ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

日本庭園の秋 ~殿ヶ谷戸庭園の紅葉~

2022-11-29 | 公園・庭園・名所

都内の紅葉もそろそろ見納めの時期です

数日前、紅葉の名所の一つ、国分寺市にある

都立殿ヶ谷戸庭園を訪ねてみました。

 

庭園に入っていくと、中門を覆うように

立つモミジの樹が迎えてくれていました。

 

本館受付から中に進んでいくと、緑に映える

大芝生を縁取るように色づいているモミジが

目に飛び込んできます。

毎年同じようでいて、そのたびに新鮮な感動を

与えてくれる光景です。

 

陽射しがちょうど真上でしたので、見上げると

光が赤や黄色に色づいた葉を透かしています。

 

 

庭園の一番の紅葉のスポットは、東屋(紅葉亭)

です。上の写真は、殿ヶ谷戸庭園のホームページ

からお借りしました。

 

東屋の崖下には、湧き水を利用してつくられた池

あります。この池の周囲のモミジを東屋から

見下ろしながら、光や葉の緑がつくりだす光景を

楽しむわけです。

全くの偶然ですが、着物姿の方が額縁の絵のよう

写真に映りました。

後ろ姿がとても素敵な雰囲気でしたので、

使わせていただきました(上から2枚目です)。

 

たくさんの方が、この東屋に腰を下ろし、

紅葉を眺めながら、語らいを楽しんでいました。

 

東屋の周囲のモミジも光に映え、紅葉の見事さ

を演出していました。

 

手水鉢のモミジは、庭園のスタッフの方の

心配りかもしれません。日本庭園ならではの

美しさです。

 

庭園内のセンリョウの実、ミツマタの蕾が

秋の深まりを感じさせます。

 

二週間ほど前に訪ねたときに、ひっそりと咲いて

いたキチジョウソウ(吉祥草)です。

10cm~15cm程度の野草ですが、可憐です。

今回は、既に咲き終えていました。

 

    

殿ヶ谷戸庭園ではこんな作業も行われて

いました。これも二週間ほど前のことです。

雪吊りは、まもなくの冬の到来を告げています。

 

世界が平和でありますように!

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年をとるってどんなこと2 ~光が丘公園の紅葉~

2022-11-24 | 公園・庭園・名所

前回、芹沢春江さんが作られた「年をとるって

どんなこと」の1番と2番をご紹介しました。

その続きはこうです。

 3 年をとるってどんなこと

   腰が曲がるというけれど

   お世話になった人々に

   感謝感謝の姿です。

 4 年をとるってどんなこと

   誰でも同じ年をとる

   どうせとるなら元気よく

   楽しく年をとりましょう

 

確かに、年を重ねていくうちに、うまく

出来なくなっていくことが少しづつ出て

きます。

「でもそれは、誰もが一生懸命生きてきた

からなんです。

「だから、できないとか悪くなったと嘆く

より、出来ることを考えましょう、楽しむ

ことを考えましょう。」

私には、作者の芹沢さんが、そう言って、

元気づけてくれているように思えます。

ほのぼのとしたものを感じるのは、言葉に

心が込められているからなんですね。

 

紅葉を楽しみに、また出かけてみました。

練馬区の光が丘公園です。先週のことです。

ここは、都内でもイチョウの黄葉で有名です。

都営線の駅を出て、公園の入り口まで続く、

銀杏並木です。今年は、去年より色づくのが

早かったのか、散りだしている樹もありました。

でもいい雰囲気です。

 

公園を見渡すと、イチョウはもちろん、他の樹々

色づいています。

 

 

園の中央のイチョウの樹の下にも、落ち葉が

ぎっしり。ギンナンもぎっしりです。

 

ドングリもたくさん落ちています。

 

名札にはアカシデと出ていました。

紅葉がきれいな樹の一つですね。

 

   

これは何の木かわかりませんが、色合いが

素敵です。

 

   

ラクウショウ(落羽松)です。

見事な赤です。実がだいぶついていました。

 

モミジはやはりいいですね。

一枚目の写真の左側の樹は、何でしょうか。

 

これも何の木かわかりませんが、草地が

赤い葉で覆われていました。

 

地域の文化祭などで、展示作品を見ると、

写真、水彩画、絵手紙、色鉛筆画とか、

いろいろとやっておられる方は本当に多い

ですね。

秋の光景などは、うってつけの題材でしょう。

素晴らしい作品ばかりです。皆さん相当頑張って

おられるんですね。

私のぶらぶら歩きの写真は、自分なりに

楽しければそれでよし。

元気よく楽しく年をとる、いい言葉です。

 

世界が平和でありますように!

