”おしゃれな小鳥のような~”
と、詩のような言葉と一緒に、
さらっと涼しげな、T シャツをいただきました。
選んでくださった直感は大当たりで、もちろん、大気に入りです!
今日は、岩波ホールで、友人と約束した日です。
さっそく、淡いアースカラーの風をまとって、
「紙屋悦子の青春」を観に行きました。
穏やかな海と、寄せる波の音に、老夫婦の回想が重なります。
戦時下の若いいのちの日々が、淡々と抑えられたタッチで描かれていて、
たましいの底を流れる一筋の哀しみに、深く胸を突かれます。
そこで生ききった人、若いいのちを託され、ながらえている人。
時に挿まれる回想シーンの波の音は、
今も、彼岸と此岸の間を寄せては返している波のささやきのようです。
黒木和雄監督、原田知世さんの映画は、はじめて観ました。
切り取られた慎ましやかな日々のなかにも、太陽にまぶしく光を散らす朝露や、
月明かりに煌めく夜露のような笑いとユーモアが
随所に織り込まれています。
声高ではなく、心の奥まで染みいってくるいい映画でした。
この映画の製作にかかわったすべての人々へ思いを馳せて、
クレジットタイトルまでしっかりと観ました。
心かよう友と会い、
”おしゃれな小鳥”になったつもりで、
一日をはばたいていると、
長い間放りっぱなしで汚れ、重くなっていた翼は、
すっかりと浄われ 、軽やかになっていました。
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