前回の都立薬用植物園の続きです。
その前に、7日(木)深夜の地震について、いろいろの方がブログに
書いておられました。震源地は千葉でした。
地震があった時私は、テレビを見ながらソファーにもたれかかって
いました。
突然家族の携帯の警報音が一斉に鳴りだし、大きく揺れ始めました。
びっくりです。
あわてて、チャンネルをNHKに切り替え、震源地はどこだろうと
画面を見つめていました。余裕というより、危機感ゼロです。
少しして、そうだ玄関のドアを少し開けておかなくとはと思い、
あわててドアに向かい、カギをあけたまではいいのですが、
ドアに挟むものがみつかりません。
サンダルがいい、どこだ。
冷静に考えれば、一旦揺れが収まったところで、安全を考え
ながら、まず逃げることを考えないといけないのですが、
実際はこんな状況でした。
「3.11」から10年。確か今年の初めにいろいろ報道があった
はずですが、もはやすっかり忘れていました。
まさに「憂いなければ、備えなし」状態です。
今回は、私の住んでいるところは震度3でしたので、結果として
は何事もなくてすみました。
でもこれでは、今後大きな地震があった時には対処できません。
反省しきりです。
さて薬用植物園ですが、まずフヨウです。
鹿児島西部から沖縄にかけて自生するサキシマフヨウ
(アオイ科)です。
高さは2mはありました。白とピンクの花です。
晩秋に咲くようです。
オオベンケイソウと出ていました。
その名の通りベンケイソウより大きいということですね。
高さは30~40センチくらい。
ヒメアカタテハというんでしょうか、蝶が一匹、逃げもせず
花にずっと止まっていました。
イヌサフランです。よく見ます。
サフランという名前が入っていますが、サフランでは
ありません。サフランはアオイ科でクロッカスの仲間
ですが、イヌサフランはイヌサフラン科です。
有毒植物です。
似た名前の植物に、サフランモドキもありますが、
これはヒガンバナ科のタマスダレの仲間です。
それぞれ別種なんですね。
キダチチョウセンアサガオです。
別名のエンゼルトランペットという名前の方がよく
知られています。これはナス科の植物で、ヒルガオ科
のアサガオとは違います。有毒植物です。
トランペットのように大きな花が下を向いていました。
オオユウガギクです。野菊です。
晩秋に咲くようです。
高さは40センチくらい、花は3~4センチくらいでした。
横に広がっている感じでした。
実がなっている木もありました。
まずザクロです。今近くではあまり見かけません。
子どもの頃に食べて、中の赤い実がすっぱかった
ことを思い出します。
オオミサンザシ(バラ科)の実です。
4~5mくらいの大きな木です。
実が大きいのでオオミというらしいですね。
3~4センチくらいの大きさの実でした。
果実が食用とされ、消化を助ける働きがあるのだそうです。
チャノキ(ツバキ科)です。つまりお茶ですよね。
この花と実は初めて見ました。
白い花は晩秋に咲くんですね。確かにツバキの花のようです。
実もついていました。咲いたばかりで実がつくわけはないと
思いますので、去年の花の実なんでしょうか。
ヘビウリです。
夏に、レースのようなヘビウリの花を紹介しました。
花は、カラスウリと同じような感じでしたが、
実がまるで違いますね。
カラスウリの方は4~5センチの緑色の小さな実です。
ところが、ヘビウリの方は、2mくらいありそうです。
こんな大きな細長い実になるんですね。
自然とは本当に不思議ですし、おもしろいものです。
今の和歌山県北部に江戸時代に華岡青洲という医者がいて、最初に麻酔薬を開発しました。私、何年か前に華岡青洲の里に行ったことがあります。世界的にも先進的なことらしいです。その時使ったのがチョウセンアサガオです。
↓ 参考
https://www.terumo.co.jp/challengers/challengers/14.html
ブログにコメントをありがとうございます。
世界に先駆けて麻酔での手術を行ったのが
華岡青洲だったのですね。
その時に、青洲が研究しつくった麻酔薬の
材料になったのがチョウセンアサガオだった
ということなんですね。
キダチチョウセンアサガオが、医療の歴史を
刻む薬用植物だったことを知り、また植物園
にいく楽しみができました。