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年をとるってどんなこと1 ~所沢航空記念公園の紅葉~

2022-11-20 | 散歩

通所しているリハ施設に、最近、こんな言葉

が書かれた「書」が貼ってあります。

書には挿絵が添えられていて、絵手紙風にも

思えます。

利用者の方がつくったものだそうです。

 1 年をとるってどんなこと

   忘れっぽいというけれど

   いっぱいつまった知恵の箱

   出すのにちょっと迷うだけ

 2 年をとるってどんなこと

   耳は遠いし目も悪い

   あらゆるものをキャッチして

   私を育てた疲れです

ネットで調べてみると、この言葉の作者は、

当時84歳だった芹沢春江さんという方で、

年賀状用におつくりになった言葉だそうです。

元気が出る温かい言葉です。名言と思います。

今も、介護福祉施設などで活動に使われて

いるようです。

(この言葉は4番まであります。3・4番は

 次回紹介します。)

ポジティブです。ほのぼのとしてきます。

 

ところで、

地域の紅葉を探して、行ってみました。

所沢市にある所沢航空記念公園です。

 

園内はすっかり秋の装いです。

 

散策路の脇に立つ樹々も色づいています。

樹の下には落ち葉がびっしり、歩くたびに

カサコソ音がします。

 

有名な神宮外苑の銀杏並木ほどではあり

ませんが、距離にして100mちょっと

くらいでしょうか、ここの銀杏並木の黄葉も

なかなかのものだと思っています。

 

紅葉の主役、モミジも赤く色づいています。

 

これは何の木かわかりませんが、黄色の

葉に輝きを感じます。

 

エノキです。実は確か赤だったと思いますが、

既に黒っぽくなっていました。

陽に透かされた葉と一緒に、秋の深まりを

映し出しているようです。

 

樹の幹にハクモクレンと出ています。

黄と緑の葉の取り合わせが優しく感じます。

 

この葉は、ひょっとしてウルシかもしれません。

鮮やかな赤でした。

秋は短いです。草木の色づきはあっという間に

過ぎていきます。

 

世界が平和でありますように!

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花は育てる人、見る人の命です ~地域の花散歩~

2022-11-16 | 散歩

青く澄んだ空、冷えた空気。

爽やかですが、ピリッとしたものを感じます。

もう11月も半ばなんですね。

インフルエンザとかコロナとか、相変わらず

の日々ですが、近くをぶらっとしてみました。

 

地域の草木もすっかり秋の佇まいを見せて

います。

赤い実が競い合うように、目に飛び込んで

きます。一枚目はナンテンです。実のついた

枝が上を向いたり、垂れたりしています。

どちらかというとパラっとした感じです。

次は、ピラカンサです。葉を押しのける

ように実のかたまりが顔を出しています。

三枚目はクロガネモチです。葉にうずもれる

ように樹のあちらこちらに実がついています。

クロガネモチの樹は7~8mはありそうです。

 

カクレミノの実です。

黄色くなった葉もありましたが、実はまだ青く、

黒っぽくなるのはもう少し先かもしれません。

 

一枚目はキンカンの実です。二枚目は何か

よくわかりません。実は7~8cmはあります。

ダイダイ? さてー。

 

 

大事に大切に、手入れがされている花壇です。

おかげで、一年草や多年草のいろいろな花を、

いつも見させていただいています。

今、一番多いのはやはりキクです。

2枚目からは、ホトトギスやガウラ(白蝶草)の花。

そして最近咲き出したヒマラヤユキノシタです。

 

ところが何ということでしょうか、勝手に花を

持ち去る人がいるんですね。

日頃、それこそ慈しむように草木の手入れを

されておられます。手入れされている方々の

悲嘆にくれる姿を思うと、胸が張り裂けます。

草花は育てる人、見る人の命なんです。

どうか命を摘み取らないで下さい。

 

通りの花壇にもまだ花が見られました。

一枚目からヒメツルソバ、フジバカマ、

そしてたぶんルリトウワタ(瑠璃唐綿)と

思います。

 

冬桜が数輪の花をつけていました。

寒さの中でも凛として咲き続けています。

 

   

何の木の葉っぱか分かりませんが、色合いが

とても綺麗でした。

各地で紅葉が進んでいるようですね。

 

世界が平和でありますように!

