶりの小積であった。それだけに、なんとしてもめどは付けたかったと
ころ。しかし、雨ではどうしようもない。これからのシーズン、日は短く寒くなる。標高の高い小積にあってはより一層、リスクが伴う
が年内にもう一度行きたいところだ。
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