第３自習室

高校時代は絵に描いたような
劣等生だった
どうも筆記試験が最下位だったらしい

最初の中間試験の出来が悪く
父母会の案内を親に見せなかったので
出欠を担任に出さないでいたら
親が呼び出しをくった

その席で

　　　　　　　　　　筆記試験は最下位でした

と担任が告げたらしい
母親が帰ってきてさんざん罵しられ
いまだに言われている

確かに数学の試験が最悪で
言われたとおりだったと思うのだけど
補欠合格が１０人程いたはずで
正確には

　　　　　　　　　　　正規合格者の最下位

というべきで
卒業時には真ん中の成績ででたのだから
そんなに後ろ指を指されることもないはず

ＴＯＰで卒業するのも大変だと思うけど
最下位で入学した者が
ひとつも単位を落とさずに
真ん中の成績で卒業するのも
それなりに大変

うちの高校あたりでそんな成績なのだから
大学受験を志してもまともに行くハズもなく
結局二浪してしまった

一浪の時は宅浪して失敗したので
次の年は代々木ゼミナールの本校に行った

当時代々木に代ゼミの生徒から

　　　　　　　　　　　　　第３自習室

と呼ばれるファミレスがあった
第１自習室は代ゼミにある自習室のことであり
第２自習室は代ゼミの学食を指していたため
そうよばれていたのである

異常とも言える安さで５００円もあれば
おなか一杯のメニュー構成だったのだけど
「なめこの味噌汁」だけはいまいち
上澄みだけしかお玉ですくわないようで
いつも薄く「なめこ」も２粒程しか入っていなかった

　　　　　

軸付の立派な「なめこ」が「マルエツ」で安く売っていたので
買ったのだけどあの味噌汁の「なめこ」は
ほとんど入っていないうえに貧弱だった

そのファミレスは吉祥寺や桜新町にもあったのだけど
代々木をはじめあちこち閉店してしまい
今は渋谷を残すのみ

「なめこ」を見ていたら思い出した
昔の残像を求めて行ってみるとするか