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長崎あたふた旅日記4 ~佐世保 ハウステンボス~

2022-11-12 | 旅行

二日目の午後、佐世保のハウステンボスに

着きました。

予定よりも遅い時間の到着になりました。

 

ハウステンボスとは、”森の家”という意味で、

オランダの街並みを再現したテーマパーク

なんだそうです。

ホテルに向かって、ハウステンボス内に

バスが入って行ったとき、随分広いところ

だな感じました。

それもそのはずです。単独のテーマパーク

としては日本一の広さなんだそうです。

 

ホテルに入り一休みしてから、夕方近く

なって、街中を見て歩くことにしました。

さてと、どこに行こうか。

実は、こんなに広いとは思っていません

したから、ぶらっと一回りもすれば、

園内の様子は大体わかるだろうと思って

たんです。

 

ところが、もらった園内マップを見て、

どこに、どうやって行くか、そもそも

今どこにいるのか、見当がつきません。

我ながら、困ったシルバー観光客です。

 

  

結局、適当に歩いていて見つけたカナル

クルーザー乗り場で、クルーザーに乗船。

一周してから下船。そこにシンボルタワー

があることに気づき、エレベーターで

最上階へ。タワー展望室から景色を見る、

といった具合です。

行きあたりばったりもいいところです。

 

     

その後は、しゃれたグッズなどのショップを

見て歩いているうちに、次第にうす暗く

なってきました。

ホテルはどこにあったっけ?

まだ明るいうちなら、ホテルになんとか

戻れそうです。園内バスの乗り場をみつけ

ました。やれやれです。

 

ホテルに戻るともうすっかり暗くなって

いました。

 

光のファンタジーのゾーンは、上の写真より

もっともっと素敵なはずです。

そもそも、光の街は最高ですよと聞いた

ので、今回ツアー参加することにしたん

です。

でも、もう一度ホテルからでかけたら、

戻ってこれるか、不安です。

ホテルからちょっと遠そうです。

とうとう諦めました。

 

代わりに、ホテル近くのハロウインの

飾りつけを見に行きました。

でも、このためにハウステンボスに

来たんじゃなかったのにー。ガックリ。

 

今から考えてみれば、ホテルは園内に

あるんですから、戻れないなんてありえ

ないですよね。

ホント、もったいなかったです。

 

   

   

翌日は三日目、ツアー最終日。

晴天で、かなり暑かったです。

もうバスの乗り場もわかりますし、

各ゾーンの方向もわかってます。

できるだけ見て回るぞと、焦りながら

歩いていました。

 

ヨーロッパの古い町並みって、こんな感じ

なんでしょうか。

本当に外国を歩いてる気分です。

 

    

   

ドンキホーテが戦ったという風車は、

こんな感じの風車なんでしょうか。

 

     

    

 

クリスマスの時のハウステンボスも、

もちろん素晴らしいでしょう。

 

     

昼過ぎの集合時刻が迫ってきて、

あえなく、ツアーの終了となりました。

 

次回行くときは、イルミネーションも

花火もしっかり堪能するぞ。

とにかく、あたふたと慌ただしい旅でした。

(完)

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長崎あたふた旅日記3 ~仁田峠 棚畑 火張山花公園~

2022-11-11 | 旅行

長崎ツアーの二日目です。

 

ホテルを出発したバスは、島原半島の仁田峠の

ロープウエイに向かいました。

 

ここからは、1990年から始まった普賢岳(1359m)

噴火活動によって形成された平成新山

(1483m)を見ることができます。

 

仁田峠一帯は紅葉の名所ですので、ロープウエイ

に乗って紅葉を楽しむことになっていました。

上の写真はロープウエイのHPの動画からお借り

したもので、素晴らしい眺めです。

 

ロープウエイ乗り場につき、乗り場を見上げ

と、階段が続いているのが見えました。

私にはちょっと辛い段数です。しかも、

帰りも階段で降りてくることになるよう

です。

涙を呑んでキャンセルし、ツアーの方々が

降りて来るのを待つことにしました。

あとで感想を聞いたところ、「紅葉は

良かったですよ」とのこと。

もう残念至極です。

 

上の写真は、ロープウエー乗り場付近から

見た平成新山の光景ですが、ロープウエーや

山頂から見た紅葉はさぞ素敵だったと思います。

 

峠からは、遠くに島原市方向の海が見えます。

 

遊歩道付近の樹々の様子です。

 

このツツジはミヤマキリシマでしょうか?

今頃咲くものか、たまたまなのか、

よくわかりません。

 

この赤い実は、マユミなのかニシキギなのか

どうか。

とにかく山肌をおおう紅葉が見られず、

残念です。

 

 

次の観光地の、島原市の「火張山花公園」に

向けて走るバスの中で、昨日車窓から見た

ジャガイモの棚畑(段々畑)を思い出して

いました。

丘陵地全体に石垣づくりの段々畑が

広がっていたんです。壮観でした。

上の写真は、雲仙市観光物産課の動画から

お借りしたものです。

 

こちらは私が撮った写真です。

バスルートが違っていたため、お借りした

写真のような光景を取り損ないました。

またもや残念。

ちなみに、長崎のジャガイモ生産量は、

断トツの北海道を除いて、鹿児島と2位争い

をしているのだそうです。その主要な生産地

の一つが島原半島ということなんです。

 

さて「火張山花公園」ですが、今年の公開は

11月6日で終了ということで、コスモスも

ヒマワリも、もう終わりというところでした。

実はここも相当に広いんです。歩くのをやめて

バスに戻ろうとしたところに、園のスタッフの

方が、「電動カートで案内しましょうか」

声をかけてくれました。

 

     

助かりました。楽だったというより、

他のツアー客の方は見れなかったヒマワリを、

特別に見ることが出来たんですからー。

「ヒマワリはほとんど終わりで下を向いて

いますが、1本、元気よく咲いているのが

あるんですよ」と、スタッフの方が教えて

くれた写真が、上の写真です。

 

    

   

メインのコスモスも、上の写真のように、

素敵な写真を撮ることが出来ました。

「花神様」に出会った思いでした。

園のスタッフの方、本当にありがとう

ございました。

 

バスはこの後、佐世保のハウステンボスに

向かいました。(続く)

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長崎あたふた旅日記2 ~グラバー園、雲仙の宿~

2022-11-09 | 旅行

出島の復元建物は、2階に展示室がある

ところもあり、建物の2階に上がって

行きたかったのですが、足の具合もあり

ます。止めにして次の観光地グラバー園に

備えました。

グラバー園には以前行ったことがありました。

グラバー邸などの建物が、坂の上の丘陵地に

立っていることがわかっていたからです。

 

駐車場でバスを降りて、グラバー園を目指し、

ゆるやかな坂道を登っていきました。

上の写真は、グラバー園で最も有名な

グラバー邸です。園のHPからお借りしました。

 

グラバー園の入口脇にあるのが大浦天主堂です。

この教会を見上げたとき、さらに坂を、杖で

園の入り口まで上がっていくのも、ちょっと

辛いものがありました。

一瞬どこかで待っていようかと思いました。

お腹もすいていましたしー。

 

”奇跡的に羽田で間に合って、長崎まで来れ

たんだし行ってみるか”と、気を取り直し、

入り口の門をくぐりました。

添乗員さんが待っていてくれました。

「動く歩道もあります。せっかくですから、

一番上まで行き、ゆっくり降りて来ては

どうですか。」

止めますとは、とても言えなくなりました。

意を決して上って行ったのですが、これが

後々辛いことになるとはー。

 

グラバー園の一番上の建物は、旧三菱第2

ドックハウスです。ここから後は出口まで

下るのみです。

できるだけ短い距離でグラバー邸のあたり

まで行き、同行の我が奥様を待つことに

しました。

 

グラバー邸は、1859年(安政6年)、21歳の時に

来日し日本の近代化に貢献したトーマス・

グラバー氏の住まいです。

グラバー氏は、1911年(明治44年)、73歳で

死去するまで、生涯を日本で過ごしています。

 

グラバー園の中でも、グラバー邸は有名な

スポットとして、最もよく紹介されますので、

ご存知の方も多いと思います。

 

グラバー園から長崎の湾内や街をみると、

長崎の素晴らしい光景が目に飛び込んで

きます。本当にいいですね。

 

上の写真がイギリス製の「ハンマードック

クレーン」。世界文化遺産になっています。

竣工されて100年以上経っていますが、

今なお現役です。

 

花はやはりいいですね。バラ、ブーゲンビリア、

冬桜(たぶん)などが見られました。

 

この後、バスは、雲仙の温泉に向かい、

ジャガイモ畑や、海を眺めながら、

ホテルに到着しました。

朝からほとんど何も食べず、ついに食事

です。よくぞ頑張りました。

 

ところが夜、布団に入るとしばらくして、

二人とも脚が痛みだしました。

寝付けません。

部屋のお風呂で足を温め、持っていた

鎮痛剤を飲み、湿布薬を貼り、悪戦苦闘

です。

翌朝には何とか痛みが治まりましたが、

旅行初日はさんざんでした。(続く)

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長崎あたふた旅日記1 ~羽田での搭乗、出島~

2022-11-08 | 旅行

ようやく落ち着いた雰囲気になってきました

ので、先日、旅行会社の企画ツアーで、長崎に

行ってきました。

そもそも、旅行に出かけるのは、3年ぶりです。

 

行きも帰りも、東京~長崎の間は飛行機。

羽田空港を利用したのは相当前でしたので、

搭乗の仕方が今どうなっているのか、全く

分かりませんでした。

すべて添乗員さん任せです。

 

空港に向かうには乗り換えなしの高速バスが

便利と思い予約。当日朝は、始発バス停に

一番に到着。そして悠悠と乗車。

ここまではよかったのですが、発車して

まもなく「羽田到着が遅れる見込みです」と

車内アナウンス。

 え、どうしたんだろ?

まあ、バスの空港到着予定は、集合時刻の

30分前ですし、しかも飛行機の出発時刻は、

集合時刻の50分後です。

保安検査場通過は20分前までですので、

差し引き60分ほど余裕がありました。

 少しぐらいの遅れなら、大丈夫のはず。

ところが、首都高速に入ったあたりで、

「事故渋滞のため80分以上空港到着が遅れる

見込みです」と、衝撃的なアナウンス。

ほどなくしてバスは渋滞に突入。

 間に合わない!

あわてて添乗員さんに、車内から電話。

すると、「出発に間に合わなければ、

全面キャンセルか、それとも自己負担

後の便に乗り、長崎で合流するか、

決めて下さい。」

 合流するしかないか!

できるだけ安い便はどれ? バスに乗った

まま予約手続きができるの? 宿泊ホテルは

空港からかなりの遠隔地。路線バスの行き方

わからない。 

 どうすればいいの!

あせりまくっているうちに、羽田空港が

見えてきました。何とバスが遅れを少し回復。

奇跡です。目指すターミナルはもうすぐ。

しかし、既に保安検査場に入る時刻ギリギリです。

気持ちは急げですが、杖なので走れないん

です。あ、あそこにいるのは添乗員さんだ。

添乗員さんがテキパキ誘導してくれました。

さらに、空港の搭乗の係りの方がとても親切に

対応してくれました。

 ああ、助かったぁ!

 

     

長崎空港に、昼過ぎに無事着きました。

これからバスで、最初の観光地・「出島」

出発です。あのー、今朝から何も食べて

いないんです。機内で食べるお弁当とかを

買う時間がなかったんです。

 お腹空いたぁ!

 

  

これまで長崎は何度か来ていますが、出島は

初めて訪れました。

出島は1636年(寛永13年)に築造され、

町中のポルトガル人収容されました。

その後ポルトガル船が来航禁止となり、

1641年(寛永18年)にオランダ商館が平戸

から移転。以降1859年(安政6年)の

オランダ商館廃止までの218年間、

日本と西欧との窓口の役割を果たしました。

上の写真は、HPからお借りした「表門橋」と

「カピタン部屋」(オランダ商館長の部屋)

です。

 

  

出島のパンフによると、現在16棟が復元されて

いるそうですが、上の写真はその全体図と

ミニチュア模型です。

 

復元された建物には当時の商館員の生活が

パネルなどで紹介されています。

 

     

復元されている建物の一部です。

上から順に、「筆者蘭人部屋」(書記役の

住まい)、「乙名詰所」(表門から出入り

する人監視する乙名(管理者)の詰所)、

「組頭部屋・銅蔵」(銅を計量したり梱包

した場所)、「へトル部屋」(商館長次席の

住まい)、「一番船船頭部屋」です。

 

東京は少し寒かったので厚着でした。

ところが長崎は一転して暑く、このため

着ていた服を脱ぐはめにー。

日本は広い。

 

上の写真は島内の植樹ですが、もしかして

シャリンバイの実かも。

なぜかほっとしたものを感じました。

 

しばらく長崎の旅日記にお付き合いください。

(続く)

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深まる秋の気配 ~黄・白・赤・紫の草木、都立薬用植物園~

2022-11-03 | 散歩

このところ青空が広がり、爽やかな日が続いて

います。秋の深まりを感じます。

先日薬用植物園を歩いてみました。

 

園内の林地は、枯葉やドングリの実で覆われて

いました。静かさの中を進んでいくと、

カサッ・カサッと音がします。

 

ススキの穂が薄日の中で、風にそよいでいました。

これはヤクシマススキだそうです。

他のススキに較べて葉が細いことが特徴のようです。

 

キク科のヤクシソウです。

林地の道沿いにたくさんの花をつけていました。

やや薄暗い中で、黄色の花が目立ちます。

高さは70~80cmくらいで、花は2cmくらいの

感じでした。

 

同じキク科の花でも、こちらは白。

リュウノウギクというのだそうです。

白い野菊は園内にいろいろありますが、

名札がないと区別ができません。

高さは40~50cm。花は2cmくらいだったと

思います。

リハビリ施設のスタッフの方が、”子どもの頃

ふるさとでよく見た花です。”と懐かしそうに

話していました。

きっと思い出の花なんですね。

 

白い花です。これが薬用茶(健康茶)の一つの

センブリなんですね。初めてみました。

かなり苦いそうですが、私はさすがに飲んだことは

ありません。

リンドウ科だそうですが、いわゆるリンドウとは

随分と雰囲気が違っています。

 

こちらがリンドウです。さすが優美です。

リンドウというと、私は寅さんの映画(第8作)を

思い出します。

妹さくらの夫・博(ひろし)のお父さんが、

寅さんに、しみじみと次のように話します。

家族への想いです。

「バスに乗り遅れて田舎道を歩いているうちに

日が暮れてしまってね。

暗い夜道を心細く歩いていると、ポツンと

一軒家の農家が立っているんだ。

リンドウの花が庭一杯に咲いていてね。

開け放した縁側から明かりのついた茶の間で

家族が食事をしているのが見える。

まだ食事に来ない子どもがいるんだろう。

母親が大きな声で子どもの名前を呼ぶのが

聞える。」

演じていたのは、名優・志村喬さん。

家族への想いがせつせつと伝わってきます。

 

林地の中で、ひと際目立っていたのが、

ガマズミの実です。樹全体にびっしりと

実がついていました。

赤い実がひと際あざやかです。

 

これが本来のメドーセージなんだそうです。

え、街中を散歩していてよく見かける

メドーセージは、じゃあ何ですか。

実は、メドーセージというのは英名なんだ

そうで、学名はサルビア・プラテンシス。

つまり、上の写真がメドーセージにならなければ

いけなかったわけです。

 

ところが、なぜか日本では、よく街中で見かける

サルビア・ガラニチカが、流通名として、

メドーセージになってしまっているのだそうです。

どこで違ってしまったのか。

 

やっと、キチジョウソウ(吉祥草)の花を

見ることができました。

これをみると幸せが訪れると言われているの

ですがー。もっともなぜそう言われるのか、

よくわからないらしいです。

ともあれ「信じる者は救われる」です。

良いことがありますように。

 

山野草も、派手さはないものの、いろいろと

花や実をつけています。

か弱そうに見えて、どうしてどうして、

しっかりと生きているんですね。

 

世界が平和でありますように!

 

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